第17話 ギルドにレッツラゴウ! 改訂
龍星side
「お兄ちゃん…いつまで肩に乗ってればいいの?」
「ん?肩に乗るのは嫌か?」
芹香達と一緒にギルドの塔に向かっているとつぐみに言われて歩きながら問いかけると
「嫌じゃないけど……恥ずかしいというか」
「わきゅ~?なんで恥ずかしいのですの?」
俯いたのかつぐみが呟くと同じく肩に乗ってるシロが不思議そうに尋ねる。
「うぅ~…じろじろ見られてるんだもん、恥ずかしいよ~っ」
「見たい奴には見せておけばいいだろ」
かわいらしい頬をふくらませるつぐみに万里が呆れながらつぐみに告げる。
というか、気にする必要もないと思うが?
「龍星、わたしもつぐみを抱っこしたいんだけど」
「ひばりを抱っこしたまま言うことじゃないよな」
そんな会話をしていると瑠奈が俺に近寄ると笑顔で言う。
ひばりが困ってるぞ、まじで。
「………(にゃあ、りゅうくんりゅうくん!…わたしもつぐちゃんを抱っこしたいよう♪)」
「芹ちゃん、そこは止めるところだよね!?言うこと違うよね!?」
隣を歩いている芹が俺を見上げて言うとつぐみがツッコミをいれていた。
「わきゅ!」
「シロちゃん!?」
白姫がきゅうに俺から降りようとするので支えておろすと、いちもくさんに走り出した。どこに向かってるんだ?
俺達は慌てて追いかけると、そこには
「深紅おねえちゃーん♪」
「うおわ!?」
先に向かっていた深紅の腰に抱きついている白姫がいた。
ああ、ここで甘えん坊のスイッチがはいったのか。
「い、いきなり…なんだ!?」
「ああ、いつものことだよ」
「白姫は本当に深紅が好きだよな」
隣にいた男が驚いているとそばにいた2人の女が苦笑いを浮かべていた。
苦笑いする気持ちはわかる、けど…これが白姫だしなぁ。
「シロちゃん、パンツ!パンツが見えてるから~~っ!!」
しみじみと考えているとつぐみの焦った声が響いた。
おっと、忘れてた。
白姫はわん娘モードになると前後不覚になるんだった。
「落ち着くんや!シロ!」
「わきゅ?」
深紅に言われてすりすりと甘える白姫。
スカートは深紅が押さえてくれてるみたいだな。
「いつも思うけど…すごいな白姫は」
「そうだね……」
「はい…」
「でも、そこが可愛い♪」
万里と希と日菜が苦笑いしていると瑠奈だけはカメラで写真をとっていた。
どこからカメラを取り出したんだ?
「ねぇ…ふうかちゃん…」
「言わなくてもわかるよ、なんで私達っていつも抱っこされちゃうんだろうね?」
ひばりとふうかはたそがれたように呟いていた。
ん?抱っこって誰に…
「はう~♪ひばちゃんもふうちゃんも可愛いよ~♪」
響…生徒会の仕事はいいのか?
「そろそろ、離してやれよ。そういのは学園の外でやるものだ」
「「「違うよね!?そこはどこでもしちゃいけないって言うべきだよね!?」」」
槙一もなぜか居て、つぐみ・ふうか・ひばりが同時にツッコミをいれていた。
響の抱きつき癖には槙一も苦労してるのだろうか?
「ん?なにか言い方が変か?」
「いいや、別に問題ないと思う」
槙一の問いに万里が同意する。
「問題おおありですよ!」
「というか、生徒会長がなんでここにいるんですか!?」
日菜のハリセンが万里に振りおろされて撃沈されて、希が周りにいた全員の疑問を代弁した。
「ひ…げふんげふん…生徒達を見送ろうと思ってな」
「えー…違うでしょ?くろくろと一緒にギルドで依頼をうけて退治をするって」
槙一が何かをいいかけて言うと響がそこへ横やりをいれた。
さっき、暇といいかけたよな?俺の聞き間違いじゃないよな?
「や~…たのしそうでなによりなのですよ~♪」
とても楽しそうな声が響いたのでそこをみるが誰もおらず、不思議そうに思っていると
「そこじゃなくて、みやちゃんはここなのですよ~?」
と、下から声が聞こえたのでそちらを見るとつぐみよりちいさい少女がいた。
「こいつもちいさいな」
「はじめまして~…たかみねみやこというのです♪」
万里の小さな呟きを見事にスルーして自己紹介。
制服をよく見ると槙一や響達と同じタイをしている。
どうやら2年のようだ。
「スルーしてる!?」
「わざわざツッコミいれてるわたし達は変なのかな?」
つぐみが驚き、ひばりがぽつりとつぶやいたけど、気にしないでおくべき…か?
※3年のタイの色はオレンジで2年は緑で1年は白となっております!
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