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曲線
ひらりひらり
曲線の定義とは直線を含まない
曲がっている線となっているらしい
人は曲線にこそ心を揺り動かされるものだ
と私は亡くなった父から教わった
曲線には思わず目を向けてしまうものなのだと
それは生まれてから父から私へ
子から次の子へ
受け継がれてきた経験の歴史なのだ
ひたすらに繰り返す美しい波
心を鷲掴みにされるほどの月
全てを明るく照らしてくれる太陽
美しいものはすべて曲線だ
だからこそ
だからこそだ
だからこそヒラヒラと揺れる
目の前のスカートに
目が向いてしまうのも仕方がない
右は左へ揺れるたびに数多の曲線を描いている
俺はその美しい光景を眺めている
眺めているだけなのだ
俺はただ父の教えを体現しているだけなのだから
美しいものは見るだけでいいのだ




