8話 すぐに確認すれば良かったな。
ギリギリ!時間がまちまちで、すいません。
「よーし。午後も頑張ろう!」
「ねーねー。空ちゃん。」
「ん?どうかした?」
「午後なんだけど。大変な問題があって。」
食事にステータス確認も終わり、このまま森でLv上げだ。
そこで栄ネェから告げられる、衝撃の事実。
冷蔵庫の中身、災害に備えた12本の水と、僅かに残った食料問題。
このままでは、3日と持たないと言う事。
「そうか。ゲームでは食事をする必要ないか。でも今はそうも言ってられないと。」
「これも重要なの……お風呂に入れない!!」
「な、なんだって!」
Lv上げをして寝泊まりと、ハードモード中の唯一の利点が!
そうか、水道とか無いからか。ずっと汚れたまま、汗とかドロ塗れで眠れるわけがない。
「ほほ。それはなら、私からも1つ。トイレは外で。穴掘って埋めてくださいね。」
「「な、なんだって!!」」
それは重大な問題だ。
外でした事なんて無いぞ。栄ネェは何かを考え、頭を強く振っている。想像したのだろう。
黒ジィが言うには、トイレを使うと大変な事になるみたいだ。なんでも下水がないから、流れていったものが、地面で止まり逆流か、詰まるだろうと言っている。
電気とガスにネットが無いのは、凄く不便だと思っていたけど。この下水や水道はもっと不便だ。
考えないと、人間がお猿さんに近い時代もあったんだ…。
雨風と魔物から守ってくれる。この家だけあって良かったと前向きに考えよう。
「栄ネェ。生活するのに最低限で必要なものって、なんだろう?」
「色々欲しいけど、最低限の衣食住。衣と住はあるから食だね。特に水と食べ物。」
「水…綺麗な水がある場所か。迷わない程度に、森を散策するしかないか。」
「ほほ。道は私が把握致します。」
「そうだな。頼むよ黒ジィ。豪ニィは戦闘に集中、栄ネェは食べ物や周りを探して。」
家の周りでスキルやレベルを、上げているだけではいけなくなった。
水辺や食料を探すか、森を出て町を目指すべきか。
悩んだけど、僕達はまだLv一桁のパーティだ。
魔法が使えないし、戦闘も遠隔攻撃だし。この森がどうなっているか、森を抜けるのはもう少し先になりそう。
命がけのサバイバルなこの状況に、やっぱりハードモードだよ。っと思う空矢であった。
「さて、どちらに進みますか?」
「どちらと言われても。地図もなければ、この森の事すら知らないし。」
「そこは、空矢様の運次第かと。」
「そんな都合よく行くかな〜?それでも始めは勘で進むしかないか。じゃ左に真っ直ぐ進んでみようか。」
ダメなら引き返せば良いかと、僕自身の運を…女神の運を信じてみるしかない。
そうしてちょっと進んだ時、僕は運を疑ったね。
『ゴブ?』
『ゴブゴブ?』
『ゴブゥ!』
あは〜運なんて無いんじゃないか?
3体のゴブリンに遭遇するとか。今まで1体ずつ、確実に倒してきたのに。
「あーこれは少しやばいかな?」
黒ジィと栄ネェに、タゲを取らせる訳にはいかない。
僕はとっさに前に駆け出す。
「豪ニィ!ナイフと盾持ったやつ!」
「はい!お任せを!」
豪ニィに指示を出して、僕は残り2体まで走る。
あの2体は今までと違う武器を持っているからだ。
『ゴブブ…ゴブ、ゴブ!』
なんか喋って!?
―ザボーン!
「うお!危な!やっぱり魔法撃ってきた。」
やはり思った通り。杖を持ったゴブリンは魔導師か。
水の塊が飛んできたけど、なんとか回避できた。
そいつに近付こうとしたら、目に前にナイフを持ったゴブリンが割って入る。
『ゴブ!』
「そんなの、合ったてやらないよ!」
「空様!これでもくらえ!」
―ビュン。
―ドコ!
