第7話 生徒集会? 改訂
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「え、え?なんでここに!?」
「違う学園だったんじゃ」
希とつぐみはおろおろと動揺していた。
慕っている龍星の次に兄貴的存在の彼の登場だから、当然であろう。
「あー……ちょっとスカウトされてな」
「ボクは槙くんを抑える係なんだよ♪」
ぽりぽりと頬をかく、槙一に響は笑顔で抱きついていた。
豊満な胸が槙一にあたるが、彼は気にした様子もなかった。
これくらいで動揺するような彼じゃないとは思うが、響としてはつまらないなぁと思っていたのはいうまでもないだろう。
「あ、そうそう。これから集会するから、生徒は全員、体育館に集まってくれ」
「みんな、後でね~♪」
そう言うと響のくびねっこを掴んで去っていく。
ちゃんと教室の扉をしめてから。
「いきなりだなぁ~。ま、いいけど…というわけだから…体育館に集合しようね」
にこにこしたままで言う雅に生徒達が思ったことは「それでいいのか?」だったとか。
「さ、行きましょうか。置いていかれたくはないですし」
と、凛先生の台詞を聞いていち早く出て行こうとする生徒がでたのはいうまでもない。
これに苦笑いをうかべるしかないつぐみ達だったとか。
しばらくして体育館に生徒全員が揃うと壇上にはすでに槙一がいた。
その隣には響が笑顔でいる。とても嬉しそうなのが目にみえてわかる。
「俺が生徒会長の遠藤槙一だ!
会長でも、槙一でもいいから好きなように呼んでくれ!
後俺の椅子が欲しい奴はいるか?
いるならかかってこい何時でも相手になるぜ!
だが負けたら生徒会の雑用を一週間やって貰うからな!
覚悟しな!」
自己紹介をしてから、ニッと笑って槙一が言うと生徒達がざわめく。
馬鹿かよほど自信がある奴じゃないかぎり、槙一と戦う輩はそうはいないだろう。
それでもいう辺りは彼らしい。
「さて、話がそれたな、本題に戻ろうか。
最近、ツクモ共が校内で大量に見かけられているのは知ってるな?
なぜ、ツクモがわき出るのか、知ってるやつはいるか?」
槙一の問いに誰もが首を横に振る。
「そうだろうな、ここの学園には創立された時から不思議な力があってな。
その力は強大で分解しないと潰されてしまうくらいの量がある。その分解されたあまりものがツクモだ。
最近は分解が追いつかなくなってきてるらしいとも聞いてる。
だからツクモ討伐者には、特別にギルドと生徒会から賞金を送ることにした。
どうだ?いい優遇だろ?なんか他に質問はあるか?」
槙一はプラズマディスプレイに階級やらの説明を表示させてそう言う。
「……………」
つぐみ達は唖然としていた。
それもそうだろう、ツクモがそのような形で生まれてくるなど知らなかったからだ。
「とにかくツクモごとき虫螻には負けんなよ?
ちなみに俺はツクモ共は体術で潰せるからな?魔術とか、魔法など勿体無くては使わんよ
後、ツクモ共の中に偶にナイトクラスと云うツクモ共のボスがいるから遭ったら即逃げろ?ポーンとルークくらいならお前等でも戦えるだろうが、気を抜くと死ぬぞ?
死にたいのなら逃げずに戦え、まぁ…それで死ぬだけだからな?
後、絶対に逢わないと思うが偶にポーン・ルーク・ナイトクラスのツクモ共を統べるクイーンクラスのツクモがいるが、遭ったら終わりだ
俺と響だったら潰せるがお前には無理だからな
以上で俺の話を終える」
生徒達の状態を気にせずにそう説明を続けて話を終わらす槙一。
「あ、副会長の九条院響だよ♪後、ボク達は普段はこの能力制御の指輪をつけてるの
それは、教師達にもいえることだよ?こうでもしないと、ボク達の力に呑まれちゃう生徒がでてきちゃうからね~♪でも、非常手段になる時はリミッターを解除できちゃうのさ☆その時は君達生徒は教室内で避難だけどね」
にこにこ笑顔で響はプラズマディスプレイに能力制御の指輪や腕輪などの形式を紹介していた。他にもアクセサリータイプの能力制御をつけるタイプが書かれていた。
「俺の場合は沢山つけられたんだけど?」
「しょーがないよ。槙くんの場合は強すぎるんだから
君達、新入生の中にもそういう人がでてきたらこれはちゃんとつけないとダメだからね?これは規則だから、我慢してくれると嬉しいな」
ふてくされる槙一に響が苦笑いを浮かべてから生徒達を見回すとそう告げた。
「それでは本日の生徒集会は終わります♪
各自、教室にもどって担当科目の教師の到着を待ってね」
響がそう言うと槙一を連れて壇上から降りて、体育館から出ていくのが見えた。
「ツクモって…そんなに凶暴なのかな?なんか…怖いよ」
「大丈夫だって、つぐみには危害がこないように俺が頑張るからな」
つぐみが俯いて言うと秀久がニッと笑ってつぐみの頭を撫でる。
それに頬を赤らめて俯いていると
「みゃあ!?」
「そうだぞ、ここでクヨクヨしても仕方ないだろ?会った時のことはその時考える!
大丈夫だ、俺も守ってやるからな」
龍星がつぐみを抱き上げて肩に載せると笑顔で言う。
「お兄ちゃん……」
「それとも俺達を信じられないか?」
驚いたように見つめるつぐみに聞き返す龍星。
「ううん、そんなことないよ!ありがとう…お兄ちゃん、ヒデくん♪」
「どういたしまして、つぐみは笑顔の方がいいからな」
「つぐみの笑顔がみれるなら、頑張るさ」
笑顔でお礼を言うと龍星と秀久はニカと笑みを見せてつぐみの頭を撫でてあげていた。
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