親友との日常は超ハッピー!
僕―透は今、親友の伊月と休日を共にしている。
「なぁ伊月」
「どうした?透」
五人の男らに告白されたことを教えると
「そいつら好きなら透の話、ちゃんと聞けよな」と言った。
僕も同感だ。
やっぱり僕の親友は頼りになる。
「そうだ、今日は昼飯どこで食べる?」
そう僕が聞くと伊月は「コンビニで買えば?」と言う。
だから、コンビニに昼飯を買いに出かけるのだった。
歩きながら他愛もない話をする。
「伊月ってさ、好きな人とかいんの?」
ちょっとした興味で聞いてみた。
だが彼はフリーズしている。
そして「いないよ」と言った。
今の間はなんだったんだ?絶対いるだろ!
「今の反応は絶対いるだろ?」
「いないよ?」
「いるだろ」
「・・・いるけど教えなーい」
「なんでだよ」
「透が教えてくれたら教えるよ」
「僕はいないし」
「だろうね」
「分かってて言ったのかよ?」
「まぁね」
「ひどっ!」
「なんでだよ」
そんなふうに話しているうちにコンビニに着く。
「ハンバーガーもクリームパンもカツサンドも食べたいな」
僕がそう言うと伊月は「全部買えば?」と言う。
「でもさー食べきれないし」
「残ったら俺が食べるよ」
「ほんと?」
「あぁ」
「やったー!」
「小学生かよ」
「もう中二だし」
二人してクスクスと笑いあっていた。
お互い買いたい物を買って近くの公園に行く。
「伊月のカフェオレもいいな」
「お前な、まぁいいや」
そう言って伊月はカフェオレを分けてくれる。
「伊月ってほんと優しいよな」
「お前にだけだよ」
「・・・?」
「親友だからな」
「あぁそういうこと」
一瞬焦った。告白みたいに聞こえた。
でもそうだよな。
親友だからだよな。
「じゃあ僕も伊月にだけ甘えるな」
「それただの迷惑だよ」
また二人で笑いあう。
こんな日常がずっと続けばいいんだ。