第19話 なぞの不思議生物さんいらっしゃい☆ 改訂
視点をころころ変えてみると書きやすいぜぃ!
つぐみside
「大丈夫だと思うよ?」
「そーだね、訓練は厳しいらしいけど…なんとかやってるみたいだし」
あたしの心を読んだみたいに初音ちゃんとふうかちゃんがこちらに来て教えてくれた。
どこからその情報を得てるのか気になるなぁ
つぐみside end
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ふうかside
どうも、つぐみちゃん達の中で一番背が小さいふうかです。
い、いつかは成長して背が高くなると信じてるけどね!
「………(ふうかちゃん、どうしたの?)」
「いえ、なんでもないです」
つぐみちゃん達を恨めしげに見てたから、気付かれたみたいで。
芹香さんが小首を傾げて聞いてきて、わたしはそれに苦笑いしながら答えました。
「ふうかの身長は本当に低いよな」
「うーん…つぐみちゃん達の場合は…何かの遺伝子の異常なのかな?」
落ち込んでいるところへ天野先生と黒崎先生がわたし達を交互に見て呟いていた。
わたしの場合は遺伝によるものだと思うんだけど、どうなのかな。
「調べてみた方がわかるかもな」
「万里は、煽らないください」
万里くんの意見に日菜ちゃんがじと目で見つめて注意していた。
わたしも同意見だよ。
「そういえば、先生。その鞄には何がはいってるんですか?」
ひばりちゃんが黒崎先生に聞くと
「ん~…企業秘密だよ♪」
と、笑顔で返された。
噂ではあの鞄は四次元空間になっているんじゃないかと言われてるらしい。
「とりあえず、謎に満ちた鞄というだけはわかるな」
「そうだね。でもさ、なんでわたしの頭を撫でるわけ?」
いつのまにか傍に来ていたのか輝に頭を撫で撫でされていた。
なんでなんだろう?
「変化なしか…龍星さんにもうちょっと教えてもらうか」
「なんの調査してるのさ!?」
わたしをまじまじと見つめて呟く輝にわたしは思わず突っ込みをいれていた。
誰だって突っ込みいれたくなるよね!?
わたし、間違ってないよでしょ!?
「誰に聞いてるんだ?」
「輝には関係ないことだよ」
不思議そうにこちらを見る輝を見てキッパリと言う。
まったく、この幼馴染は何を考えているのやら。
「ああ、ここにいましたか」
考えこんでいると、月夜凜先生が歩いてこちらにきた。
誰かを探していたんかな?
「あれ、月夜先生、どうしたんですか?」
「留学生にはここを案内してあげないといけませんので、開けてはいけない部屋もあることですし」
わたしがそう聞くと苦笑いしながら月夜先生が答えてくれた。
というか、開けてはいけない部屋がなんであるの!?
おかしくない!?ていうか、誰から聞いたんだろう?
「わたしも、そこのところはおかしいとは思いますけど、必要な場所だったそうで」
「何に必要なのか聞いたら、内緒だって言われたよね」
月夜先生と黒崎先生が不思議そうに会話をする。
それより、月夜先生に黒崎先生…お願いですから、わたしの心を読まないでくださいっ!
「いや、ふうかの顔に書いてるからだろ。俺にもわかるし」
そう言う幼馴染の言葉にショックを受けたわたしはへたりこんでしまったのはいうまでもないよ。
「ふうかちゃん、どうしちゃったの?」
「気にしなくていいですよ、いつものことなんで」
黒崎先生が不思議そうにこちらを見ているのが気配でわかるけど、今はそれどころじゃないよ。
これからの学園生活…不安だよう。
ふうかside end
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ひばりside
あれから、黒崎先生と遠藤先輩と響ちゃんと天野先生がギルドの塔へ向かい、月夜先生が高嶺先輩と久遠くんと深紅ちゃんと一緒に校内を案内するために分かれたよ。
あたし達もギルドの塔に来たんだけど
「…ねぇ、これはなんの生物かな?」
「多分、ぷにっ子だという種族だと思うんだけど」
あたしの問いにつぐみちゃんが電子ノートを開いて教えてくれた。
今の目の前にいるのはつぐみちゃんによく似たぷにさんがいる。
とってもかわいいと思ったのはあたしだけじゃない…よね?
「確か…ぷにっ子って、癒しの象徴だったよな」
万里くんがまじまじとぷにっ子ちゃんを見るとそう呟いた。
確かに、見る者すべてが癒されるような感じはあるかも。
「ないない?」
このぷにちゃんは不思議そうにあたし達を見上げてる。
どこから入り込んだのかな?
「……かわいい」
あ、ふうちゃんがぷにちゃんに釘付け状態みたい。
気持ちはわかるかも。
「かわいすぎるー!!」
あ、瑠奈ちゃんが耐えきれずにぷにちゃんを抱っこしてるよ!
嫌がらないのかな?
「ない~♪」
あ、なにげに嬉しそうだよ。
瑠奈ちゃん、懐かれてる可能性があるかも。
「連れていきたいけど、無理だよね?」
「簡単なクエストにするなら、大丈夫じゃないか?」
つぐみちゃんの問いに龍星さんが答える。
簡単なクエストかぁ…あるのかな?
「簡単なクエストあるといいなぁ」
瑠奈ちゃんは連れていく気満々だね、あれは。
つぐみちゃんは若干苦笑いをしているようだけど、複雑なのかな?
「とりあえず、ギルト塔に入ろうよ?」
「そうだな」
希ちゃんの意見に賛成するようにフジくんがひょいっと持ち上げて歩きだした。
ここの人達はみんな、誰かを持ち上げないといけないのかな?
ひばりside end
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