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御神楽学園(停滞中)  作者: レフェル
ぷにっことの出会い
29/70

第23話 報告 改訂

瑠奈side


あの後、槙一先輩と一緒に学園に戻り、ギルドの塔にいるわけなんだけど。


「こんなに早いもんなの?」

「おまえらは、入学してきたばかりだから、拍子抜けだろうが。これが普通だ」


私の呟きに槙一先輩がスタンプを押された紙を私達に見せながら言った。

翼鳥龍の卵を捕獲せよって、収載クエストなんだ。


「こういうのは気配をうまく消さないと難しいがな」

「そ、そうなんだ」


こういう簡単のならできそうだなぁと思っていると槙一先輩が心を読んだようにこちらを見ていた。

入学したてでそんなスキルあるわけないじゃんか!


「ないない?」


あ、つぐぴょんが心配そうにわたしを見上げてる。

ダメじゃない、わたし!つぐぴょんに心配をかけさせるなんて!


「大丈夫だよ、元気いっぱいだからね♪」

「きゃっきゃっ♪」



そう言ってつぐぴょんを抱きしめると嬉しそうにつぐぴょんが笑った。

あー、もう!可愛いな~♪



「わぁ、瑠奈ちゃんもぷにっこの言語理解できてるね~」

「いっそ、ぷにっこの言語を勉強する時間でももうけてみないか?面白いかもしれないし」



雅先生と槙一先輩がなにか会話しているけど、いいんだ。

わたしは今、幸せだから~♪



「かっかー」

「わきゅ~♪」

「せりかさんは本当にあたしの頭の上に乗るの好きだよね?しろしろちゃんはあたしの服の中に入り込むけど(汗」



つぐみのたそがれた声が聞こえたのでそちらを見るとつぐみの頭の上にはせりかさん、つぐみの胸元にはしろしろが嬉しそうに笑っていた。

和むな~♪


「お姉ちゃん、和んでいる場合じゃないと思うんだけど!?」


希がわたしにツッコミをいれてるけど、ふーにゃんを抱っこした状態だと、説得力ないと思うんだよね。


「「希、その状態だと説得力ないぞ?」」


わたしの言いた事を龍星と万里が苦笑いをして希を見ながら告げると。


「こ、これは…つい」

「だよ~?」


言われたことに気づいて焦りながら俯く希。

そんな状態でもじもじしてる希は、狙われちゃうほど可愛いすぎる!



「…何をしてるの?」

「……(にぎやかだね~♪)」



ふうかと芹香が声をかけてきた。

どうやら紙にクエスト終了のスタンプを押されて戻ってきたようだ。


「さて、クエストは一日につき、1回だから。そろそろ教室に戻ろうね」

「なぁ、先生。クエストをまとめて受けることもできるのか?」


雅先生が手をぱんぱんと叩いてわたし達に告げると結華が雅先生に訊いた。

確かに、しょぼいクエストばかりじゃ、体がなまるしね

わたしはつぐぴょんを抱っこして愛でながら考えていた。



「できるけど、それはE級くらいまでだよ」

「なんでだよ」


苦笑いしながら雅先生が言うと結華が不満そうに呟いた。


「そうしないと、毎年無理にクエストを受けまくり死んでいく人がでてくるからだってさ」

「複数クエストはいつでも死と隣り合わせになりかねないわけか」


雅先生の説明に結華はますます不機嫌そうな表情を浮かべる。

こればかりは仕方ないかもしれない、まだまだ教えてもらってないことが多いのだから。


「ところで、報酬はなんだったの?」


話をそらすように初音ちゃんが小首をかしげて芹香達に訊いた。


「ああ、それはね」

「………(じゃーん!武器生成リストと必要となる武器の材料だよ)」


ふうかが芹香を見ると芹香は笑顔で袋から取り出した。

へ~…ランクがEにしては良い方かも!


「ないない!」

「あ、ごめんね!よいしょっ」


考え事しているとつぐぴょんが声をかけてきたので頭の上にのせてあげた。

は~…つぐぴょんが可愛すぎて死にそうだよ。


「りゅーさんって、筋肉言語で話すんだな」

「ふんぬぅ!」


富士也はりゅーさんを抱っこしている、なんだろう…似あわないと思ってしまったよ。

この後、雅先生にもう一回促されてわたし達は急いで教室へと向かったのだった。


瑠奈side end


****


光一side


「だな」

「ですです~」

「やで!」


今、目の間にいるぷにっこ達をこれからどうするべきか悩んでいるわけ、なんだが。

響っていったけ?そいつが抱っこして離さないんだよな。


「ぷにっこ王国だよ~♪」

「響、えぇかげんにしーや。ぷにっこが困ってるやないか」


でれでれの様子の響に神埼が呆れた様子で声をかけていた。

ぷにっこ達が嫌そうにしているのがよくわかる。

抱きしめすぎたのだろう。


「そうですよ、ぷにっこ達は後でふれあえますから」

「原田先生?言う場所違うきがするのですが」


いつのまにか先生がもう一人きており、にこにこ笑顔で言う男性の先生。

白衣を着ているから、化学の教師とかだろうな。


「やで~」


ズボンのすそを引っ張られる感覚に気づいてそちらを見ると神埼そっくりのぷにが俺を見上げていた。

このぷにっこは俺の方にいつのまに来ていたんだ?


「なんだか、こどもみたいですね~♪」

「みやちゃんだっけ?

その通りだよ、このぷにっこは登場人物と同じではあるけど、こどものような性格をしているんだ」


京先輩の呟きに原田という教師がにこにこ笑顔で説明しはじめる。

へ~…だから、うろちょろしたりするのか。


「先生、道はこっちでしたっけ?」

「九条院さん、そっちではあかずの間にいくのでそちらではないですよ」


思案していると響がまた逆方向に行きそうになっていたようだ。

前途多難とはこのことか。


「はぁ、さっさと終わらせてもらおうで。なあ、久遠君」

「ああ、そうだな」


神埼はそう言って苦笑いを浮かべた。

それに俺も頷いた。

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