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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
40/203

40話 鈍感な人達。

♢がシー・ブルーム視点。

♢♢がローゼ・ヴァイス視点。

♢♢♢が栄理視点。


今回は女子目線。



私はシー・ブルーム。

大きいボアとの戦闘も終わりひと段落したの。


栄理ママと豪パパは、解体と言って少し離れたとこにいる。

なんでも、子供に見せられないからとか。

普通に戦闘してるんだから、今更な感じもするけど…。

無理に見るつもりも無いから、待ってるけど。


「シーも僕の事を、君付けするよね。」

「突然どうしたの?」


さっき向こうで、クロイさんとローゼさんがそんな話ししてたな〜それでかな?


「2人の会話を聞いて、僕は呼び捨てにしてて、シーは君付けだなって思って。」

「そー言えばそうだね。気にしてなかったよ。」

「僕の事も呼び捨てでいいからね。僕もシーって呼ぶから。」

「うん。分かった…そ、ソラヤ。」


私はソラヤ君から、ソラヤに変わった。

正直言うと、少し気になってたんだ。

でも助けてもらったし、タイミング逃しちゃったしで、君付けのままだった。

お互いが君とかちゃんを、付けていればクロイさん達みたいな会話も出来たんだけど。


「そ、ソラヤは、なんで初めから呼び捨てなの?」

「あれ?嫌だった?ブルームさんとかシーちゃんがいい?」


しまった。つい考えてる事がそのまま出ちゃった!


「い、嫌なんじゃ無いよ!ほら、人って色んな呼び方するから。そ、ソラヤはなんでかなーって。」

「なんで?可愛いから。シーって可愛くない?」

「はにゃ!」


不意打ち!しかも即答で2回も…名前を付けてくれた親に感謝です!

いやいや、待てよ。ソラヤだから、シーの方が呼びやすいからって事も…。


「まぁブルームよりは、呼びやすいからね。」

「呼びやすいとかじゃなくて、単純に可愛いシーにぴったりだから。」

「!?」


これはもう、本当に、ありがとうございますぅ…。

あまりの嬉しさに目眩が。


「おっと。大丈夫、シー?疲れてるなら、膝枕でもしようか?」

「是非!!」

「あーうん。どうぞ。」


―ぽす。


ここで断ったら、ならいいけどってすぐ引かれちゃうから。

遠慮なく、膝を借りる事にした。

あ〜ソラヤは優しいなぁ。

お姉ちゃんが王都に行ってから、人に甘えたりしてないからな〜


「シーの髪は柔らかくて、撫でてて気持ちがいいね。」

「あ、ありがとうございますぅ〜…。」


静かな森の中、私は全力で幸せを感じる。

この時間が、ずっと続けばいいのにな〜…。



♢♢



私はローゼ・ヴァイスだ。


半日でウルフ9匹とワー・ウルフを、討伐してきたパーティに同行させて貰った。


初めはワームしか現れなくて、クロイの火の魔法で一撃だった。

私は魔法が使えないから、よく分からないが一撃なんだなーくらいにしか思っていなかった。

そう言えば、魔法って詠唱とかあるんじゃ無いの?

無いのが当たり前のように、クロイは撃ってるけど。


まぁいいか、そんなもんなのだろう。



次はボアの戦闘だった。

ソラヤさんが基本、皆んなに指示を出していた。

彼が一番年下だった気がするが、彼がリーダーなのか。

その指示はとても的確で、皆んなの個性や動きをしっかり把握している。


小さいのに大したもんだ。

私の3つ下だったか?こんなしっかりした子に、育てている両親が出来た人なんだろう。


それと、ボアの後ろに敵がいると言っていたか。

手伝いを聞いたが、一人でいいと走り抜けてしまった。

ソラヤさんの戦いも見てみたかったが、適材適所と言うし。


ソラヤが抜けた状態でも、パーティはしっかり連携が取れている。

豪さんが守り、栄理さんが回復。

クロイさんが魔法で牽制して、ブルームさんが物理攻撃。

実にバランスの取れたパーティだな。

そう言えば、後ろを警戒してくれと言われてたな。

武器ぐらい装備しておくか。


あっという間にボアを倒した4人。

ウルフが2匹も倒されたと、ブルームさんが言っていたから、向こうも大丈夫なのだろう。

ん?こちらのボアとそんな時間経ってないが……。


目の前のボアが消え、ブルームさんが回収したらしい。

すると、すぐソラヤさんの元に走っていった。



―…………ズゥン。


地響き?何かが倒れたような音がする。


「何か揺れました?」

「何かソラヤの方に気配を感じるぞ。」

「ソラヤとブルームさんが危ない!行くぞ皆んな!」

「空ちゃんが!大変!」

「ほほ。二人とも足元気を付けて。」


ブルームさんを追って、私達は走り出す。



「ソラヤ!こっちだ!」


豪さんが一番に前に走り出していた。


『ブモォォォ!!!』

「な、ボア!?」

「あれは、シールド・ボア!!逃げろソラヤ!」


でかいだけじゃ無い…あれはレア度Aのシールド・ボア!

