↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/106

二日目終了

「心配するな。きっとセンヤが敵を取ってくるから。パパだってほんとは自分であいつを倒したいんだぞ。でもそんなことしたらせっかくモエナが出場した大会をつぶすことになってしまうからな」


 またこの国王は余計なことを。まあ、優勝するには当たる可能性があるからな。もしも当たったらきっちり敵を取ってやろうとは思ってるけど。


「お願い、センヤ。私じゃ勝てなかったけどセンヤならきっと勝てるよね?」


「ああ、任せとけ。あいつもほかのやつらも全員倒して俺が優勝してやるから」


 俺がそういうと、モエナは嬉しそうに笑った。でも国王との約束があったような気が…………もしあいつが優勝したモエナをあいつのパーティに入れるつもりなのだろうか?


 モエナは大事をとってもう少し救護室で休んでいくことになり、国王と二人で部屋をでた。


「あの、モエナとした約束って本気なんですか? あいつが優勝したらどうするつもりですか?」


「娘に手をあげたやつのパーティになんぞ入れるわけないだろうが。絶対に勝てよ。本当はモエナが冒険者をやめて城で安全に暮らしてくれるのが一番なんだ。だが、無理やりそんなことを強要したら嫌われてしまうかもしれないからな。せめて安全なパーティで冒険してほしいという親心だよ。でもあいつは駄目だ。もし負けたりなんかしたらモエナのストーカーとして指名手配するからな」


「はい、そうならないように頑張ります」


 ふざけんなよ!! 誰がストーカーだよ。そんな不名誉なことになったら俺の今後の人生が詰む。本気でやりかねないもんあこの国王。相当高レベルの親ばかだし。




 国王と別れて、元の場所へと戻ってきた。


「遅いですよ、センヤさん。私の試合終わっちゃったじゃないですか」


「しょうがないだろ。国王もずっと一緒だったんだ。仲間の試合があるんで帰りますとかいえないだろ」


 そんなこと言ったらまた娘よりも大事なことなどないとか言われるだけだ。うん、容易に想像できる。


「それでモエナは大丈夫だった?」


「もう意識も取り戻してるぞ。大事をとってまだ救護室にはいるが、けがもないし大丈夫だろう」


「よかったわね。まあ、相手も手加減してたみたいだし、大丈夫だとは思ってたけど」


「え? あれで手加減してたんですか? すごいスピードだったじゃないですか」


 相手の強さがわかるんだからそんなことすぐに見抜けるんじゃないのか? てか試合見てたら一目瞭然だっただろ。すげぇ涼しい顔でモエナの連撃をかわしてたし。


「テリアは相手の強さがわかるんじゃなかった?」


「わかりますが、それは単純な強さだけですから。圧倒的に手を抜いてるとかならわかるかもしれませんが普通に試合を見てるだけじゃわからないですよ」


「そうなんだ。でもそれでも十分すごいと思うけどね」


 ルリも同じことを疑問に思ったようだ。


「これでモエナは罰ゲーム確定ね。何させようかしら」


 鬼だ。ここに鬼がいるぞ。負けて可哀そうとかの前にそれって…………。


「おい、モエナが戻ってきてからはそんなこと言うなよ。モエナだって落ち込んでるんだしかわいそうだろ」


「なに言ってるの? 負けたんだから罰ゲーム、当然のことよ。またモエナが可愛いからって肩を持とうとしてるのね」


「そうですよセンヤさん。モエナだってそれくらいは覚悟してこの賭けに乗ったはずです。気を使う方が逆に悪いと思います」


 そう言うものなのか。でも二人がこういってることだしもしかしたらそっちのほうがいいのか? 気を使うのも逆効果なんだな。


「で? テリアは勝ったのか? 落ち込んでないところを見ると勝ってそうだが」


「もちろん勝ちましたよ。一撃です。楽勝でした」


「流石だな。次で決勝トーナメント進出だし、頑張らないとな」


 その後、ユウナも快勝し後は決勝を残すのみとなった。


「まずは私だね。勝てるとは思うけど油断しないように頑張るよ」


 勝てると思うとか言ってるのは油断に入らないのか? まあ、事実だしいいのか。


 ルリはあっさり勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。それに続き、俺、テリア、ユウナと全員が決勝トーナメント進出を果たした。ちなみにモエナは俺が決勝を終えて帰ってくるのと同じタイミングで帰ってきた。どこにもけがはないようで元気を取り戻していて安心した。


「みんな決勝トーナメント進出おめでとう。私は負けちゃったけどみんなは優勝目指して頑張ってね」


「当然よ。それよりモエナは罰ゲーム忘れてないでしょうね?」


「ふっふっふ、私たちが賞金を獲得すればモエナになんでも命令できるんですよ」


「そうだったね。優勝してくれるんならそのくらい安いもんだよ。なんでもやってあげる」


 本当に何の気遣いもなく罰ゲームの話をしやがった。でもモエナのほうも普通にしてるし、案外こっちのほうがよかったのかもな。帰ってきたらお通夜ムードってのも嫌だろうし。


「それじゃあ、今日は帰りますか。明日は私たち仲間同士で可能性もありますからね。しっかり休んで明日に備えましょう」


 こうして長い一日は終わり、明日でついに大会最終日だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。