第5話 教師登場! 改訂
突然扉が開いて全員が視線をそちらへと向ける。
「やー…失敗失敗!遅れちゃったよ~♪って、あれ?」
「黒き勇者、こけないでくださいよ?」
教室の扉が開いて複数の人物がはいってきた。
三人は男で後の二人は女の人だった。
どちらも黒いローブを着ているようだ。
周りの光景を不思議そうにまじまじと見ていた。
そりゃきた瞬間に頭のうえのたんこぶがぷすぷすとこげたような煙をだして倒れている生徒がいたら驚くだろう。
これで何かあったのかと聞くのだろうが、彼はちょっとズレている為に
「ねぇ、君。寝るのなら保健室で寝た方がいいよ?」
ずこ!
そう天然発言し、それを聞いた全員がこけた。
こけた生徒達を見て
「?僕、おかしなこといった?」
と、不思議そうな小首をかしげている。
よく見ると可愛い顔立ちをしていた、これは女装すると、そこらの女性より女らしく見えることだろう。
「そんなことより、自己紹介でもしては?」
ここで話を蒸し返しても説明するのがだるいのでそう告げる女性。
年齢は19歳くらいだろう。
「あ、そうだね!はじめまして、僕がこの1-Bの担任の黒崎雅です。
僕の事は名前で呼ぶなりあだ名で呼ぶなり自由にして構いません」
教壇に立つとにこにこ笑顔で言う黒崎雅教諭。
「じゃあ、くろくろね♪」
いつのまにか窓からはいってくるローズピンクの長い髪の少女がいた。
スカートの中身が見えるのでやめろ。
「ちょ!響ちゃん、どこから入ってきてるの!?」
「しかもクラス違うよね!?」
響の登場につぐみと希が響の手を掴み中に引き入れる。
「迷子にもほどがあるだろ!?」
「おいおい」
「誰か、響を補佐してくれる奴が必要だな」
龍星は頭に手をあてて呆れた表情を浮かべる秀久と富士也は苦笑いを浮かべていた。
だんだんカオスになりかけたが、隣に立つ女性が頭をさげてから
「同じく、このクラスの副担任です。私の名前はミールこと月夜凜です。黒き勇者の補佐をやっています。担当科目は英語・現代社会です。では、これからよろしくお願いします」
綺麗な笑みを浮かべる月夜凛教諭。
この場にいた男性達の歓声があがるのはいうまでもないだろう。
「響ちゃんは変わらないね~♪
えっと、担当科目は数学・物理で要望があれば、化学・生物・地理・英語も受け持ちます。」
にこにこと笑ってから担当科目のことも伝えるのを忘れないのであった。
次に隣にいた男が教壇に立つ。
「俺様はレインこと七夜陵で、B組にいる黒き勇者の補佐をやっているぜ。担当科目は化学・保健体育で俺様の事も自由に呼んでくれて構わないぜ! これからよろしくだぜ!」
と、ニカっと笑って自己紹介する七夜教諭。
「万里と仲良くなれそうですね」
「そうだね、似てる所があるからかもだろうけど」
ぽつりと日菜が呟くとふうかは万里と陵を交互に見てため息をついた。
万里の悪戯も頻繁に起こる為に、なにかしら生徒達が苦労してることが多い。
「万里…なにもするなよ?」
「え、それは無理な話だな」
輝がそう声をかけるとドヤ顔でニヤリと笑った万里。
「後、薬品関係も得意だ。入用がある奴は俺にいいな」
教師がそれでいいのだろうか?
「質問だ、主にどんなものを作れるんだ?」
「媚薬とか、他にもあるぞ? 生徒がラブエロするのは多いに結構、それが青春だからな」
万里の問いにすぐに即答して、生徒にラブエロを進める教師は彼だけだろう。
「ら、らぶって…教師がそれでいいんですか!!?」
ひばりはショートしかけたがそう叫んでいた。
「おちつけ、ひばり。確かに教師としてはどうかと思うが、落ち着いた方がいいって!」
そんなひばりを抱きしめて宥める一晃。
かなり役得なのだが、彼は無意識だろう。
「…ラブエロってなんだろう?」
「ふうかは知らなくていい、純粋なままでいてくれ」
ふと、気になったのかぽつりと呟いたふうかに輝が切実に言ったのだった。
ちなみにふうかは頭の上にいっぱい疑問視をあげていたのはいうまでもないのであった。
「このクラス…大丈夫なんでしょうか」
「さ…先行きが不安すぎるよー!!?」
日菜がそうため息をついているとひばりは大きな声で叫んでいた。
これはこれで可愛い光景で和む。
「なるほど、これなら後で頼めば秀久達に渡して」
「駄目だからね!?というか、そんなのあたし達には早いんだから!」
万里が悪だくみするように呟くとひばりが止める。
どこにいても苦労するのはひばりの特性だろうか?
