表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生勇者は異世界で少女たちと戯れたい。  作者: 上城ダンケ
第三章 古代魔法遺跡のヴァルヒルダ
27/38

続・子作りしちゃった!

 とうとう、フレイアと子作りである。それも、思う存分、中に出すことが前提だ。

 望むところである。最後の一滴まで、フレイアの中に搾り出してあげよう。


「時間がありません。ここで子作りをはじめましょう。さあ、二人並んで立ってください」

 

 ちょっと、立ってやるんですか? 

 俺はフレイアの方を見た。フレイアも、俺を見た。

「なんか、恥ずかしいわね……」

 フレイアが言った。「そ、そうだな」と俺は答えた。

 フレイアと立って子作り……。あの小ぶりなお尻めがけて……。


 あーたまらん! 妄想が止まらない!


「ではこれより、古より伝わりし子作りの魔法によって、ロファールの魂をフレイアのもとへ届けます」

 ヴォルーガが俺の横に来た。俺の胸に手を当てる。もう片方の手は、フレイアのお腹に当てている。その体勢のまま、ヴォルーガは呪文を唱えだした。


 なんだろ? 何かのおまじない?


 数分後、ヴォルーガが呪文を唱えるのをやめ、俺とフレイアから手を離した。

「……はい、無事、ロファールの魂がフレイアの身体の中に宿りました。子作りの儀、成功です。このことは、ここだけの秘密にしておいてください。リリカとルラルには、しかるべき時に私から言います」

「はい、わかりました。ヴォルーガ様。魔法で子作りって、こういう風なのですね。文献では読んでましたが、まさか自分が経験するとは。ヴォルーガ様、ありがとうございました」


 え?


 今、なんつった?


「あの、ヴォルーガさん、これで子作り終わりなんですかね?」

 恐る恐る、俺は聞いてみた。

「魔法子作りのことですか? ええ。そうです。短い時間でしたが、大量の魔法力を消費しました。さすがに疲れました」

 一瞬、時が止まる気がした。

 なんだろう。何が起こっているんだろう。


「……この世界では、子作りって、みんなこうなんですか?」

 やっとのことで、俺は言葉を絞り出した。

「まさか。普通は、男女が愛し合い、深く結びつくことで、新しい命が女性に宿ります。比喩的表現ですが、どういう意味かわかりますよね?」

 ヴォルーガは微笑みながら答えた。

「いいえ、わかりません。はっきり言ってください!」

 これまでになく力強く俺は断言した。ああ、わかりませんとも。比喩表現ではわかりません。


 はっきり言ってもらいましょーか!


「そういうことは、あまり公の場で言うことではないのですよ……。困りましたね。……仕方ない、あなたの心に、直接、メッセージを送りますね」

 ヴォルーガが目をつぶって、呪文を唱えた。

 俺の脳内に、ヴォルーガからのメッセージが飛び込んできた。内容は、ごくごく普通の妊娠の仕組み……つまり、俺が期待していた「子作り」の内容だった。


「おわかりいただけましたか?」

 ヴォルーガが言った。

「こ……このやり方じゃダメだったんですか?」

「当然、ダメです。そのやり方のどこに、ロファールの魂を移動させる手順がありますか? 私の魔法が入り込む隙が、どこにありますか?」

 な……なん……だと……?


「何か問題あったの?」

 フレイアが心配そうにしている。

 フレイアは話が飲み込めていないようだ。

「……いや、なんでもない」

 俺はフレイアに、力なく笑って答えた。


 フレイアは、自分のお腹をゆっくりさすっていた。

「今、私のお腹には、ロファール・ジュニアがいるのね。まだ実感ないな」

 フレイアがとても幸せそうに笑う。その笑顔を見て、俺の気持ちも落ち着いてきた。フレイアがあんなに喜んでいるんだ。俺も喜ぶべきだろう。全く不本意な子作りの方法ではあったが、俺の息子であることは間違い無いのだ。


 ふ。ふははは。


 ま、どうでもよい。俺の命も助かったみたいだし家に帰って、まず、隣のリリカを俺の家に連れ込んで、普通の子作りすればいいだけだ。リリカちゃんと思いっきり子作りすればいい。決めた、そうする。


 ところで、そもそもなんでこの場にフレイアたちがいるんだろう?

