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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第二章 仲間と味方と敵と。
75/203

75話 無心を貫いてもダメらしい。

空を眺めてしばらくして、エッジが戻ってきた。


「すいません。色々思うところがありまして。」

「大丈夫。エッジは刀のスキルどれくらい上がってなかったの?」

「そうですね……7、8ヶ月はLv5のままでしたね。」

「そ、そうなんだ。スキルってやっぱり上がりにくいものなの?」

「Lv5までは上がるんですよ。それ以上は職業やその人自身の適正に合わなければ、上がらないと言われているくらいです。」


ふーん。スキルってそんな縛りみたいなのあったんだ。

今までそんな事気にした事ないし、と言うか上がってたよな。


言われて少し気になり、自分のステータスを見てみた。

んー…確かに銃と投擲はLv8なのに、拳撃と蹴撃はLv5だなぁ。



他のパーティメンバーも自分のを確認し始めた。



「俺の盾はLv7か。一応適正って事なのか。まぁ武器は何も無いが。」

「ゴウパパのは、もう体の一部って気がするもんね。私は素手だからな〜あんまり関係ないのかも。」

「あら?私とブルームは拳撃は5超えているけど、ソラヤとゴウは超えて無いわよ。」

「えー……本当だ。」

「そうなると私の鞭は適正なのか。しかし、ソラヤの銃が5を超えているのは……。」

「な、何?変かな?」


ローゼが僕のスキルを見て何か言いたそう。


「あの危険な武器が適正で心配なだけ…いや、何でもない。」

「ほぼ全部言っちゃてるよね?」

「エッジはこれで自身の刀が適正と分かった訳だな。良かったな。」

「ありがとうございます!」

「あれ?僕はスルー?」

「さて、エッジ。さっきの戦闘はどうだった?」


おやおや。本気でスルーだぞ。

変に突っ込んでも話が進まないし、ここは黙って話を聞こうじゃないか。


「シー、なんで頭を撫でるの?」

「ソラヤが少ししょんぼりしてたから?」

「ありがとう?」

「どーいたしまして?」


何とも言えない空気が流れる。



「ん!で、どうなんだ?」

「え?はい。そうですね…1戦目は安全にって感じでした。」

「まぁ基本は安全を意識しているからな。」

「それでいて攻める時は攻める。っと言う切り返しがしっかり出来ていたと思います。」

「そこが出来てないと戦闘が長引くからな。」

「長引けばその分危険も増えますしね。」


なんか物凄く真剣に話し合ってる。

頭を未だに撫でられている僕はその様子を黙って見守る。


忘れてはいないと思うけど、1戦目はエッジが初戦闘。

僕も刀と言う慣れない武器を使っていたんだけどね。

その条件で安全で切り替えがしっかり出来ているは、凄い高評価な気がする。


「それで、2戦目ですが…。何も言えないですね。」

「ん?そんなに酷かったか?」

「あ。悪い意味では無いですよ。同じ魔物だったか疑わしくなるくらい凄くて、2戦目を常に出来れば言うことはないと言えばいいのかな?」

「まぁエッジが慣れた事や、ソラヤが元の位置にいるとかあるんだがな。」

「俺なんて居ても居なくても、そんな関係ない気がしますけど。」

「そんな事はないぞ。パーティに要らない役割なんか無い。」


あまりにも早く戦闘終了して、しかも一太刀しか入れてない。

きっとエッジはそう思ってるんだろう。


「エッジ。あの斬撃が入った時、ボアは追撃を警戒してエッジのいた右を警戒してるの分かった?」

「あ、はい。なので攻撃来ても大丈夫なように少し構えました。」

「僕はその隙を突いて左目狙ってるんだよ。」

「あ。」

「ね?要らない事はないだろう?」

「成る程。それでその後クロイさんの魔法か…場合によっては、俺も追撃が出来たところもあるな…。」

