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幽鬼族の王と結婚、旦那は浮遊霊  作者: 高月和泉
第一章 霊族の姫
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第一話 霊族の姫-美和

夢から覚めた......


夢に中では私がは巫女になり、奉納舞台で神楽舞を舞う時に白衣の上に着る上衣である千早ちはや、下半身に履く緋色の袴である緋袴ひばかま白足袋しろたびに草履。


巫女衣装を身を包んだ私が美しく、紅梅こうばいかがふりに挿されているの頭飾りがつけられ、太鼓や笛、銅拍子にの囃子はやしにあわせて鈴が依り代となる採物を手にして舞い踊る。


踊りながら思った、四季は流転する、人生も輪廻する、魂と肉体は乖離感が無く互いを受け入れ、徐々に心を満たしていく。


ん?この感覚は一体何だろう?


冷たい手は首から肩、胸からお腹、そして......

冷たい吐息が耳元で感じる。


乗っかってくる体は人間では無い肌を感じた。冷凍庫にいるように体中が冷気に覆われ、寒気は骨に刺るほど痛い。体を動かそうとしても動けなくて異様な恐怖を感じた。声が出そうな時に口が冷たくて柔らかい果実を感じた。低い声が耳に響いた。


「怖がらないで、大丈夫。」


ハッ!また夢か!一週間も同じ夢。

夢の中にまた夢。


古淵美和こぶちみわ霊族れいぞく古淵家の次女である。一族の二の姫でもある。


霊族れいぞくは世界および宇宙の霊気れいきを集めて瞳術どうじゅつを使って広々な星空から未来を察知し、人族じんぞく以外の大勢の変遷を予測でき、占いと予知を精通していて、優れた占星術せんせいじゅつを持っている、瞳術どうじゅつで星と繋ぐので瞳に星が浮かぶ一族なのだ。


しかし、厳格なルールがある。

そのルールは大勢の変遷を予測できても、変えないことなのだ。人族のように時に任すこと。


今は、美和が生け贄である。


これで平和と引き換えできるのだ。未婚女性の親指の血で血判状に捺印をする、本人の意思表示と言われるが実際は父の言いなりなのだ。これで幽鬼族ゆうきぞく幽鬼王ゆうきおうと結ばれたの誓い。父はこれが血盟けつめいだと言う。


美和が居る霊族れいぞくは未来が見えることで災害を齎す一族、死神一族なんって呼ばれる事もしばしばであった。しかし、美和は本家で生まれて、血判状に捺印をした生け贄は巫女としての奉職ができないのだ。これは古淵家の昔からのルールなのだ。


美和の妹であり、三の姫でもある古淵美夜こぶちみやお陰でようやく姫が一族の長の身分を跡継ぎできる制度が認められた。古淵家の言い伝えでは、丙午に生まれた女と関わってはいけない。なぜなら、災いを齎し、気性が激しいの上に夫の命を縮めると言う。


丙午の女が一族に居たら、神族じんぞくが罰を古淵家に与えるので丙午の女は追放すべきと、これは古淵家の追放派がしている事。美和は丙午の女ではないが美和の母は幽鬼を呼び寄せやすい体質なのだ。美和はその体質を引き継いでいた。


また、赤ん坊時から幽鬼を見えることによって幽鬼族では幽鬼の嫁として認められている。美和が生まれたにより古淵家の追放派は言い伝えを増やそうとしている。その増やそうとした言い伝えは、一族の者は幽鬼の嫁に関わってはいけないってことだ。


なぜなら、丙午の女よりも危険な女であるからだ。そして、美和の母親を中心に追放派とは真逆に保護派ができたのだ。実際、本家と分家は友好な関係ではないが、しかし、派閥化している古淵の本家と一部の分家の人の関係は昔より友好になったのも事実である。


この古淵家の言い伝えの中には因習いんしゅうと言われるものがある。今の時代では迷信めいしんに染められる思想はいないだろう、しかし、思想に制限があるからこそ因習と呼ばれる思想の産物ができるのだ、いつの時代でも、どの国でも。


概ね後進的で古い、時代の発展についていけなかった古代の社会を封建社会と私たちは言う、その思想は封建思想と言うが、未来人は今の私たち現代人のネットが発展し過ぎる社会を泡沫社会だと言うだろう、その思想を泡沫思想と言うだろう。


転生できない幽鬼族ゆうきぞくは美和を嫁として貰いたかったが失敗ばかりなのだ。それでも幽鬼族は諦めなかった。美和は二十歳の清楚令嬢に育ったので保護派の本家と分家はとりあえず一安心しているところになりそうな時、美和は再び追放派に拉致された。


「お前の体には罪の血が流れている」と美和を拉致した追放派の人は言う。その人は仮面を被っている、まるでジェイソンだ。目つきは混沌としている、あざ笑った。冷たい言葉が美和の骨に刺さった。


「罪の血が流れてるのは貴方ではないか?新たな跡継ぎ制度が認められた今でも一族の姫を拉致ですか?大胆な行為ですな」と美和は言う。両手と両足が縛られている美和は鼻で笑った。


