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8話 奴隷商館とソフィア①

 この世界に来てからひとりぼっち。もちろんエバートンさん達などはいるのだが。女神の秘密を話せる人は、俺を知っている人は一人もいない。そう考えると寂しくなってくる。

 一人で配信活動するのも孤独だ!!

 孤独が不安にする。

 不安だ癒しがほしい。


 こんなときに女の子がそばにいればいいのに。

 そう思うと、もう一通の紹介状が目に止まった。


 商業ギルドをでると僕の足はもちろんあそこへ向かった。

 そう、奴隷商館だ。

 待ってろおにゃのこ。 俺の嫁。



 俺は有り金を握りしめて奴隷商館に向かった。


 商館前につくと

「ちょっといいか?」

「はい、なんのようですか?」

 見習いらしい、若い男の子が飛び出してきた。


「ここの主人にお会いしたい。紹介状はここに」

 俺は紹介状を渡すと

「それでは中でお待ちいただけますか?」


 館の中へ通され、奥の応接室に通された。

 ソファーに腰掛けるとなんとも柔らかい高級感のある座り心地だった。


 改めて周りを見回すと、高級な絨毯が引かれ、壁には高そうな絵や考古価値の有りそうな壺が飾られていた。


 いかにも上客用の部屋みたいだ。エバートンさんの影響力はここでも驚かされた。



「ヒデナオ様 おまたせしました」


 商館の主人はすぐにやってきた。

 まだくつろいでもいないのに。


「それではこちらへお飲み物を」

 そう言うと使用人が俺と主人に飲み物を持ってきた。



 ソフィア ♀ 12歳

 レンジャーLv5 トレジャー・ハンターLv1


 薄桜色のエプロン部分と三段のフリルのついた緋色ミニスカートが特徴なワンピースを着ていた。袖、襟元、フリルスカート、エプロンの端には躑躅色<つつじいろ>のふりふりのレースがあしらってあった。


 顔を見上げると

 幼いながら美人? かわいい?

 そんなものじゃない。神秘なオーラーを醸し出す妖精だ。

 純白の肌。華奢な体のラインに小ぶりながら美しいフォルムを持つ双丘。

 翡翠とサファイヤが埋め込まれているかと思うような魅力・魅惑的なオットアイの瞳

 ベレー帽のような白い帽子をつけていた。


「どうぞですっ!!」

 美幼女さんが俺の前へグラスを置く。

 長く美しく月夜に輝くような銀色の髪がさらっと風を含んで舞う。


 置いた瞬間、襟元から胸元が一瞬見えた気がした。

 幼い娘なのにすごすぎです。きれいな肌をしていて俺は思わず


「ありがとうございましゅう」


 やべおもわず、声が上ずってしまったよ。

 俺はロリコンじゃない。俺はロリコンじゃない。

 よし落ち着いたぞ。


 でも、みえたぞ。

 確かに見た。

 俺の瞳が、双丘を観測した。

 あの感じだと、相当な形の良さだろう。

「エバートンさんより話を伺ってます。その年で冒険者で身を立てようとしてるとか」

「うむ、そうだな」


 俺は主人の話など耳に入っていなかった。

 いやだって、極上の美幼女がそこにイルンデスヨ!!


 身長は小柄で、多分140センチ前後。


 ♀と出たから、純ヒューマン以外なんだろう。

 ケモミミは、帽子と長い髪のせいか見えない。



 ソフィアは主人の前にもグラスを置く。

「どうぞ、お飲みください」

「わるいな」


 見えた。

 フリルスカートとニーソックスの間の聖域。絶対領域からこぼれ出る小さなもふもふなしっぽ。



 主人に勧められて、グラスに口をつけた。

 ブレンドティーなんだろう。

 俺はゆっくり飲み干した。


 ソフィアはお辞儀をすると退室していった。


「お気に召していただけたようで」

「えっ」


「なによりです」

「…………いいお茶だな」

「おもちろん彼女のことでございます」


 やっぱりそう来たか。


「彼女?」

「今うちで扱っている中でお客様にもっともお薦めの奴隷でございます」


 うん。

 まぁそうなんだろう。


 紹介状持ってやってくる客に奴隷以外を勧めてくるわけがない。


 そうか、彼女は……ソフィアは奴隷なのか。

 年端もいかない彼女…………買うのか?


「……そういえば冒険者は奴隷をよく買うのか?」


 話をごまかした。

 ソフィアを買えるのか?

 あの妖精のような女の子を。



「そうですね。ヒデナオ様もPTを組んだことはお有りになりますでしょう?」


 ほとんどというか、まったくないのだが当たり前のように言ってくるのであることにした。

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