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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
25/203

25話 再びくる、フラグの恐怖?

草原を道なりに進む。

さっきまで居た、ワームもいなくなりクロイもやる事がなくなり暇そうだ。


そう言えば、さっきからウルフを見なくなったな。

この辺には出てこないのかな?


「あの、もうすぐ村があるとかありますか?」

「もう少し先だが、疲れましたか?」

「いえ、なんかワームいなくなって、ウルフとか1匹も見てないなって思いまして。」

「ワームは先程クロイさんが殲滅したからとして。ウルフは噂では捕らえてる人達がいると、前の村で聞きましたよ。」

「捕らえてる?毛皮でも剥ぐんですかね?」

「何でも、盗賊が捕らえてるみたいです。」

「盗賊が……。」


ウルフなんて捕まえて何するんだろう?

やっぱり毛皮とか、牙が売れるのかな?

盗賊がそんな面倒な事するかな?

何かしてそうだし、ここは聞いてみよう。


「ウルフ捕らえて何するんですか?」

「なんでも、近隣でウルフを使った盗賊がいるみたいですよ。」

「そうなんですか。怖いですね。」

「でも、この辺りは村の警備隊が優秀とかで、盗賊は出ないと言われてますよ。」

「「あ、それフラグ…。」」

「フラグ?」




僕とクロイは、辺りを警戒する。

その後すぐに、僕のスキル【危険察知】が反応をする。


「クロイ、後方に【危険察知】が反応した。」

「はい。後ろの方々に伝えますね。」

「よろしく。お兄さん、馬車止めて貰っていいですか?」

「え?こんな道の真ん中で?」

「うん。囲まれる前に、倒して来るから。飛び降りたら怪我しそうだし。」

「は?は、はい!」


馬の足音が近づいて来る。

馬には罪がないから、上に乗る人だけ。

危険察知が反応してる段階で、あの人達は盗賊なんだろう。

もし間違ってたら…謝ろう。


「空ちゃん!スキル使ってね!全力で攻撃ダメだよー!」


おっと、そうだった。

近づかれる前に倒すつもりで、石を持ってたけど、下手したら貫通…そりゃ怖い。


「スキルと見た目で判断して悪いけど、この馬車には近づけさせないよ。とりゃ!」


―ビュン、ビュン、ビュン。


「あで!」

「ゴフゥ!」

「ぎゃ!」


先頭を走る3人が馬から落ちる。

その後ろに居た、人達もそれを見て止まる。

脇を抜けてウルフが5匹近づいて来る。


「魔物には容赦しないよ?」


―ビュン…ビュン…ビュン…ビュン…ビュン!



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》

《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》

《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》

《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》

《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



お、少し経験値多く貰えた。ラッキー。


「な!ウルフを一撃だと!?」

「頭!あの馬車ヤベーのいますぜ。」

「あそこに見えるのは、ただのガキだろうが!ウルフが弱いだけに過ぎん。いけ!」

「「「「へい!」」」」


なんか、ガキだからって言葉が聞こえたぞ。

しかも返事が『へい!』とか如何にも、小物…は失礼か?下っ端?

…まぁ、やる事は変わらないけどね。


―ビュン、ビュン、ビュン、ビュン。


「が!」

「ぐえっ。」

「ガフッ!?」

「いぃつぅ!!」


それにしても、よく当たんな。DEX自体は、何も振ってないんだけど。


「な!どうなってやがる!おい、ガキ!何しやがった!?」

「別に、石投げただけだけど?」

「ふざけるな!」

「別にふざけてないよ?こっちは至って真面目だ。」

「なめやがって…俺を誰だと、ガァ!!??」


話を聞くのも面倒なので、とりあえず石を投げておく。

肩に当たったけど、馬からは落ちなかった。あの人、ちょっと強いのかな?


気がつけば、声が聞こえる距離まで近づいていた…。


「おじさん誰?」

「お、おじ!俺はこの盗賊の頭だ!貴様は何者だ!」

「あ、そこ言うんだ。まぁいいや、僕は……このパーティのリーダーだ!多分。」

「っち。冒険者か。」

「いや、ギルドには行った事ないから、ただの旅人。」

「そんなつえーのに旅人だと!?」


そんなにおかしい事なのか?

強いと冒険者じゃないと、いけない決まりでもあるの?

旅人となんら変わりないじゃないか。

言わば自由人!これが世間で言うス◯フキン!


「そんなの、どうでもいいか…ら!」

「グゥ!!」


2発目で落ちた、盗賊の頭って言ってた人。

他の盗賊の方々も、馬から落ちて動く事がない。

【手加減】のスキルが発動したはずだから、死んではいないはず。はず…おーい、生きてる?