いや、万里がいるからだろう。
「んじゃ、改めてよろしく頼むな」
教師であるレインはひばりのツッコミを華麗にスルーしたのはいうまでもない。
頑張れ、ツッコミのリトルゴッデス!きっといいことがあるはずだ。
「わふ、楽しそうな人ですわ♪」
「そ、そうですね」
晃希にすりすりと甘えている白姫。
理性を総動員して必死で耐えている晃希は偉いといえるだろう。
晃希は紳士なので白姫が嫌がることはしたがらないのだ。
「シロちゃん、おいで~」
「わきゅ?」
瑠奈に呼ばれてすぐさま瑠奈に近寄る白姫。
がくっとつっぷす晃希。
「大丈夫?」
「えぇ、ちょっと理性がやばかったですけど。瑠奈さん、ありがとうございます」
そう尋ねると晃希は苦笑いしながら答えてお礼をつげる。
「そこの人達、聞いてたか?」
「「「あ、はい」」」
サーミに言われて3人は頷く。
万里達と同じ教室な為苦労はするだろう。
感想と評価をお待ちしております♪
キャラ紹介
七夜陵
性別:男
年齢:20歳?
容姿:身長は204cmで体重は82kgとかなり大柄で、端正な顔つきの為かなりカッコ良い。服装は黒き勇者と同じく、黒いローブを纏っている。
担当科目:化学・保健体育(・生物(遺伝関連)・倫理)
能力:幻を司る能力
雷を司る能力
感情と状態を操る程度の能力
黒き勇者の副官兼右腕的存在で、やはり今年からやってきた新任教師。
だが、割と問題発言が多く、放送禁止用語を平気で連発する為、自主規制をされる事が多々ある。
なので、性格はからかい好きな体質で、かなりのお調子者となっている。
しかしその反面、カウンセリングも担当していて、悩みなどを真摯に対応する場面も見られる。
黒き勇者と同じく、転移や空を飛ぶ事が出来る。
ちなみに、媚薬やら精力剤などを趣味で作っている。(ちなみに一粒飲むだけで軽く1週間程効果が続くらしい)
セリフ集
「別に俺様としてみれば、盛りたい年頃なんだから、ラブエロしようがギシギシアンアンしても構わないと思うぜ?」
「まぁ、セッ(ピー!)するなら、先ずはフェ(ピー!)をして、ペ(ピー!)を大きくさせてからだな──」
「確かにその悩みは厄介だな……。……まぁ、先ずは自分の心に聞いてみたらどうだ? 最終的に決めるのはお前なんだからな」
「恋愛の価値観は人それぞれだ。熱く燃えるような恋愛をしたい奴もいれば、遠距離恋愛がしたい奴もいる。だから先ずはお前がどんな恋愛がしたいかだぜ?」
天野悠
性別:男
年齢:19歳?
容姿:194cmの75kg。レイン同様端正な顔立ち。服装は黒いローブ。
担当科目:現代文・古典(・地理)
能力:時を司る能力
炎を司る能力
材質を変化させる程度の能力
黒き勇者の補佐官で、恐らく5人の中では一番教師っぽい雰囲気を持つ。
また、5人の中では一番常識人である為、苦労人でもある。
黒き勇者の不思議ワールドや、レインのR[V:8722]18な世界にいつも頭を抱えて悩んでいる。
ただ、(黒き勇者に影響されたのか)何だかんだ言って実は甘いので、余程めちゃくちゃ(授業中に走り回る、廊下で野球をするなど)な事をしない限りは怒らない。
色恋沙汰に関しては割とうるさかったりする。
セリフ集
「ほら、早く席につけ。休み時間は終わってるんだからな」
「……ったく。なんで朝からレインと勝負しなきゃならないんだか……全く分からないな」
「別に恋愛をするな、とは言ってないがな。……ただ、お前らが何か問題を起こした時に来る負担を考えると、あまり勧めはしないと言っているだけなんだがな」
「頼むからレイン! そんな放送禁止用語を連発しないでくれるか!? なんかつぐみとかひばりがショートしているんだが!?」
月夜凜
性別:女
年齢:19歳?
