第21話 ぷにっこ探し続編 改訂
「ふんぬぅ♪」
「だよだよ!!」
また、どこからともなく声が聞こえたので真下を向くとそこには
「今度は俺に似てるな」
「わ、私にも似てるよ!!」
龍星とふうかにそっくりのぷにっ子がいた。
ふうかのぷにっこはつぐぴょんより、頭半分ほど小さくてかわいらしい感じだ。
つぐぴょんの次のザ・マスコットといえるだろう。
「わー…お兄ちゃんそっくりのぷにっこにふうちゃんそっくりのぷにっこだぁ♪」
「ふんぬぅ?」
「だよ?」
持ち上げるつぐみを不思議そうに龍星そっくりのぷにっ子とふうかそっくりのぷにっ子が見ていた。
「ないない♪」
「だよ!」
「ふんぬぅ!」
つぐぴょんが笑顔で声をかけると2匹はつぐぴょんを見て安心したように鳴く。
彼らの鳴き方は個別に違うようだ。
「かっかー♪」
「わきゅー♪」
こちらの2匹はとてもうれしそうに笑っていた。
どうやら、知り合いのようだ。
「ところで、こいつらの名前はどうするんだ?」
「………(ねぇ、貴女達のお名前は?)」
万里がそう問いかけると芹香はしゃがんで目線を合わせて訊いた。
「せりかっか!」
「わきゅわきゅ!」
「ふんぬぅ!」
「だよ~!」
4匹はそれぞれ芹香の問いに答えるように鳴く。
芹香がなるほどっと相槌をうっている。
「芹ちゃん、この子達はなんて?」
「……(この私にそっくりな子はせりかさんって言うんだって
んで、こっちはりゅーさんでこっちはしろしろちゃんでこちらの子は名前がないみたいだよ?)」
つぐみが芹香に近づいて問いかけると芹香はぷにッ子達を見ながらつぐみ達に紹介する。ちなみにつぐぴょんはよじよじと芹香の頭に上っていた。
「そっかー…ふうちゃん。何か良いアイディアとかない?」
「え?うーん…ふーにゃん…とか?」
それを聞いて悩みながらつぐみがふうかに問いかけるとふうかは腕を組んで悩みながら呟くと
「だよ~♪」
「喜んでくれてるみたいだよ?しっぽもゆらゆらだし」
とても嬉しそうにふーにゃんが鳴いた。
ふーにゃんには猫耳に猫尻尾が生えていてとても可愛らしいのだ。
希がそれを見てにこにこ笑顔でふうかに伝えると
「喜んでもらえたのなら嬉しいよ」
ふうかははにかにみながら笑みを浮かべる。
それを見た瑠奈が
「あー、もう!!ふうちゃんもふーにゃんも可愛い!私が育てる~っ!!」
「わわ!?ちょ、瑠奈ちゃん!!?」
「だよーーー!!?」
瑠奈が我慢できずにふうかとふーにゃんを抱っこしていた。
「毎度のことだけど、よくやるな。瑠奈は」
「……(でも、気持ちはわかるよ~♪私もつぐちゃんを抱っこしてると幸せだし♪)」
「それは芹香さんと瑠奈ちゃんだけなんじゃあ(汗)」
龍星が苦笑いを浮かべて芹香はにこにこ笑顔で言うとひばりは汗を垂らしながら突っ込みをいれていた。
初代ツッコミマスターの名は伊達じゃないということだろう。
「誰が初代ツッコミマスターなの!?」
「みゅ!?ひ、ひばりちゃん。どうしたの!?」
突然ひばりがそう叫ぶとつぐみが驚いてひばりを見て訊いた。
「あ、あはは…なんでもないよ。変な幻聴が聞こえただけだから」
「それならいいんだけど、ひばりちゃんは無理するから心配だよ」
「つぐみちゃんが言う台詞でもないよね?」
苦笑いしながら安心させるようにひばりが言うと不安そうにじっとひばりを見つめるつぐみにふうかが呆れたように言うと
「えー?そうかな?それならふうちゃんも人のこといえない気がするよ」
「そんなことないよ!ね、瑠奈ちゃん!」
つぐみがふうかを見るとふうかは否定していまだに自分を抱きしめてる瑠奈に問いかける。
「うえ!?え、えーと…」
「俺から言わせればどっちもどっちだろ?3人ともちっこいし」
瑠奈が返答に困りだし、助け舟をだすように万里が答えた。
「私、そんなにちっこくないやい!」
「ちっこい言うなぁっ!」
「万里くん、ひどいよ!?ちっこくないもんっ!!」
同時に3人が抗議すると
「ないない!」
「だよだよ!」
つぐぴょんとふーにゃんも抗議しだす。
「うお!?いきなりどうしたんだ!?」
「多分、元となったつぐみちゃんやふうかちゃんのことの気持ちを考えて抗議をしているんじゃないかな?」
万里がそれに驚くと希が苦笑いを浮かべて疑問を推測する。
「あー…確かにそんな感じはあるな」
「そう言いつつ、何をしようとしてるんだ?」
つぐぴょんやふーにゃんを見て納得する龍星に秀久が苦笑いしながら問うと
「ん?ああ、万里にマッスルバスターを食らわせようかと思ってな」
龍星がとても良い笑顔で楽しそうに言うと万里はすぐに走り出した。
「待たんか、万里!!」
「ふんぬぅ!!」
「かっかー!」
龍星が走り出すとりゅーさんも走り出す、そしてなぜか金ハリセンを装備したせりかさんまでも万里を追いかけ始めていた。
「わきゅ~…デンジャラスですの!」
「わきゅ!」
「なんか、凄いことになってるなぁ…」
しろしろを抱っこしたまま白姫が呟き、晃希が苦笑いして白姫の隣にいたのはいうまでもない。
「しろちゃん、どうしたらお兄ちゃん達を止められるかな?」
「わきゅ~…わかりませんの」
そこへつぐみが白姫に近寄り、問いかけるとしゅんと幻視の犬耳と尻尾を垂らして落ち込む白姫が言う。
「そっか、無理をいってごめんね?」
「わきゅ!私の方こそ、お役に立てずにもうしわけないですの!」
謝るつぐみに白姫も申し訳なさそうに謝る。
その光景を瑠奈がカメラで収めていたのはいうまもでない。
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