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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
4/203

4話 兄と姉と知らない誰かの話。

連日投稿。

どこまで続けられるか…。

 真っ白な世界に一人。

 ここは…空様は…?


『はい、こんにちわ。』

「うわ!あ、こんにちわ。」

『貴方がソラヤ君の言ってた人かな?座標は近くに居たから、そうだよね。』

「空様はご無事なのですか?」

『うん。元気だと思うよ。』

「そうか、良かった。」

『ふふ。貴方は優しい人ね。』



 よく分からないけど、空様は無事と言う事だ。目の前に現れた謎の女性は、初めて会うが嘘は言っていないと思う。


『じゃ、ちゃちゃっと進めていけば、すぐに会えるから。』

「なんと!!貴方様は空様の所に、連れて行って頂けるのですか?」

『え?あーうん。じゃない。はい。女神であるわたくしには、造作もない事です。』

「おぉ。なんと神々しい…有難き幸せ。」


 目の前の女性はなんとも輝いて見えた、実際あの髪が輝いているのかもしらない。女神様であったかと思わず跪いてしまう。


『では、そなたの名を申してみよ。』

「は!豪と申します。」

『ゴウっと…歳は幾つであるか?』

「28になります。」

『えっと28っと…容姿に問題はあるか?』

「いえ、今のままで何も問題御座いません。」

『そのままっと。』


 畏まった喋りかと思えば、時折小声で可愛らしい喋り方をする人だな。そこには触れずにやり過ごすとしよう。

 俺は馬鹿でも空気は読める男だ。


『職業を選択するのだが、戦士に魔導師、神官と…あとなんだっけ?…盗賊と商人と…。』

「私めには職業が如何なるものか分かりません。始めの戦士とはどう言う物なのでしょうか?」

『え?あーはい。では心して聞きなさい。戦士とは戦闘の要の職業です。仲間を守り、皆を導く職業と言われている。』

「では、その戦士でお願いします。」

『次に……へ?戦士でいいの?』


 女神様。言葉が砕けておりますよ。だがここはあえて流しておこう。


「は!私めは空様を守る為の力が頂きたく思います。」

『そ、そうか。ならば己が武を極めて見せよ!』

「は!精進致します。」


 その後メニューなる説明を受けた。

 よく分からない。こう言う事は後で、空様に聞けばいいかと流して見る。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


ステータス アイテム▶︎プロフィール

―ゴウ Lv1

年齢/28

職業/戦士

スキル/女神の加護


▶︎ステータス アイテム プロフィール ???

―HP 16/16 MP 11/11 SP6/6

―STR/10・DEX/10・VIT/10・AGI/2・INT/1・MND/1・LUK/10


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



 色々説明は聞いたけど、結局分からない。女神様曰く、魔法適性は無いわね。生粋の脳筋…戦士タイプとの事。

 空様を守れるならなんでもいい。



 目の前がまた明るくなり目を開けるとそこには。


「あ、豪ニィお帰り。」

「空様!ご無事で何より。」

「そんな畏まらなくていいのに。」

「そうでした。ここはいつもの庭では無いのでしょうか?」

「そうみたい。肝心な事聞き忘れたから、よく分からないんだよね。」

「そうですか。そう言えば栄理と黒様はどうなったんでしょう。」

「家の中だと思うけど。それを確認してからでいいか。」



 そう言うと家の中に戻る。部屋の中に光るポイントを見つけた。場所的にも栄ネェだろうと、僕達はそこで待つことにした。

 その間、メニューについて豪ニィと話して待てばいいし。




……ここは?真っ白な部屋なんてあったかしら?

 ん〜誰かいないかな?


『はい。呼ばれました?』

「わ!びっくりした。お、お姉さんは?」

『私は女神です。早速ですが、お名前をお聞きしても?』

「私は栄理よ。」


 女神とか自分で言うあたり怪しい。名前を聞かれて答えちゃったけど、次から慎重にいこう。


『エイリさんっと…お幾つでしょうか?』

「…29です。まだ30じゃ無いんですよ!」

『あ、はい。容姿はそのままで大丈夫でしょうか?』

「……気持ちもうちょっと大きければなとは思うけど…。」

『大きくですか?出来ますが、身長ですか?』

「いや、その。む、胸が…。いやいや、私は初めて会う人になんて事を!?」

『ん〜こんな感じでどうですか?』



 そう言われて自分の胸を見る。まっ平らじゃ無い!気持ちあるよ!これで豪にも…っていやいや!


