7話 相談と商人ギルド登録
俺はエバートンさんの屋敷についた。
「あらためみるとでけーな」
俺は屋敷の大きさに再度驚き門をくくった。
使用人に取り次いでもらい中に入るとエバートンさんが出迎えてくれた。
「ところでなんの用だい?」
「つまらないものですが、これをどうぞ。奥様やお嫁さんにつかってもらえませんか?」
俺はアマゾンで仕入れた石鹸を渡した。
「おおこれは質のいい石鹸ではないか、香りも良い。」
「気に入ってもらえたなら何よりです。本題ですが冒険者と並行して商売もやってみたいと思っています。この石鹸ですが売れると思いますか?」
「こんな品質の良い石鹸は珍しい、1つ300、いや500ズラはするのではないかな」
エバートンさんは驚いた表情でそう言った。
「商人ギルドに紹介状を書いていただけませんか?ただ、お店を持つとなるとまだ資金も足りませんし、行商としても販路がないので厳しかと思うんです。そこでお店を持つまで業務委託販売(代理店)できないかとおもいまして・・・。もちろんお店を持った以降もご希望であればお願いしたいと思ってます。」
「紹介状の件はあいわかった。業務委託ということなんじゃがそれはうちだけのも専売ってことなのかのう?お店を建てた以降も直販以外の唯一の代理店というでいいのかのう?ところでこれをいくらで売ろうと思っているんじゃ?」
エバートさんは前のめりに興味津々で聞いてきた。
「ええもちろんです。そうですね1つ直販になったら450ズラで売ろうかと思ってまして、エバートンさんのところには300ズラで卸そうかと思っています。」
3つで300ズラもしないものが1つ300ズラになるなんて錬金術じゃないかと俺は内心ほくそ笑んだ。
「とりあえず20個仕入れてみようと思うから、持ってきてくれ。」
「はい、後日お持ちいたします。重ね重ねのお願いで恐縮なんですが、機密もあるので冒険者をやってPTを組む撮影者(小声)信頼できる仲間がほしいので奴隷がいいと思いまして、いい奴隷商館をお知りになりませんでしょうか?できれば女の子が良いんです」
そういうと、エバートンさんから2通の紹介状をもらって俺は屋敷から出た。
まずは商人ギルドかな
俺は商人ギルドに来ていた。
それで今は窓口で説明を受けている。
・商人ギルドは国を超えた組織である。
・商人ギルドには5つのランクがある。
鋼等級 → 行商人、屋台(店舗なしで商売をする者)
銅等級 → 個人商会( 個人商店、本店のみの商会)
白銀等級 → 小規模商会(本店でそこそこ大きく他にも支店を持つ商会)
黄金等級 → 中規模商会(国内ほぼ全てにの支店を持つ商会)
白金等級 → 大規模商会(海外にもの支店を持つ商会)
・商人ギルドは銀行機能も持っている。他のギルド口座に送金も可能。
・ギルドカードは預金口座であり電子マネーのようになっているので対応しているところであれば決済や送金ができる。
・違法な商取引をした場合は商業ギルドから除名処分となる場合がある。
・ギルドカードは無くすと再発行手数料がかかる。
・最初は低ランクで登録して徐々にランクを上げるという方法も可能である。
・ギルドカードを止めるネックレスは共通なので今の冒険者ギルドを止めるリングにチップをたす形になる。」
「それでですね、ヒデナオ様はどのような形態でのご商売をお考えですか?」
「そうだなあ、今の所手持ちがないので店は持てないが、まずは冒険者の傍らに行商を考えている。」
「ありがとうございます。登録金銅貨50枚をいただくようになりますが、紹介状を頂いてますのでお代は結構です。登録の手続きはこのまま進めてよろしいでしょうか?」
「うむ」
「では、こちらが鋼等級のギルドカードになります。」
用事も終わったんだから、あとはあそこだなとほくそ笑む俺だった。