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御神楽学園(停滞中)  作者: レフェル
ぷにっことの出会い
28/70

第22話 これで全員かな? 改訂

富士也side


「なぁ…これでぷにっこは全部だろうか?」

「それはわからないよ」



俺がみんなに問いかけるとつぐみが苦笑いしながら答えた。

だよな、これで全部だなんてわからないよな。



「みんな可愛いね~♪」

「初音ちゃん、どこからカメラを取り出したの?」



初音がカメラを使い、ぷにっこ達の写真を撮っていた。

そんな初音を見てひばりが呆れたようにツッコミをいれている。

本当に女は可愛いもの好きだよな。



「企業秘密だよ」

「そ、そうなんだ」


にっこりと笑う初音にひばりは苦笑いをうかべていた。

ああ言われたらもう、なにも言う気が起きなくなったんだな。



「ん?…あれはなんだ?」



龍星の呟きが聞こえたので視線を龍星の方に向けると


「だよだよ?」

「ないない?」


ふーにゃんがつぐぴょんと会話をしていたのだ。

なんか凄い和む光景だよな、これって。



「………(にゃあ…ぷにっこ天国だよ~♪)」

「そっちなの!?芹ちゃんがいうべきことはそっちなの!?」


芹香の呟きにつぐみがツッコミをいれていた。

まあ、あのぷにっこが登場して少し壊れてきたんだろうな。

そうじゃないとああはならんだろうしな。


「せーりかっか~♪」

「わきゅ~♪」

「ふんぬぅ?」

「だよ~?」


苦笑いしながら眺めているとせりかさんが突然、「集合ー!」というような鳴き声をあげた。

え?なんでわかるのかって?

なんとなく、わかるんだよってそれじゃ答えにならないか。

ぷに達は集まるとなにやら会話をしていた。


「希、なに言ってるか…わかるか?」

「うーん……多分なんだけど…これからどうするかについての相談をしているみたい」


俺が希に問いかけると希は話の内容から推測して俺に教えてくれた。



「なーい!ないない♪」

「後は…『この人達について行こう』って言ってるね~」


つぐぴょんが笑顔で会話にはいり、鳴き声をあげると突然、黒崎先生の声が聞こえた。

そちらを見ると、耳にイヤホンみたいなのをつけた黒崎先生と何かをかついでいる槙一先輩がいた。



「「「「へ~…そうなんですか!黒崎先生は翻訳できちゃうなんて凄いですって…黒崎先生?……い、いつからいたんですか!?」」」」



内容を訊いて納得するつぐみ・ひばり・瑠奈・希がふと、黒崎先生に気づいて大きな声で叫んだ。

やはり、そうなるよな。


「え?つい、さっきだよ」


つぐみ達の様子に気にしたふうもなく答える黒崎先生。

本当にただの教師なんですか?

全然そうにはみえないんですけど。



「そんなことより、任務はすんだのか?」

「そんなことじゃないですよ!?って、遠藤先輩のそれはなんですか!?」


話にくわわるように声をかける槙一先輩にふうかが驚きの声をあげて抗議し、槙一先輩が背中に担いでるのを見て訊いた。



「ああ、これか…依頼の品だ」

「依頼の?」



槙一先輩は背中にある物のことだと気付くと答えてくれた、俺が思わず訊き返すと。


「ああ、あるモンスターの卵だ」


あっさりと答えてくれた。


「へ~…それでこんなに大きいのか」

「とてつもない大きさのようですね」

「これって食えるのか?」


万里は納得し、日菜はあまりにも巨大さに驚いており、結華はまじまじと巨大な卵をみていた。


「かっかっ!せりせり♪」

「ないない♪」


せりかさんはつぐぴょんと楽しそうに会話をしている。

ああ、和むなぁ。


「つぐみは可愛いな~」

「みゅ、みゅ~////」


龍星、なんでつぐみを抱っこしてるんだ?


「何言ってるの、龍星!ひばりんも可愛いよ?」

「どうしてこうなるのかな…」


瑠奈、お前もなんでひばりを抱っこしてるんだ。

俺は呆れながらその光景を見ているしかできなかった。


富士也side end


****


深紅side


わっちはつぐみ達とは別行動で先生と一緒に久遠君達を案内しとるんやけど。

なんか、足音が多い気がするんや。


「どしたの、みくみく?」

「そのあだ名はやめてや」


響が不思議そうにわっちに問いかけるのでため息をついて言うと


「なんで?ボクは親しみをこめて呼びたいだけなんだけどな~」

「はいはい、それはよくわかりましたから…迷子にならないようについて来てね」


わっちと響が会話をしていると前方を歩いている先生が呆れたように言った。

久遠くんとみやちゃん先輩は立ち止まってこちらを見ていたので歩くのをはやめると


「やでっ!」


という声とともに背中に飛びつかれたような感触があった。

振り向いても誰もいない。

不思議そうに思っていると


「神埼、後ろにいる謎の生き物はなんだ?」

「わー…かわいいですね~♪」


久遠くんとみやちゃん先輩がわっちの後ろに注目していた。

なんのことやと思っていたら、響がきてひょいっとなにかを抱き上げた。


「やで!」


そして、わっちの目の前にもってくると謎の生き物が笑顔で鳴いた。

なんでわっちに似とるんやろうか。


「へ~…可愛いな」

「やーでぇ~」


久遠くんはわっちにそっくりのぷにを抱っこして頭を撫でていた。

すごく幸せそうなぷにっこを見てると、なんかもうえぇ気がしてくるんはわっちだけやろうか。


「こっちはみやちゃんそっくりだよ~♪」

「ですです~」

「ほんとうですね~」


響はみやちゃん先輩にそっくりなぷにっこを見せていた。

久遠くんそっくりのぷにも出てきそうやな~と思っていると、


「こっちは久遠くんにそっくりですね」


凛先生が久遠君にそっくりのぷにをわっちに渡してくれた。

一言いうと、めっちゃかわえぇんやけど…凛先生、どこから連れてきたん?

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