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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
23/203

23話 どこかでみたステ振りだ。

GWも休まず投稿。

仕事なんで、通勤時間に書けるんです。

人いっぱいだな…。

さて、クロイが猪を捌いてくれている訳ですが。


お母さんは腰が抜けたとかで、今も父さんの膝の上です。

日も落ちてきたので、そろそろ野営の準備をしたいんだけど。

シーは起きてくれません。

これは寝ているのか?試しに頭を撫でてみる。


「ん…ふふ。すぅ…。」


よく寝る子である。

まぁワシに掴まれ、空の旅をしていたし、疲れているのかもしれない。




「ふぅ…終わりましたぞ。」

「クロイお疲れ。そだ、シーが寝てる間に、聞いておきたい事あるんだけど。」

「はい。なんでしょう?」

「シーにポイント振り分けとか、メニューについて教えてもいいのかな?」

「それは何か問題があるのです?」


僕はシーと話して、ステータスの存在など何も知らないって事。

龍の郷に行きたいって、話した時の驚きに、勇者の事を少し挟んで話した。


「成る程。わたくし達は、教えて頂きましたが。この世界では知らない事が、常識なのでは?って事でしょうか?」

「うん。そう。これ知ったら、シーは確実に強くなるから。普段の生活に影響してもなって。」

「ふむ。確かにそうですな。しかし、シーさんなら平気だと、わたくしは思いますが。」

「私もシーちゃんなら平気だと思うよ。」

「お父さんは?」

「俺も知っても平気だと思いますよ。決めるのは本人ですが。」

「確かに…説明はしても良いか。」


そう言うわけで、起きたら説明しようかな。

ただ待ってるのも、退屈なのでシーの頭を撫で続ける。

シーの髪はさらさらしてて、気持ちいいんだよね、これ。


先に復活した母さんは、起きて夕食の支度をしてくれる。

膝枕から解放された父さんは、テントなど作ったりしてる。

…テントあったんだ。

寝袋だけかと思ってた。




「ん。んん?ここは…。」

「ここは…どこかの草原……ってくだりはやった方がいい?」

「あれ?ソラヤ君が見える。」

「そうだね。」

「…………。」

「あ、先に言っとくけど。突き飛ばしたりは、無しでお願いするよ。」


―ガバッ!!


「お。シーは起きれたね。おそよう。」

「す、す、すいません!私ったら!!」

「問題ないよ。僕もやって貰ったしね。」

「あぅぅ…。」


暗いから顔色まで見えないけど、慌ててる様子は分かる。


「まぁ落ち着きなよ。ご飯まで少し時間があるから、シーに1つ話して起きたい事があるんだけど。」

「はいぃ!何でも、いつでも!」


そんな身構えなくても、いいんだけど。

とりあえず、さっき話したメニューや、ステータスについて話しておいた。

ポイントを振り分ける事についてや、シーが知らないって事は、他の人も知らない可能性がある事。

それによって元の生活に、戻りづらくなるかもって事も伝えた。


「後は…無いかな。質問はある?」

「ソラヤ君は、私に必要な事だと思う?」

「どうかな。強いことに対しては、この世界で生きていくなら、必要だと思うけど。」

「そっか…。ソラヤ君はどう振り分けたの?」

「メニューでパーティから僕の名前選択して、見てみていいよ。あ、ちなみにシーのは見てないから。」

「え?なんで?」

「シーの事だし、許可なく見たりしないよ。」


少し唸って考えるシー。

慌てて答えを出さないように、話しておいた方がいいかな?