近づいて、不意打ちされてもやだな、どう確認しようか。



「ねークロイ。」

「はい。なんでしょう?」

「誰も動かないんだけど。顔に水弾当てて、生存確認するのはどう?」

「それでトドメを刺す形になりそうで…嫌ですな。」

「石1発で【手加減】のスキルがあるんだよ?そんなにHP減るかな?」

「そしたら、母さんにHP見てもらっては?」

「あ、その手があった。おかーさーん。」

「はいはい。空ちゃん呼んだ?」


一応、念の為、と言うより気になるから、お母さんに見てもらった。


―リィィン…


ちらっと見てるお母さんを見てしまった。

背筋がゾクッとした。少し足がピリッとした気が…?

何か違った感覚があって、HPでも減ったかと、自分のステータスを見てみた。


なんか名前の横に【恐怖(弱)】って書いてある。

なんだこれ?アイコンを操作して、その説明を見てみる。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


【恐怖(弱)】状態異常:恐怖/少し動きが鈍る。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



………見なかったことにしよう。


「空ちゃん、見たよ。一応生きてるよ。HP一桁だけで。」

「なんだ、盗賊ってそんな強くないんだ。」

「そうかな?Lvは私達より10くらい上だよ?」

「え?じゃーステ振りしてないのかな?」

「ん〜してるっぽいよ。均等に振り分けてるみたいだけど。」


ほほう。という事はこの振り分けを、知ってる人は知ってるのか。

意外な所から情報を得たな。

出来れば、叩き起こして…いや、やんわり起こして聞き出したいな。



そんな光景を一部始終見ていた、馬車に乗せてくれた人が近づいてきた。


「いや、まさか盗賊に襲われると思いもしなかったが。それよりも、それを難無く倒してしまうとは…。」

「あれ?倒しちゃダメだったとか?」

「そ、そんな事はない。とても助かった。安全と聞いて油断していたのでな。」

「あ、馬扱っていたお兄さんが、戦士って言ってたし。もしかして、余計なお世話だった?」

「はは。俺なんか、元戦士だ。今は馬の従者だよ。」


それを聞いて少し驚いた。この世界平和ボケでもしてるのか?

盗賊の噂がある道を護衛無しなんて…異世界どうなってるんだ。


「昔から、運があると自惚れていたよ。今回も襲われないだろうと思っていた。だが、君達と出会ったから運はいいのかもしれんな。だはは。」


それだと、僕らが呼んだみたいに聞こえるんだけど?

割とガチで笑ってられないと思うのは、僕だけなのかな?

道で僕達と出会ったのも、盗賊に会ったのも、運がいいと言えばそれまでだけどさ。



さて、この盗賊達はどうするか。

全部で8人か。馬車には乗り切らないな。


「どっかに縛って、放置でいいんじゃない?」

「ほほ。縄で縛って、歩かせれば良いかと。」

「えー連れてくの?途中で逃げたり、襲ってきてとか面倒じゃない?」

「そうか?その度に返り討ちにしたら、いずれ黙るだろう。」

「クロイはスパルタだな。いっその事、水攻めすればいいんじゃない?」

「ほほ。ソラヤも中々だな。」

「いやいや、お二人とも。子供が話す内容ではないかと…。」


結局、ここに盗賊を縛り、僕らはここで待機する事になった。

従者の人が村に、馬で知らせに行くことになった。


縛った盗賊だけど、今は静かだ。

そう、今は…ね。


実はさっき起きて、ガヤガヤうるさかった。

お母さんに盗賊の傷を治癒をして、貰ってからの水攻めを実行した。

それが原因で全員大人しいのか。


途中、近寄ってきた、ワームの燃えかすを見たからか。

ウルフが僕の石投げるにより、頭部に風穴が空いたのを見たからか。


そう思っていたが、どれも違う事が分かった。


「はい。治癒はするけど。また暴れたりしないようにね。」

「「「「はい!姉御!!」」」」

「静かにしてくれたら、ご飯とかも作るから。良い子にね?」

「「「「はい!姉御!!」」」」

「あ、空ちゃん。私何かしたかな?…ん?空ちゃん今、目そらした?」

「分からないな〜皆んな女性には優しいんじゃないの?」

「そうなのかな〜?あの感じは何かに怯えてる気がするんだけどね。」


おっ、鋭いね。

簡単に説明するとだ。治癒をかけて傷を癒して、HPの確認の為にスキルを使い相手を見る。

寝起きにあの目で、静かにって言われたら、怯えもするだろう。

って説明は本人には言わない。


「まぁ〜静かなら良いじゃん。」

「そう?まぁ、気にしてもしょうがないか。」


お母さんが、さっぱりした性格で良かったよ。




そして、最後に思い出した事があった。

この世界は、フラグの影響が半端ないな。

話をする時は、注意しないとっと心に刻んでおいた。


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