『ゴブゥ!?』
豪ニィが石を投げて、ゴブリンの体に当たる。
Lvアップの影響か、スキルが上がったからか、少しダメージを与えられたみたいだ。
『ゴブ…ゴブブ、ゴブ!』
「まずい!?」
また何かの言葉が聞こえて、その場から下がる。
だけど、今度はあの水魔法がこなかった。
その代わりに、ナイフを持ったゴブリンが少し光った。
『ゴブ!』
「あっちは神官か?回復するのか!」
こっちにも魔導師と神官がいるけど。どちらも魔法は使えない。
運が高い盗賊と、1度だけ無敵な戦士しか戦えない。
『ゴブブ…ゴブ、ゴブ!』
―ザボーン!
「くっ。あの魔法やっかいだ。」
「ほほ。そーいう風に使うのですね。」
黒ジィが豪ニィの横まで来ている。
「ちょっと、黒ジィ。危ないよ、下がってて。」
「ほほ。少し試してみたい事がありまして。」
「こんな時に?何かあるんだね、分かった。豪ニィ、もしもの時は黒ジィ守ってね。」
「了解です!」
黒ジィは何をするのか。相手にステッキを向けた。
「水神よ…水弾、発射!」
―ザボーン!
『ゴブァ!?』
「ほほ。いけましたね。」
「な!魔法!?それより…豪ニィ!」
「はい!追撃行きます!」
黒ジィの水魔法が、ナイフを持ったゴブリンのh顔面に当たる。
そこに豪ニィが追撃で蹴りを入れて、2体にゴブリンの近くまで蹴り飛ばす。
「空ちゃん!石!」
「栄ネェありがとう!…せい!」
栄ネェから石を投げてもらい、それを僕がキャッチ、そのまま全力投球!
『ゴブぁぁ…』
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《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》
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「よし!まずは1体!このまま押し切ろう!豪ニィは右のを!」
『『ゴブゥ!?』』
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《ゴブリン・ソーサラーLv13を倒した。32(130)の経験値を得た。》
《ゴブリン・プリーストLv13を倒した。32(130)の経験値を得た。》
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前衛のいない後衛は敵じゃなかった。
豪ニィの攻撃に僕の投擲でトドメだったパターンに、黒ジィが魔法で牽制してくれるようになって、大分戦いやすくなった。
「黒ジィ、魔法出来るようになったの?」
「ゴブリンを見ていて、言葉も理解できたので。いけそうかと。」
「黒ジィのスキルか。言語理解に観察眼があってできた事なのかも知れないね。」
「ほほ。便利なものを頂きましたな。」
これで凄く戦闘が楽になったのは、間違いない。
栄ネェも回復魔法を覚えられたら…そう言えばさっきゴブリン使ってたな。
「黒ジィ。回復の呪文みたいのは、聞こえたりした?」
「ええ。水の魔法かと思い、しっかり聞いていましたので。」
「魔法を使う感じと一緒に栄ネェに教えてみて。僕と豪ニィで周辺の警戒するから。」
「ほほ。やってみましょう。」
「私も出来る様になるの!黒様お願いします!」
さて、さっきの戦闘で少し自信がついた。
まず、相手を見て意識をすれば、攻撃は避けられる。
初めは咄嗟に動いたけど、2度目は出来る気がしていた。
【観察眼】ってスキルはかなり役にたつ気がする。
「豪ニィさ。俺がゴブリン1体引きつけるから、その動きをずっと見てて貰ってもいい?」
「空様、それは危険では?」
「いや、知らない敵は分からないけど。この辺りのゴブリンなら大丈夫。」
「空様が言うのであれば。拝見させて頂きます。」
そういう訳で、どこかにいないかな〜?