古淵家の追放派は拉致だけでなく、監禁もしている。美和は一度は拉致された経験があるとはいえ、追放派はますますやる事が激しくなっている。今、美和は死神の影に飲み込まれそうになっている。美和を拉致したジェイソンのような人は刀を取り出した。


「遺言はあるのか?」と美和を拉致した人は言う。まだ人性残っていた、それがギリだった。


「私に罪は無い」美和は何処から湧いて出てきた刀を見て淡々と言った。


今から幽鬼族の一員になることも解脱になる。


美和を拉致した人は美和の頭から刀を振り下ろそうとした。美和の妹である古淵美夜こぶちみやが硝子窓を蹴り、窓の外から美和が居る部屋に飛び込んできた。まるでドラマや映画に出てきそうな一時なのだ。刀は何処かに飛ばされて美和を拉致した人も倒れた。


美夜は素早く美和の両手と両脚を解き美和を助け出した。美夜が一族のみ引き継げられる星と繋ぐ瞳術を使い、星の光を利用して瞬間移動した。瞳術を使い始めるところから瞬間移動できるまで、その間のスピードも美夜はアップした。移動先は自宅なのだ。


美和と美夜は自宅にて。


「妹、私たちも終わりよね」と美和は言う。


「馬鹿なことを言わないで、姉ですから一族の長を絶対に継ぐの、そうならば......」と美夜は言う。


美夜は一瞬考え込んだ。


「そうならば?何?」と美和は言う。


美夜は美和の声によって気が戻った。


「とにかく!馬鹿な事を考えないで美和は一族の長として、古淵家の誰よりも相応しい」と美夜は言う。


「分かった、妹のためにも継承するよ」と美和は言った。一族の長になっても、美和は一族の長の身分を美夜に譲らない。なぜなら、美夜は最も美和の心を冷えさせた人だからだ。


「どうして私が拉致されたと分かったの?」と美和は言った。


「瞳術で分かったんだ、大事な姉を守りたい」と美夜は言う。明らかに美夜は表面的な工夫をしたい。


美夜は美和が転生者であることを知らなさそうだ。


美和は初めて拉致された時に命を落とした。その時、魂になった美和は真横で美夜の行動を見ていた。片手は刀を持っていた人は仮面を外した、犯人は美夜だった。残酷に舌を抜き、身体は山に捨てた。美夜は立ち去ったが再び戻ってきた、復讐のために戻ったのだ。


美夜は野良犬を数匹くらい連れ、野良犬は肉を噛み初めた。剥いた身体の皮をカーベットの如く山の入り口に置き踏むのは人任せであった。美夜はカーベットの傍らで笑った。なぜ、美夜が残酷なのか、なんの怨みなのか、魂になった美和はずっと理解できなかった。


ある日、美夜は美和の墓の前で微笑みながらある言葉を言った。


「仕方がないお姉さん、幽鬼族の王がずっとお姉さんのことが好きだったからさ、あとね、今の新しい制度では姫が一族の長の地位を継承できるになった、姉にとって残念だね、一族の長はこの私なの」


美夜は去った。


美和は目を開けて転生した。


美夜は墓を用意した理由は美和を祭るためではなく、自分の自慢話を聞かせるためであった。転生後、一番最初に目に入ったのは梅の花なのだ。この荒れ果てた山にどうして梅の花があるのか、よく見てみるとこの梅の花の木は誰が栽培したようなのだ。


美和は不思議に思ったがあまり考えずにいた。

美和は山を降りた。


草を打って蛇を驚かすつもりはないので幽鬼王を探すため直接に幽鬼族の縄張りに行こうとする、結局、幽鬼王は美和と血盟を結んだフィアンセですから。幽鬼王と血盟を結んだことが美夜は知らなかったのは良い事だったと美和は歩きながら考えていた。


そうでなければ、美和が転生しても、手を組める人が見つからない。幽鬼族は異常な情熱で生きているものを絡み、世界の初めから闇の存在であり、一族は怨霊の怒りの具現化と言われるが、幽鬼王は珍しく幽鬼一族の怨霊ではなく、浮遊霊なのだ。


付き合った後は怖くないのだ。冷たい肌は白く、凛とした顔立ちに俺様な気質が漂う、意外とさりげなく優しさがある。しかも、幽鬼王は自分ととそっくりな弟がいる、唯一の違いは美和と血盟を結んでいない。


「バカだな、ある程度に美人のほうであれば来る者は拒まないんだよね、幽鬼王の弟さんじゃなくても」と美和は独り言を言う。


風が美和の頬にそっと吹いていた。


「自分が生け贄になったことで巫女としての奉職できなくて悲しくなったことがある、昼間に胸の中で何か考えたら夜はその考えた物が夢に出るが、今、古淵家のルールはどれだけくだらないのが分かった」と美和は独り言をいう。


風はさっきより強く吹いて、美和のおろした髪を吹き上げた。


空気が暑くなっている、そろそろ幽鬼族の縄張りに着く、幽鬼族は炎獄の炎を操れる、住む場所に噴火する火山とマグマがあるのだ。生息地は常にデンジャラスが満ちているが幽鬼王は火山やマグマの場所から引っ越したのだ、今は霊族に近い場所に住んでいる。

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