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多分エタルきっとエタル
猫を助けようと道路に飛び出した。
手を伸ばした先の猫は眼の前で霧のように消えた。
すると、トレーラーが走ってきて、僕を轢いた。
流石にこれは死んだと思った。
薄れて行く意識の中で確かな痛みがある。
それと同時に癒やされる感覚に襲われる。
「マ・ニ・ア・ッ・テ!」
聞き覚えのない少女の声が聞こえた気がした。
気がつくと、僕は路上に一人立っていた。
服は破れズタズタになっている。
だから、間違いなく僕はトレーラーに轢かれてしまったのだろう…
僕の記憶もそうなっている。
でも僕は生きている…
「マニアッテ」
「間に合って」
突然僕の頭の中に少女を声が木魂する
「助けられた?」
彼女が何者かなんて知らない
ただ、直感的に助けられたのだと思った。