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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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40/64

チャンネル

夏だしね

ホラー回


僕は深夜二時ぴったりに目が覚める


どういうわけだか分からないが

引越ししてから毎日必ず深夜に目が覚めるのだ


そして目が覚めるたびに


またかと一人呟く

それがいつもの習慣だった


起きても部屋は真っ暗だから

僕はすぐに二度寝してしまう


ある時友達が泊まりに来た


家に人を迎えるのは初めてのことだったから

客用の布団なんてものはなく

結局二人で雑魚寝することになった


「全然いいよ」と気にしない友達に

僕は少しばかり感謝していた


その日は馬鹿騒ぎをして

夜十二時には眠りについた


そしていつも通り

僕は深夜二時ぴったりに目を覚ました


けれど今日はいつもと少し違っていた

ボソボソと誰かが何かを呟いている


それは泊まりに来ていた友達の声だった

しかも僕の顔のすぐ真ん前から聞こえる


目を凝らしても暗闇で何も見えない

耳を澄ます


すると友達はこんなことを呟いていた


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


「見えろ」


あぁなるほど全部腑に落ちた

毎晩姿が見えない声が聞こえないだけで

ずっと僕の目の前にいたのか


翌朝友達は喉がすごく乾燥してる

なんて言っていた。


僕はそれを聞きながら

今日からこいつの家に泊まりに行く

段取りだけを考えていた


本当に見えるようになる前に引っ越さなくては

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