『嫌ですか?もっと大きく?それとも元に「これでお願いします!女神様ありがとう!!」…あ、いえ。』


 自分の胸を少しだけ触ってみる。これは本当に大きくなってるよ…ぐすん。

 女神様ありがとう。私これからも頑張ります!!


『えっと次いいでしょうか?』

「はい!何なりと!!」

『…そんな迫って来なくても。それで職業なんですが戦士と魔導師、神官に盗賊と他にも…えっとなんだっけ?』

「職業?お手伝いさんですよ。」

『ごめんなさい、そんな職業は無いと、無いよね……うん、無い。どんな職業なんですか?』

「炊事や洗濯をする人で、人に気持ちよく過ごしてもらうといいますか…癒しの空間を作りたいと思います。」

『それなら神官でどうですか?回復や病気や怪我を治す職業です。』

「ならそれでお願いします。」

『あ、はい。……ここまで皆んなポンポン決まるよ。私は楽でいいんだけど、もっと聞いて欲しいとか、そんな事を思うのは贅沢なのかな?』


 何やら本をめくりながら女神様が何かを呟いている。何か聞いた方が良かったのかしら?

 その後メニューの使い方をレクチャーしてくれるらしい。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


ステータス アイテム▶︎プロフィール

―エイリ Lv1

年齢/29

職業/神官

スキル/女神の祝福


▶︎ステータス アイテム プロフィール ???

―HP 17/17 MP 14/14 SP6/6

―STR/7・DEX/10・VIT/6・AGI/3・INT/1・MND/10・LUK/10


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



 スキルって言うのが、空ちゃんが気に入られたから貰えたみたい。女神の祝福で、対象を完全治癒と言う効果で、一度使うと24時間使えないものみたい。

 ん、必殺技的なものかしら?

 それにステータスを教えてもらった……数字がいっぱいでよく分からない、これも後で空ちゃんに聞けばいいか。


 そうして目の前に…。




「お、やっぱり栄ネェだ。」

「栄理大丈夫だった…か?」

「空ちゃんに豪はどうして首をかしげるの?ってどこ見て…。」


 豪ニィは栄ネェを上から下まで見た後、その目線が上半身で止まる。

 そして首を傾げる。


「豪ニィどうかした?」

「いや、何か…いや、分かるんだが。変わったか?」

「もう!豪ったらどこ見てるのよ!いつも通りよ!ソウヨネ?」

「そんなに揺さぶるな……「空ちゃんの前よ?」…ソウダナ栄理はいつも通り。」


 2人に何があったんだ?豪ニィがものすごい勢いで、揺れてたぞ。

 お互いが納得しているからいいのか?僕がそこには踏み込んではいけない。ただそんな気だけはする。


「ほら、2人とも。次は黒ジィとこ行くよ。」

「うん。行こっか空ちゃん。」

「…分かった。」


 先を急ぎたがる栄ネェ。何か腑に落ちない感じの豪ニィ。

 あ〜何があったんだか。すっごい気になってきた。



 そんなこんなで黒ジィの部屋、窓際の椅子に光るポイントを見つけた。

 今度は栄ネェにメニューについて聞かれた。

 2人ともお姉さんの話をちゃんと聞いてないんだろうか?




 一通り話した。

 でも黒ジィの光は、まだ消えることが無さそうだ。

慎重派の黒ジィの事だから、色々聞いてるんだろう。

 本棚に並ぶ本をなぞって行く。


「なんか難しそうな本ばっかりだな。」

「まぁ空ちゃんには難しいかもね〜。」

「俺にも黒様の本は難しいぞ?」

「豪は大人でしょ?これくらいの本くらい…これなんて読むんだろう?」


 結局皆んな分からないと。そう言えば2人のINT1だったなぁっと、心なしか納得している自分がいる。


 そこへ光るポイントが、消えていく。その光が人の形になる。


「おや、皆さんお揃いで。」


 そこには自分と変わらないくらいの男の子がいた。

4/16 言い回しなど直しています。

4/27 システム系表示を線で区切りました。

12/11 段落整理

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