第4話 クラス分け 改訂
「おっと、わっちらはそろそろ行くえ♪」
「いそいでクラスにレッツラゴー!」
「元気だね~」
ふと時間が気になったのか深紅は時計を見てから急ぐように言いそれを聞いた二人はそう言っては走って行った。
「わ、私達も、行こう! 早くしないと遅刻しちゃうよ!急ごう!」
「そうだな!行くぞ」
つぐみの声をかわぎりに全員は頷いて急いで靴箱に向かった。
ちなみに秀久はつぐみを抱き上げて、輝と一晃もお互いの幼馴染を抱き上げたり、背負ったりして走り、富士也は希を背負って瑠奈と走った。
☆☆☆
「ま、まにあった~」
「ひ、ヒデくん。おろしてよ~////」
机にもたれてる秀久につぐみがはずかしげに見上げて頼んでいるが、はたして効果はあるのだろうか。
「え、ヤダ」
「なんでぇ!?」
即答で拒否されて、驚きの声をあげるつぐみ。
それも秀久からすれば可愛い行動だということに彼女は気づいていないのだろう。
「風音達の方もだが、シュウとつぐみの方も……周りを気にしてないよな」
「万里、それは言わない方がよろしいかと。 秀久の場合は無自覚がほとんどですので」
万里がその光景を眺めて呟くと日菜がたしなめる。
「私からすれば、龍星と芹香のらぶらぶの方が刺激が強いと思うけどなぁ」
「それを見て舌打ちする生徒が続出だもんね」
「うらやましいんだろうけど、嫉妬すること自体が間違えてるだろ」
瑠奈は万里達の話に参加しながら龍星と芹香のらぶらぶ空間を示す。
この光景にさすがに苦笑をうかべるしかない希と呆れる富士也。
「あ、あはは」
「なんだかなぁ」
「バカばっかりなのか?このクラスは」
「こんなクラスで大丈夫かねぇ」
同じく苦笑を浮かべるひばりとふうかは不安げに呟いてあきれる一晃と輝。
だが、彼らもモテナイ奴からすれば敵だと思われてしまうだということは理解しているのだろうか。
「ねぇ、どっちもどっちだと思うのは私だけかな」
「初音、言いたいことはわかるで?やけど、そのことは胸の中に秘めておくもんなんや」
「深紅の言うとおりだ、このことは誰にも言わずに胸の中に秘めておこうや」
その光景を見ていた初音が言うと深紅が彼女の肩をポンと叩いて首を横に振り、素晴らしい笑顔で告げた。それは結華も同意見なのか、ビデオカメラを構えながら口元をつりあげて言った。
だが、行動があってない結華を見て初音が頭を抱えたのはいうまでもない。
「初音ちゃん、結がここで鉄パイプの手入れしてないだけマシだと思うけど?」
「千秋!?」
「杉田くん」
「杉やん、おはようさん」
と、そこへ結華の従姉弟の少年が苦笑を浮かべながら歩いてきた。
どうやら先に来ていたようだ。
彼の登場に目を丸くして驚く結華をしりめに笑顔で挨拶をする初音と深紅。
「おはよ、みんな」
にこっと笑みを見せる千秋と呼ばれた少年。
銀色のウルフカットで紫色の切れ長の瞳をもち、結構な美少年の顔つきをしている。
彼の生粋の優しさは常に結華にのみ向けられているといっても過言ではない。
「なんで、黙って置いて行ったんだよー!?」
「え? おかしいな。 僕、用事があるから先に行くっておばさんに言ったと思ったんだけど」
うるうると涙目の結華にきょとんとした表情を見せて顎に手を当てて考え込むと、今朝告げた内容を彼女を見ながら言う。
「へ?そうだっけ」
「………はぁ、忘れたみたいだね」
首をかしげる結華にため息をつくと困った子だねという笑みを浮かべて頬を撫でる。
これにさすがにやばいと感じた結華は逃げようとするが、腰が掴まれて動くに動けれなくなる。
「ち、ちあき?」
「ん~?なにかな?」
こわごわと見上げる結華に素晴らしい笑みを見せて聞き返す千秋。
「はいはい、学校でそれ以上は厳禁だよ」
「せやで、ここじゃなくて家でしてくりゃれ」
まずいと青ざめる結華の危機を救ったのは深紅と初音だ。
安心した結華は座り込み、千秋がつまらなそうな表情を浮かべていたが、最後に彼女の耳元でなにか囁いて顔を真っ赤にした結華に怒られたのは余談である。
「わふ♪にぎやかで楽しいですの♪」
「に、にぎやかですませていいのでしょうか」
その光景を一人の少女と少年が見ていた。
「はよ、白姫、晃希」
「………(おはよ、シロちゃん、晃希くん♪)」
と、そこへ龍星と芹香が来て話に割り込む。
白姫とは髪は薄い青で肩までのショートカットの少女のことで、晃希とは黒い髪のショートヘアで端正な顔立ちをしてる少年のことである。
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