クラス替えは散々な結果・・・
僕―透は親友と同じになれることを祈った。
なのに、今僕は絶望している。
赤松と二葉と一緒だった。
親友の青木 伊月と離れてしまった。
もう、クラスで誰に助けを求めればいいのか分からない。
しかも二葉が後ろに居る。
神様、僕はなんかしましたか?
普通に生きていただけなのに。
どうしてこうなった?
モテ期だから?
おかしいだろ。
モテ期ってもっとわからないようなものだろ。
こんなあからさまにモテるか?
それに、あんな強引に卒業までに決めろって酷い。
僕の意見はなぜガン無視された。
きっとからかわれているんだ。
本当に好きならもっと誠意をもつべきだ。
「夏川」
「なんだよ二葉」
「同じクラスになれたな」
「そうだな」
「僕はとても嬉しいよ」
「そりゃよかったな」
もはや適当に返事をしてしまう。
放課後になり帰ろうとしていると
「待て、夏川」
「なんすか?水野先輩」
「一緒に帰らないか?」
「親友と帰るので」
「そうか。なら明日は一緒に帰ろうぜ」
「明日は学校、ないっすよ」
「・・・明日、一緒に遊びに行こうぜ」
「ポジティブなんすね」
「ん?だって俺が誘えば大体の女子が喜ぶし」
「これだからモテ男はいやなんすよ」
「なぜ?」
「大体、僕は男子っす」
「そりゃそうだ」
「ならなんで誘うんすか?」
「好きだから」
「ドストレートっすね」
「惚れた?」
「それはないっすね」
「残念だ」
そう言っている水野先輩は残念がっているだけにみえる。
怖くなった僕は親友の元に走って逃げた。
こんな日々がずっと続くと思うと泣きそうだ。
平穏な中学校生活を返してくれ。