表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非合法探偵  作者: 狩瀬
第一章
10/32

9 夕日の差し込む事務所にて

「会いに行くって…無理です!夏帆は人を怖がってて、あなたたちにどんな危害を加えるかわかりません!危険です!」

立ち上がり声を荒げながら、女子高生は叫んだ。

「落ち着いてください」

水無瀬は感情が消え失せた声で女子高生をなだめ、椅子に座らせた。女子高生はまだ納得のいっていない様子であった。

「でも…夏帆に誰かを傷つけて欲しくないんです。夏帆だって…本当はこんなことしたくないはずなんです…」

腕の傷をながめて目を細める。今にも泣きそうな表情だった。

そんな女子高生の様子を、一条は同情の眼差しで見ていた。そして、それでも、と言った。

「君は夏帆さんの不安を取り除きたい。これ以上夏帆さんが怖がっているのを見たくない。そう思って依頼してきたのではないかな?」

一条が静かに言った。

「それに、私たちなら大丈夫だよ。一般人の暴力ぐらい痛くも痒くもないし、なにより私たちが危険でないとわかってくれれば、危害が及ぶこともないんじゃないかな」

人差し指を立て、にっこりと笑った。

これ以上反論しても無意味だと悟ったのか、女子高生は躊躇いながらも首を縦に振った。

「決まりだね」

一条はふふ、と不気味に嗤った。


その後、明日の夕方に夏帆の家を訪問することが決まり、女子高生は不安げな面持ちで帰って行った。

玄関の外に出て、一条と水無瀬は背中を見送った。

半袖短パンで寝たら早く起きれました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