容姿:179cmの38kg。可愛いというより綺麗で、モデルみたいな感じ。
やはり黒いローブを纏っている。
担当科目:英語(外国語)・現代社会
能力:夢を司る能力
氷を司る能力
眠を操る程度の能力
黒き勇者の世話役みたいな人。色々と暴走しがちな黒き勇者を抑えたりもする。
クールで冷静沈着なので、いつも落ち着いた言動が多いが、時々ズレた感性を見せる事もある。
どちらかというと、常識人体質であり、2人(黒き勇者・レイン)の行動に呆れながらツッコミを入れたりする。
ただ、色恋沙汰に関しては対極関係の2人と天然(黒き勇者)がいるせいか、中立な立場で見守っている。
また、魔力が非常に高く、補助系の魔法を得意としている。
セリフ集
「まぁ、黒き勇者のドジは今に始まった事じゃないからもう慣れたわ」
「あら、深紅ちゃんじゃないの。どうしたのよ?」
「何やってるのよ……」
「……さて、どう出ようかしら?」
五十嵐風
性別:女
年齢:19歳?
容姿:175cmの35kg。綺麗と言うより可愛いで、アイドルみたいな感じ。黒いローブを(ry
担当科目:日本史・世界史(・物理)
能力:空を司る能力
風を司る能力
ベクトルを操る程度の能力
黒き勇者達のムードメイカー的存在。
裏表の無い性格で、誰とでも気軽に話し、無邪気。ただし、その性格ゆえに本心は殆ど読めない。
基本的に黒き勇者と性格が似ているが、天然ではない(はず)。
魔力が高く、攻撃系の魔法を得意としている。
割と気まぐれなので、辺りをフラフラしていることが多い。
セリフ集
「にゃはは♪ そりゃ仕方無いよ~」
「まぁ、私達にも真相は分からないんだけどね~」
「私は歴史を担当しているんだけど、ベクトルを操れるから物理も一応は教えられるんだよね♪」
「黒き勇者君、ちょっと落ち着いてよ~……。響ちゃんや万里君が困ってるからさ~」
黒崎雅(黒き勇者)
性別:男(の娘)←
年齢:17歳
容姿:格好いいと可愛いのちょうど真ん中辺り。ただ、性格が子供っぽいので可愛いと見られがち。
身長は187cmで体重は25kgと、明らかに体重が軽過ぎるが、能力のお陰で身体を壊さずに済んでいるらしい。
ただ、暴風などが吹くと軽さのあまり飛ばされる。
服装は黒いローブを纏っている。
担当科目:数学・物理(・化学・生物(細胞など)・地理・英語)
能力:想像を創作する程度の能力
時空夢幻を司る能力
炎氷風雷を司る能力
情報を操作する程度の能力
輪廻を操る程度の能力
理を無視する程度の能力
夢か現か分からない世界に住んでいる少年で謎が多く、能力の高さを買われ今年から入ってきた新任教師。
かなりのドジで、自分で自分の足を引っ掛けて転ぶなどかなりの日常茶飯事と化していて、涙目になると(男女問わず)生徒の大半が倒れるという大惨事を巻き起こした事がある。
ただ、能力は買われてるだけあって非常に高く、学年主任を任されていたりする。
また、クレープやパフェなど甘い物が大好物で、良く調理室でお菓子を作っていたりして、授業前とかに配っていたりする。ちなみに、腕前は女子の自信を無くしてしまう程らしい。
また、能力持ちで何も無い所からイメージするだけで物を創り出す事が出来て、更に瞬間移動や空を飛んだり出来るので良く魔法使いとかも言われている。
基本的に生徒の事を名前で呼び、男なら君で、女ならちゃん付けするので、生徒達も友達と話すような感じで話している。
所謂、教師っぽくない教師で生徒にかなり人気。
ちなみに、黒き勇者と呼ぶか雅と呼ぶかは生徒の自由らしい。
そして、相も変わらず天然で恋愛関連はほぼ100%、540°の方向に結論が飛んでいく。なので、保健体育(性教育)では衝撃的な解答を連発する。
(子供が出来る方法がコウノトリやら……)
コメント集
「と、言うわけで授業を始めたいと思うけど、何か要望無い? あるならどんどん言って! 僕が何とかして見せるから♪」
「ふっふー♪ 僕は頭の中でイメージした物を何でも創り出せるんだよね~♪」
「お菓子あるの!? 食べる食べるーっ!」
「じゃあ、つぐみちゃん。ちょっと手伝ってくれない?」
「ううん、何でもないよ♪ ……ただ、ちょっと疲れているだけだから……」




