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17話 盗賊団 アジトにて

「皆さんその場でじっとしていてください」

 俺は錫杖を握りしめると松明に向かって振り、火を消した。――それから時間も立たずに松明を持った盗賊たちが駆けつけた。

 仲間《使役モンスター》の情報と鑑定の結果から、盗賊のメンバー構成は頭目と幹部2人と構成員20人である。下っ端は大方あの野戦で蹴散らしたということた。


ファン・ホセ 盗賊 Lv 42

装備 盗賊のサーベル バックラー 盗賊のバンダナ 鉄の鎧 皮の靴

懸賞金 80万ズラ



シメオン 盗賊 Lv 31

装備 ロングソード 皮の鎧 皮の靴

懸賞金 30万ズラ



フェリックス 盗賊 Lv28

装備 ショートソード 皮の鎧 皮の靴

懸賞金 20万ズラ


 この3人が頭目と幹部か。こんな高額懸賞金がかかってるとはさぞかしいお宝が隠されてるのかもしれないな(ゲス顔)。しかし頭目のレベルが高いな。自分より格上だな。幹部もレベルは下とはいえ侮れない。その他構成員はレベル10以下ではっきり言って雑魚だ。


「光よ集え『ライトニング』」

「うわ」「眩しい」「なんだこれ」

 急激に閃光を放ち盗賊たちの目を眩ませた。

 

 俺は頭目の背後に回り込み錫杖で後頭部をフルスイングした。後頭部を殴打された頭目は頭を押さえながら転がり落ちた。すかさず俺は錫杖を振り回し 幹部たちの足をすくい、転倒させた。雑魚構成員達は締め上げられ骨折するもの、気絶するもの、噛まれ毒が回るものなど、すでに蛇たちに制圧されつつあった。


「いてて、なにしやがる。俺をファン・ホセだと思っての行動か?」

「このまま、ただじゃ済まない。小僧帰れると思っているのか」

 っとフェリックスがにらめつけながら言った。 

「なめてると、痛い目見るぞ小僧」

 シメオンがすごんだ


 俺も三十路を超えるおっさんだが壮年末期いや中年に差し掛かる幹部たちから見ればはなたれ小僧なのだろう。


 三人が起き上がってこちらと対峙する。俺も錫杖を握りしめ構える。

「……………………」

「……………………」


 両陣営睨み合ったまま動かない。いや動けないのだ。――俺は気を抜いたら一瞬でやられると思っていた。


 数時間もたったのだろうという緊迫感が続く中、洞窟内から一滴のしずくが垂れる。そのしずくの音を機に頭目が襲いかかってきた。――頭目は右に構えたサーベルを振り下ろす。――それを俺は錫杖をもつ両手の間で受ける。つばぜり合いをしていると幹部たちが襲いかかる。俺は錫杖で弾き返すと、その勢いで左に蹴り上げシメオンを、そして右に柄を突きフェリックスをふっとばす。返す流れで左へ横薙ぎをする。それをファン・ホセが受け止める。何撃か打ちあったと俺たちは再び対峙した。


 再び静寂が訪れた。俺は無傷であるが一瞬でも判断間違えば手脚が、命がないそんな緊張感があった。――その緊張感を破るかのようにポイズンスネークが暗闇の中背後からファン・ホセの足元を噛み付く。ファン・フォセは毒状態になった。


 この機を見計らって俺は錫杖を振り回す。ここで勝負を決めるつもりだ。俺が右上から振り下ろすとファンホセの腕に当たりホセは武器を落とす。そのまま左に振り切り今度は柄を喉元に突き刺した。毒で動きが鈍っている彼には防ぎようがなく首元から大漁の血が吹き出た。


 頭目が倒されると幹部たちは腰を抜かし後付さりする。――立ち上がり逃げようとするもアナコンダに足元を締め上げられ再び転倒した。俺はすかさず錫杖を握りしめ頭部顔面を殴打強打した。幹部たちは事切れた。盗賊が集めていたお宝はちゃっかり回収しておきましたよ。もちろん。

 

 人質たちを解放し洞窟を出るとあたりはすっかり暗闇に包まれていた。俺はこの人数で大森林の中を夜間行軍は自殺行為だし、このまま野営するのもと思った。――――すかさず、夜目の効くフォレストオウル(ふくろう)に手紙をもたせ解き放つ。とりあえず、洞窟を拠点として一夜を明かすことにした。


 




 




 

  


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