すると、シーは戦い方をきいてきた。


「ソラヤ君はAGI多いんだね。皆んなは、いつもどうやって戦うの?」

「僕らは、お父さんが盾役で皆んなを守る。お母さんが治癒魔法で回復してくれる。クロイは魔法攻撃担当。」

「そっか。ソラヤ君は?」

「僕?皆んなを見て作戦立てたり、石で牽制。基本、前で戦う事が多いかな。」

「う〜ん。」

「まぁ答えは急がなくていいよ。」

「戦わなくても、シーは僕が守るから。」

「っ!?ぁりがとぉ……でも、もう決めた。見てみて私のステータス。」



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ

―シー・ブルーム Lv10

年齢/13

職業/村人

スキル/拳撃Lv5、農作業Lv5、気配Lv3


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ

―HP 440/440・MP 350/350・SP 90/90

―STR/60・DEX/10・VIT/6・AGI/8・INT/2・MND/2・LUK/50

―Lvアップボーナス/0ポイント


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



なんだ、このステータス…誰かを思い出す。


「最初のステータスが、分からないけど。シーはSTRに極振りした?」

「うん。」

「ちなみに何か考えはあるの?」

「守りはゴウさん、回復はエイリさん、魔法攻撃はクロイさん、素早さ遠隔のソラヤ君…だよね?」

「まとめると、そうなるかな。」


シーは僕の言った事、ちゃんと聞いていたみたいだな。

なので、ステータスの1番始めにある、STRに振った訳ではないはず。

ステータスを見て、予想よりINTが低いからとかじゃ無いよ?


「そう。だから、物理的攻撃する人がいるかなって。」

「攻撃当たる事は考えないの?」

「ソラヤ君が守ってくれるんでしょ?」

「え?あ〜まぁ、僕がいればいいんだけどさ。いずれ別れた時どうするの?」

「え?お別れ……?」


なんで、そんな悲しそうな顔をするんだ。

この世界で一人で生きていけるように、考えないといけないじゃないか。

ずっと一緒か分からない訳だし。


「王都までは一緒だけど、その後、一人になった時の事も、考えないとダメだからね。」

「うん……。」

「はぁ。なんで、今からそんな顔してるのさ。」

「だって、ソラヤ君がお別れって言うから。」


あ〜ちょっと言い方きつかったかな?

でも本当の事だしな。


「ずっと一緒に入れるのは、家族だけなんだよ。」

「家族でも、ずっと一緒に入れないよ……。」

「ん?シーには家族いないの?」

「母と父はいないです。」

「そう…ごめんね。」


この話題は避けておこう。

さて、どうしたものか。


「お姉ちゃんがいるの。」

「え?」

「王都にいるはずなの。最近連絡が来なくなっちゃたんだけど…。」

「そうか。それで王都ね。」

「……うん。」

「なら、そんなくらい顔はしない事。」

「でも…。」


なんか今にでも泣きそうなシー。

落ち着いて貰うために、座ってもらい。

そして元気がない時は…。


「…え?」

「よしよし。」

「はぅはぅ…ソラヤ君……。」

「うん。ちょっと元気で出たね。」

「それは……ずるいよぉ。」


この方法は凄いな。

後でクロイに、他の方法も聞いておこう。


「とりあえず、王都でお姉ちゃんに会う!その後どうするか、その時に決めればいい。」

「うん。分かった。」

「それまでは、僕がシーを護るから。」

「はい。よろしくお願いします。」


今にも泣きそうな顔で、必死に笑顔を作るシー。

もっと笑顔になれるばと、夕食が出来るまで、ずっとシーの頭を撫で続ける。




「空ちゃん、シーちゃんご飯出来たよ。」

「ありがとうお母さん。」

「あの…。」

「ん?どうしたのシー。」

「足に力が……立てない。」

「分かるわ〜空ちゃんにずっと撫でてもらってたから。」

「僕が頭を撫でるのと、立てないのに関係ある?」


座ってて、足でも痺れたかな?

そんな長い間でも、無いと思うんだけどな。


「もう少し向こうに行こう。ちょっと失礼するね。」

「へ?」

「よいしょっと。」


シーを抱えて、食事の用意してある焚き火の近くに連れて行く。


「これは、あの、お姫様抱っこ!?」

「降ろすよシー。大丈夫?」

「大丈夫じゃないけど…大丈夫。」

「ん?それは大丈夫って事でいいのかな?」


良く分からないけど、大丈夫ならそれでいい。

シーとお母さんが、コソコソ何かはなしている。

女同士楽しそうだからいいか。

さっきまでの、悲しそうな顔も今はしていない。



こうして新たな仲間にシーを加え。

僕達パーティは、王都を目指す事となった。


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