用語解説
用語解説
ラッテ
この世界の名。
シリス(神)
この世界の神。この世界を創造し、神の加護を人類に与えているとされている。また最大の宗教であるシリス教の信仰対象。
カタルーニア
グレイたちの住む国。国の規模は大きくこの世界の中の三大国家の一つ。治安は良く貧富の差があまりない。また貧乏でも冒険者という職業があるため無職はあまりいない。
王都ルビア
カタルーニアの王都。魔道具によって栄えている。
神の加護
この世界に存在する力。神から授かるものだと考えられている。この力は本人の能力に足し算される。力の大きさを測るにはメタルという加護のある金属と共鳴するか、もしくは人と共鳴するかでどの程度の量かがわかる。加護を増やすには魔獣を倒す必要がある。この量の多さは強さに直結している。生まれたときの量が多いほど一般的には加護が増えやすい。生まれたときに加護が多い子供を神子という。生まれたときの加護の量は両親の加護が多いほど多くなる傾向がある。
魔力
この世界に存在する力。加護同様に両親の魔力によって変化する。魔力にはその力を表す指標が5つある。一つ目は属性。一般的なのは6属性で火、水、風、土、光、闇が存在する。例外は二つ以上の属性が混ざった複合型と全く違う変異型の属性が存在する。人間は光属性が一番多く、闇は魔族しか持たない。基本的に魔力の適性は一つだけだが稀に二つ以上持つ者がいる。
二つ持つものはデューエ、三つ持つものはトレプル、4つ持つものはクワントロと呼ばれる。それ以上は持つものがいないので名称はない。
二つ目は適性値。これは適性な属性の適性がどれだけかを表しており高いほどプラスに働く。
三つ目は魔力量。これは生まれた時から死ぬまでほとんど変わらない。
四つ目は最大魔力。一回の魔法に込められる魔力の量のこと。魔法には使うために必要最低限の魔力が決まっているが上限に関しては限界はない。必要最低限の魔力が多い魔法と同じ量の魔力をそれより必要最低限の魔力が少ない魔法に込めても威力は出ないが使用速度に分がある。
五つ目は使用速度。これは文字通り魔法を使う速さである。速ければ速いほどいい。
魂
この世界に存在する力。様々な要因で成長する。この力は本人のアニマに加護が足し算されて使われる。一人一つ持っているが使うためには鑑定魔法で見てもらい名を知る必要がある。名を知ることで力の使い方をある程度本能的に理解できる。しかし鑑定魔法は使える物が少なく魔力の消費も多いためある程度の身分を持つものや転移者でないと鑑定魔法を受けることができない。そのため身分の低いものは鑑定魔法を受けられず力を使えないことが多い。例外として名を知らなくてもその力の片鱗が無意識的に使われている場合がある。種類は千差万別で似たようなものはあれど同じものは存在しない。その中でも分類は存在し、具現化系、魔法系、自己能力上昇系、概念系がある。しかし時代が経つとともにアニマが複雑化したため分類の中に入らないアニマが結構ある。そのため最近は分類に当てはまらず二つ以上の系統を持っているアニマを複合系と呼ぶようになってきている。アニマは全く同じものを持っている者はいないが、死んだ者には同じものを持つものがいる。これは死んだ者の魂が転生して再びこの世に生まれてくるからと考えられている。また、死者の魂が混ざり合ったことでアニマが複雑化していると考えられている。力の詳細を知りたい時は冒険者ギルドに行くとその力を使用していた者がいれば知ることができる。
冒険者
この世界に存在する職業の一つ。仕事内容は依頼の数だけ無限に存在する。なんでも屋のような存在で多くの人が利用している。ただし副業としての利用が多く、自分の趣味を生かしたりやちょっとした小遣い稼ぎとしての利用がほとんど。理由としては依頼で同じことをするならその職業の方が給付が高いからである。ただし討伐系の依頼だけは例外でその難易度に見合った報酬が支払われる。これは様々なリスクを伴うためである。しかしAランクまでの冒険者よりも騎士団の方が基本的に強く、給料も安定している。ランクはFからSまである。FからEになるには10個の依頼をこなす必要があり、ランクを上げるごとに倍づつ増えていく。討伐系の依頼は十倍の価値があるため7個こなせばCランクになれる。Bランクになるためには討伐系の依頼を10個こなす必要があるためBランクより上はプロの冒険者という認識がある。Sランクはこの世に存在する中でも上位の存在であり10人しかいない。今までの一般的なランクの上げ方以外でもランクは上げることができるがレアケースである。冒険者ギルドはこの世界に点在しており魔道具によって情報が共有されている。しかし多くの冒険者は副業なのでこのシステムが利用されるのはBランク以上がほとんどである。ギルドの中にはクランとパーティーがありクランは多くのパーティーが所属する派閥のようなものである。パーティーは基本二人から六人である。
転移者
地球からやってきてこの世界を発展させたものたち。この世界が始まったときから既にいたと伝わっている。言葉に関してはこの世界の神である女神シリスから理解できるように魔法をかけられた、と転移してきた人物は言っている。転移してくるものはとても少ないが彼らは全員が高い能力を持ち、この世界へと貢献してきたため彼らを発見したら手厚く保護するようにと言われている。しかし今まで少なかった転移者たちもグレイが1歳のときに何故か大量に転移してきた。記録に残っている転移者はシスター(宮中 燕)が最後の人物である。