「さぁ、このまま敵を倒しつつ移動して行く。気を抜かないようにな。」



ローゼが話をまとめ、またしばらく進む。

僕は敵を馬車の上から探す。

安全所に馬車とアオを残し、色んな戦法を繰り返す。



お父さんを盾を中心として、僕が刀を持つ戦法。

さっき上がったばかりで、スキルも上がらない。

でも1番安定はしてる。


僕が中衛で銃を使う戦法。

正直魔物を倒す軽減率がいい。

エッジもだんだん動きが良くなって来た。


途中ウルフが3匹でいた時は、馬車とアオを後ろに。

僕とシー、ナイトとお父さんとお母さん、クロイとローゼとエッジの組み合わせで倒した。


「3匹も出てきて、正直焦りました。」

「そうなのか?しっかり守ってもらい、私もクロイも助かったぞ。」

「そうですな。わたくしも魔法に専念出来ましたし。」

「ありがとうございます。」


戦闘後エッジが少し焦った事を言って来たけど、そんな慌てたように見えなかった。

実際ローゼもクロイも無傷だ。

いつもはクロイに魔物がいかないよう、ローゼが食い止めていたりもした。

だけど今回はエッジが前に出て、攻撃を受けてくれた。

おかげでクロイも集中して魔法を使えたと言っている。


「うんうん。今までソラヤが一人で頑張ってたもんね。」

「確かに〜バンバン銃撃ってたもんね。」

「別に僕はそれでも良いんだけど。」

「弾も安くないんだぞ?」

「……あ、はい。」


シーが言う通り今までは石や銃をふんだんに使って、力押しな所はあった。

でもナイトが言うくらいバンバン撃ってたのかな?

僕自身、銃撃つのが楽しいからいいんだけど。

言ってみたらローゼに釘刺された。

弾薬は……まだあるけど。

あまり撃たない聖魔弾はまだまだある。



そして皆んなで馬車に戻り、僕は上に戻り移動を再開。

敵さんいないかな〜……。


いないな。


いない。


……。


ここは無心だ。変な事を考えてはいけない。

考えたら最後、その出来事が悪い方向に引っ張られるに決まっている。


そんな事を考えていると、前から物凄い勢いで走って来る馬を見つけた。

何をそんなに急ぐんだろう?

僕は馬車の上で立ち上がり、その様子を確認する。


「お父さん。少し止まって。馬が凄い速さで向かって来る。」

「了解だ。何かあったのか?」

「ん〜まだ何があったか分からない。後ろから魔物が追いかけてもないぽいし。」

「急ぎであれば過ぎるでしょうし、何かあれば向こうから寄って来るでしょう。」

「ま、様子見かな〜……?」


馬に乗った人がこっちに気がついたのか、一瞬『危険察知』が反応した様な。

何かあって、苛立っているのか?ともあれ、殺気を放つのは良くない。

人間相手に反応したのは、町で絡まれた時の様にこっちに敵意がある人しか……。


「ソラヤどうかしたか?」

「ちょっと気になってね。思い過ごしだと嬉しんだけど。」


どうにも消えない『危険察知』の反応に、馬車から飛び降りいつでも動けるようにアオの前に出る。

刀どうしようかな…丸腰であの背中に背負う剣をなんとかするのはしんどいな。

でも、今刀を出したら戦う気があると取られるかな?


「まぁいいか。殺気放って向かって来るのが悪い訳だし。」

「ん?戦闘か?攻撃なら俺が受けるが?」

「ん〜スキルが反応してるんだけど、相手が何を考えているかわからないし。あの背中の大剣は受けるより、受け流した方がいいから僕がやるよ。」

「分かった。」


だんだん近づいて来る馬に乗った人が、背中の大剣に手を掴む。


「やっぱり戦闘になりそうだな。ローゼが始め、避けられたらクロイが水。距離が取れたら全員待機。」

「えぇ。分かったわ。」

「ほほ。畏まりました。」


やる事がなく変な事は考えないように、無心でいたはずなんだけどな。

それでもトラブルはやって来てしまうらしい。


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