表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
6/203

6話 初戦闘でドキドキ。

初戦闘です。

残酷な表現が苦手な方はご注意を。

まずは外に出よう。


僕達4人のパーティは門の前まで来た。

盗賊、戦士、魔術師、神官とバランスは凄くいい気がする。


「ところで空矢様。」

「ん?なに黒ジィ?」

「私達、手ぶらですが良いんでしょうか?」

「………。」


そうだった。

突然家ごと異世界に来たから、始めの町で武器を買ったりチュートリアルの様な練習もない。

外にゴブリンがいた事は確認しているけど、相手のLvも分からないし下手したら初戦で全滅なんて事も…。


「そう言えば黒ジィ魔導師だよね?魔法とか使えるの?」

「ほほ。何もありませんぞ。そもそもにどうやって、覚えるのでしょうか?」

「ゲームだと魔法書もらったり、町で買ったり、誰かに教えてもらたり…。」


ここにいるには盗賊と戦士と神官。

しかも全員Lv1で戦う事をしてない一般人。


「あれ?そうなると。栄ネェ何か回復の魔法的なものは…。」

「ん?さっきのメニューには無かったよ?あるのはスキルくらい。」


何この世界。

チートなスキルあるって言っても丸腰じゃん。

あれか?素手で殴れと?


とりあえず家に引き返して、それぞれ武器になりそうな物を探す所から始まった。

そうして揃えた装備は…。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


ステータス ▶︎アイテム プロフィール

―▶︎装備 持ち物 大事な物

―右手/木刀 (STR+1) 左手/無し

―頭/普通のバンダナ (効果無し)

―身体/普通のシャツ(効果無し)

―脚/普通のズボン(効果無し)

―足/普通の靴(効果無し)

―アクセサリー/無し


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



僕これ死んじゃうんじゃない?

ちなみに黒ジィはステッキ(効果無し)装備で効果無しの服、サイズ無かったから僕の服を渡した。

豪ニィは素手に効果無しの服。


「後は栄ネェか…。」

「おまたせ〜」



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


ステータス▶︎アイテム プロフィール

―▶︎装備 持ち物 大事な物

―右手/包丁(STR+2) 左手/包丁(STR+2)

―頭/無し

―身体/普通の服(効果無し)

―脚/普通のスカート(効果無し)

―足/普通の靴(効果無し)

―アクセサリー/シルバーイヤリング(MND+1)


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



いやいや、両手に包丁とかナマハゲか?

しかも初期値STRが7+4で、豪ニィの素手でSTR10より高いし。

そもそも栄ネェ神官だよね?

僕の記憶が確かなら、後衛職で前で、戦う事はしないはずだ。

そんな神官がパーティで1番STR高いとか。


「栄ネェ…前で戦うのは、僕と豪ニィだから。その包丁は何か料理する時用にとっとておいて。」

「ん?そう?攻撃力ありそうなの選んだんだけど。確かに料理する時に無いと困るわね。分かった、しまっとくわ。」


ナマハゲ栄ネェは封印。

僕の木刀と豪ニィの素手だけで、何とかするしか無いみたいだ…不安でしょうがないんですけど。





___そして再び門の前。


「とりあえず2人は見ている方向で。」

「ほほ。分かりましたぞ。」

「は〜い。」

「僕が先にこれで叩くから、豪ニィはその後相手の懐にパンチか蹴りを。」

「分かりました空様。」

「くれぐれも相手の攻撃は食らわないようにね。食らいそうな時はスキル使って。」

「スキルですね。分かりました。」


すぅ〜はぁ…初戦、ここで今後どうなるか変わるから気を引き締めないと。


「行くぞ!」

『ゴブ?』


ゴブリンがまだいた。

突然門から出てきた僕達に何も反応しない。

これならいける!


―ブゥン!バキ!


木刀折れたけど!!??

ゴブリンはと言うと…。


『ゴフゥ!!』


咄嗟に構えた盾によって攻撃を防がれた。

当たればクリティカルも、当たらなければダメージはない。

そしてそのゴブリンが、手に持つナイフを振り上げる。


あ、やばい。

折れた木刀気にしている場合じゃ無かった。

逃げないと!


