第1話
何処かから落ちる浮遊感で目を開ける。そして私の目に映ったのは大きな大きな街。さらに下の方から私を見て驚いている人達。其れとだんだんと近づいてくる地面。私は空から落ちてきていた。
「…うぇっ!?ちょ、まって!?地面にぶつかってグシャってなるとか嫌だよ、私!」
私がそう言ってる間にもどんどんと地面は近づいてグシャっとなる時間が刻一刻と迫ってくる。
「どうすればいいのよ!?てか何この状況!私、死んだんじゃないの!?」
そう、私は交通事故で死んだはず。なのに何でこんな状況になっているのだろう。意味が分からない。こんなことを考えている間にも地面はどんどん近づいてくる。私は衝撃に耐えるべく、いや、耐えると言うよりも反射的にぎゅっと目を瞑った。
…ふわっ。
「…あれ?痛く、ない…」
街を一望できるはずの高さから落ちたはずの私の身体からは1つも痛みを感じられなかった。…そっと目を開けてみれば私を見て大はしゃぎしている人達。どうやったのかは知らないけれどグシャっとならなくて良かったと私は思った。此処はどこかと辺りを見渡そうとした私の手を誰かが勢いよく握り締める。
「貴女がこの世界の救世主様ですね!」
………はい?え、なんのこと?
これから頑張りますので良ければ読んでやってくださいな