私は逃げろとしか言えず、反応が出来なかった。


「スキルを!あれは強いかも。」

「承知しました!」

「お母さん!Lvとレア度見て!」

「分かった!」


ブルームさんを抱えたままで、こちらに走ってくるソラヤさん。

少し焦り気味で、指示を出している。

な!豪さんはあれを正面から受け止めるのか!危険だ!


―ゴン


「っく。ダメージは無いが、これは重たいな。」

「空ちゃん!Lv30のレア度A!」

「ギリかな。クロイ!水弾全開でよろしく!」

「ほほ。お任せを!それ、それ、それ!!!」


無傷とはどういう事だ?確か皆んなLv10ではないのか?

VITが高いのか?それともスキルと言っていたから、何かあるのかもしれない。

栄理さんがLvとレア度を叫ぶが、見えるのか?それもスキルなんだろうか。


その後クロイさんが水魔法を……なんだあれ?なぜ、あんなに連射ができる?

魔法を知らない私だが、これが異常だってことくらい分かる。

このパーティは一体なんなんだ。


「な!?弾いたし。」

「あいつは正面は硬いんだ。横からの攻撃を。そして背後には回ると面倒な事になるぞ。」


皆んなを知ってるソラヤが、戦うのだ私も腹をくくるか。

簡単なアドバイスを教える。

すぐさま対応して、指示を出すソラヤ。

戦い慣れているな…一体このパーティは、どんな修羅場を潜って来たというのだ。

見れば見るほど、謎が深まるな。



―ビュ…チュン。


『ブモォ!?』

「ローゼさんの言う通り、横は柔らかいね。」

「…いや、貫通する程、柔らかくは無いはずだが?クリティカルでも出たのか?」


なんだあの石は?特殊な装備でも…。

そう言えば、前に見せて貰ったギルドカードには【投擲lv7】があったな。

そのおかげか、偶々クリティカルが出たのかもしれんな。

考える前に行動せねば。


「シーにも攻撃してもらいたいけど、この現状じゃ危ないな。拘束でも出来れば良いんだけど。」


拘束か…。

一瞬であれば、止められるはず。いや、止めてみせる。


「ローゼ・ヴァイス。微力ながら力を貸そう!」


腰に止めておいた鞭を使う。

地面に叩きつけただけなのに、ソラヤさんが心なしかビクッとしてた。

すまん。驚かすつもりではなかったんだ。


シールド・ボアに効果があるか少し不安も無いが、一瞬だけ止められた。

器用なものだと、褒められた。

かなり訓練はしているからな。役に立てて何よりだ。


話の途中に、ブルームさんがVITが6で、ソラヤさんが1と聞いた。

当たればいいの暴いはずなのに、果敢に攻めている2人は凄いと感じた。


そうして、残り1割になった時に出た。

私の鞭で動きを止め、ブルームさんとソラヤさんでとどめをさしていた。

おかしいな…ソラヤさんの攻撃が、全てクリティカルでは無かったか?




そして戦闘も終わり、今に至る。


さん付けをお互いやめて、呼び捨てにして貰った。

ギルドではギルマスって、呼ぶ奴もいるが基本は皆んなちゃんづけが多い。

呼び捨て…いいかもしれん。


「どうしたローゼ?」

「いやいや、なんでもないぞクロイ!」


しまった。声が漏れていたか!

聞こえてないよな?恥ずかしいぞ!!



♢♢♢


栄理です。

空ちゃんとクロイの母をやってます。


豪とボアの解体をして、戻ってきたら目に入る…2組のリアじ……。


「シーちゃんは空ちゃんの膝枕で寛いでる。どうしてこうなったの?」

「戦闘は終わってるんだ。ソラヤが寛いでるなら、安全なんじゃ無いか?」

「う〜ん。それにクロイとローゼちゃんは…何か甘い気配が。」

「甘い気配?……よく分からん。」

「まぁ…豪には分からないかもね。」


私の気持ちに全然気がつかないくらいだしね!

全くうちの男達は、揃って鈍感ばかりね。


空ちゃんに対する、シーちゃんの反応は明らかだし。

ローゼちゃんは、クロイの事を好いてるはず。

本人に自覚がないかもしれないけど。


豪に対して、好きだとは面と向かって、言った無いけどさ〜

少しは気づいてくれてもいいと、思うんだよね。

無理か……でも、私から言うのって。

いやいやいやいや。


「どうかしたか?頭痛いのか?」

「別に〜なんでもない。」

「そうか?疲れたら俺も膝くらい貸すからな。」

「え?」


本当なら飛び込みたい!

けど、解体して魔物の血が付いたままなの!

頃合いも良さそうだし、クロイに水を出してもらおう。


私は豪を連れて皆んなの所に戻った。


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