「空様は傷つけさせん!!」

「豪ニィ!?」


目の前に飛び出した豪ニィ。


―ギィィン!


ナイフは左手を擦り、嫌な音がした。


「うらぁぁ!!」


―ドゴ!


『ゴブゥ!?』


その後豪ニィはゴブリンを蹴り上げる。

豪ニィの半分くらいしかないゴブリンは、その蹴りを受けて吹っ飛んでいった。


「豪!大丈夫なの?怪我してない?」

「あ、あぁ。左手でガードしたけど…切れてませんね。」

「スキルを使ったんでしょう。ご無事で何よりです。」

「豪ニィよかったよ。でもスキルは使ったんだから、もう無理はしちゃダメだよ。」


ゴブリンは起き上がって、こちらを睨んでいる。


『ゴブゥ!!』


うわ。走って向かってくる!


「攻撃を避ける気なら、避けられるはず…。だよね黒ジィ?」

「相手によりますぞ?あのゴブリンでしたか?Lvいくつか分かりませんし。」

「よし、皆んな石を拾って、あいつに投げるんだ!そして捕まらないように…走るぞ!」


チキンプレイがどうした。Lv1のパーティなんて、それしか出来ないだろう。

走ってくる感じをみても、ばらけてヘイトを分ければいけるか?

女神のお姉さんを信じて、この無駄に高いLUKを信じる!


「この木刀も一撃で壊れるとか…せめて少しでもダメージ出してやる。てや!」


―ビュン!


『ゴ?』


―ズパァァン!…ぱた。


「え?えぇぇ。」



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》

―ソラヤはスキル【刀Lv1】【投擲Lv1】を覚えた。

―ゴウはスキル【かばう】【蹴撃Lv1】を覚えた。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



木刀のかけらを投げただけなのに、当たったところから弾け飛んだ!?

倒れたゴブリンは、そのまま動かなくなり、しばらくしたら消えていった。

血飛沫とかその辺がないのは、仕様なんだろうか?


そしてゴブリンを倒した時に、スキルを貰えた。

僕が覚えたのは2つ。【刀Lv1】はきっと木刀の攻撃で覚えて、【投擲Lv1】は投げて攻撃したからだろう。そこはどこかゲームぽいな。

豪ニィも【かばう】と【蹴撃Lv1】の2つを覚えたみたいだ。僕を庇った事で覚えたとして、蹴撃は蹴りのダメージによるものだな。

Lvのあるスキルに無いスキルと種類があるんだな。


「そうなると…きっとこうすれば……ふふふ。面白くなってきたぞ。」

「空矢様。子供らしからぬ笑顔で御座いますよ。」

「空様らしいですけどね。」

「そそ。ゲームしてる時こんな顔してるよね。」



初戦をなんとか無事に終わって、テンションが少しハイなのかもしれない。

だが、確実に1つの作戦が決まった。


「よし、 皆んな!僕に1つ考えがある。」

「空様の頼みであれば。なんでも言って下さい!」

「空ちゃん、かわいい〜。」

「ほほ。この老ぼれも頑張りますぞ。」



作戦を皆んなに伝える。

まずは投擲を中心とした、遠距離攻撃による攻撃でスキル上げ。

そして経験値が入るのであれば、Lvを上げまくる!


目標は全員が一撃で、敵を倒せるくらいが理想だな。

チートみたいな能力に、満足して油断をするつもりもない。


「じゃー早速。石とか投げられそうな物を探そう。」

「「「おー!」」」


周辺の敵に注意をしつつ、投げられそうな物を皆んなで集める。

まずは一番上げやすい、投擲のスキルを上げていく。

そしてレベルが上がってきたら、打撃系のスキルを上げよう。

こういう地道な作業こそ、戦闘の面白いところだ。いや、ほんと楽しくなってきた。

4/27 システム系表示を線で区切りました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