 まだ聞いてなかったな。聞いてみよう。

「フレイア、いまさらだが、どうしてここに来たんだ?」

「リリカから、あなたが家にいないと聞いたからよ」


 ちょうど、ヴォルーガに呼ばれてリリカとルラルが建物の中に入ってきた。フレイアがリリカに説明してあげて、と言った。

「私は、お、お前が……その……お腹すかしているかと思ってご飯いらないかー、って聞きに言ってたんだ。だけど、全然いなくてさ。最初はなんか用事でいないのかな、とか、フレイアのとこに行ってんのかな、とか思ってたんだよ。でもさ、ずーっと留守だろ。さすがにおかしいから、フレイアの家に行ってみたんだ。ロファールいるかなって……」

 リリカとフレイアが顔を見合わせた。


「そしたら、フレイアのとこにはロファール来てなくて、それでこれはおかしいぞ、ってなってさ。ね、フレイア?」

「そう。もしかしたら、王立魔法研究所かも、と思って研究所に行ったけど、やはりいなくて。それでヴォルーガ様に相談したら、研究所にも来てなくて……」

 ヴォルーガが口を挟んだ。

「さすがにこれは何かあったのでは、と思いました。それで私が水晶玉でロファールの行方を調べたのです。今は使える人も少なくなった古い魔法ですが、人捜しにはこれが一番ですからね」

 と、ヴォルーガが小さな水晶玉を俺に見せた。


「水晶玉はロファールが古代魔法遺跡にいることを示していました。それで、私たちは、遺跡に来たのです」

「天空要塞で来たのか?」

「それがさー、まだ修理終わってないんだな。だから、空飛ぶ馬車でやって来たんだ」

 と、リリカ。


「ところで、ロファールは、この遺跡に何しに来ていたの?」

 フレイアが俺に尋ねた。「ヴァルヒルダちゃんとナニしに来ました。フレイアと婚約破棄すればやらせてくれるって言ってたから」と答えるわけにはいかない。誤魔化すしかないな。


「……俺一人で、ヴァルヒルダを倒そうと思ったんだ。ほら、ルラルが言ってたじゃないか。俺の魔法力が以前より強くなってるって。だからさ、だったら、勝てるんじゃないかって思って、ここまで来たんだが……」

「逆に、負けて、女王の杖は魔石と合体、ヴァルヒルダは王都へ向かったという訳ね」

「すまん、フレイア」

「いいのよ。えーと、本当はよくないけどね……。でも、王国のためにそんな危険なことをしてくれたなんて」

 フレイアがじっと俺を見つめている。本気で俺に惚れたな。


「おいおい、いつまで二人でいちゃいちゃしてるんだよ! ルラルが怒っているぞ!」

 リリカがそう言うと、ルラルは真っ赤な顔で反論した。

「ち、ちがうもん……私が怒るわけないでしょ……だって、お姉さまとロファール様は……婚約してるもん、だ、だから、い……いちゃいちゃとか、するんだもん……」

「もう、ルラルったら、ロファールと≪契り≫たい、側室になりたい、ロファールの子供欲しいって、言ってたじゃん! ロファールのこと好きなんでしょ!」

 ルラルの顔が真っ赤になった。

「リリカひどい……だ、誰にも……言わないでって、わ、わたし、言ったのに!」

 リリカが笑う。ルラルは涙目だ。


 フレイアがルラルを優しく抱きしめた。

「ルラル、恥ずかしがることないのよ。ロファール様は本当に魅力的なお方。そういう人を好きにならない方が、おかしいくらいなのよ」


 なんという、モテまくり・ハーレム状態であろう。

 本当に、死んでよかった。餅に感謝だ。

 しかし、だからこそ、ここに来た本当の理由だけは、何が何でも隠し通さねばならない。

 ヴァルヒルダと子作りしようとしただけならまだしも、俺はヴァルヒルダに、フレイアとの婚約は破棄したと嘘を吐いているのだ。こんなことがバレたらどうなることか、想像もつかない。

 一刻も早く、俺の手で、ヴァルヒルダを捕らえ……捕らえ……どうしたいいんだろう? お前みたいなやつとは婚約破棄だと宣言すれば大丈夫……かもしれない。


 とにかく、ヴァルヒルダを追わなければ。

「ヴォルーガさん、大変だ、ヴァルヒルダが完全体となった女王の杖を持って王都へ向かっている! 俺たちも早く追わないと、大変なことが起きてしまう! 杖で女神像を復活させるつもりなんだ!」

 もちろん、この場合の大変なこととは「遺跡に来た本当の理由がバレてしまう」ことだ!

「わかっています。ヴァルヒルダが、女王の杖で女神像を復活させようとしていることは把握しています。大丈夫、今頃ヴァルヒルダは私の仕掛けた魔法トラップに引っかかっていることでしょう。しかし、あまりゆっくりはしていられません。さあ、空飛ぶ馬車で、王都へ戻りましょう」


 俺たちはピラミッド型の遺跡から出て、翼の生えたハイエースのような箱形の空飛ぶ馬車に乗って、王都へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