家の周りはゴブリンが多くて、程よくポップするから見つけ易いんだよね…あ、いた。
「居たけど…持ってる武器が違うな。大きめの剣か。軽く石投げれば、死なないだろう。ひょい!」
―コツン。
「ゴブ?ゴブ!」
「お、成功だ。さて…ここからは気を引き締めないと。」
―ビューン!
「やっぱり、この両手剣のゴブリンは遅い!」
『ゴブ!ゴブ!ゴブ!』
―ビューン!ビューン!ビューン!
しばらく回避を続けた。これだけ見ればいいかな?
「悪いけど、倒れてもらうよ。セイ!ヤー!」
『ゴブッ、ゴ…。』
お腹に一撃蹴りを入れて、屈んだとこにグーパン!
ゴブリンが武器を落とし、そのまま倒れた。
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《ゴブリン・ウォーリアLv20を倒した。50(200)の経験値を得た。》
―ソラヤはLv5→Lv6になった。5ポイント獲得。
―ソラヤはスキル【観察眼Lv6】になった。スキル【手加減】【蹴撃Lv1】【拳撃Lv1】を覚えた。
―ゴウはLv5→Lv6になった。5ポイント獲得。
―ゴウはスキル【観察眼Lv1】を覚えた。
―クロイはLv5→Lv6になった。5ポイント獲得。
―クロイはスキル【指導者】を覚えた。
―エイリはLv5→Lv6になった。5ポイント獲得。
―エイリはスキル【観察眼Lv1】を覚えた。
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「え?栄ネェもスキル覚えているし。」
「え?空ちゃん、何か言った?」
「あーいや。そのまま続けて。」
なんかLvアップしたら一緒にスキルがかなりもらった。
目的は豪ニィの【観察眼Lv1】だったんだけど…何故か黒ジィに教えてもらっている、栄ネェが覚えてるし。
あれ?このスキル敵を観察するのが、条件じゃないのか?
僕が勝手に、そう思っていただけなのか?
……いいんだ。僕だってスキル3つ増えたし。
「空様どうかしました?」
「いやーなんでもー。結果オーライだよ。」
その後も同じような戦い方で、ゴブリンを狩っていく。
僕が避けている間に、豪ニィに手で攻撃してもらった。
戦闘後あっさり【拳撃】のスキルを覚えてた。
スキルってこんな簡単に覚えるんだな。
「セ、セ、セヤァ!」
『ゴ、ゴ、ゴブゥ…。』
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《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》
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本気で攻撃すると、一撃で倒しちゃうみたいだったから、【手加減】のスキルで優しく攻撃して、攻撃回数を増やしてみた。
数体このやり方をしたけど、スキルは上がらなかった。
スキルの基準が分からない。
そのうち上がるだろで、コツコツしかないのか…。
【投擲】のスキルはあんなに上がったのに。
何度目かの戦闘が終わり、黒ジィ達が戻ってきた。
「空矢様、終わりましたぞ。」
「お。って事は出来たの?」
「なんとか……黒ジィは光ったよ。」
「光っただけ?」
「私がHP減っていませんので、何とも分かりませんが。栄理さんのMPが減っているので、出来ているかと。」
「僕もHP減ってないからな…誰かを傷つけて試したくないしなぁ。」
「栄理お疲れ。出来たか?」
「ん〜多分。確認出来られたらばいいんだけど。誰も怪我してないし。」
「そうか。俺には魔法は分からないが、メニューのどこかに表示は無いのか?」
「「「………。」」」
「む。皆んな黙ってどうした?」
「栄ネェ探してみて。」
「ん……あれ、項目増えてる。」
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ステータス アイテム プロフィール パーティ▶︎魔法
―治癒Lv1/MP3
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あるね。黒ジィにも見てもらったら、同じように【水魔法Lv1/MP5】がしっかりあった。
何でも確認した方がいいと、この時に僕らのパーティは1つ賢くなった。
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