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白夜の奏でる音  作者: 月原 悠


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2/17

白夜――2

夜のしじまに歌声が溶けていった。


雪はさらに勢いを増していった。

二人はその屋敷に泊めてもらうことになった。


タピオはなかなか眠りにつけなかった。


何かが始まろうとしている――

そんな予感が胸の奥にあった。


暖炉の火の音が、静かに彼の心に響いていた。


やがて、朝が静かに訪れた。

二人は屋敷の主にお礼を告げると、雪道を歩み始めた。


外は静かに雪が舞い落ちていた。


雪道にはスイセンの花が咲いていた。

まるで、小さくお辞儀をしているかのようだった。


タピオは遠くを眺めると、大きな虹が広がっていた。

その中に古い石造りの大きな屋敷があった。


屋敷へ続く長い小道が伸びていた。

両脇には野の花が小さく顔を出していた。


まるで、招かれるように、

タピオとクランは屋敷を訪れた。

歌を届けるために。


銀色の髪の少女が、古い樹の下で空を眺めていた。

タピオとクランに気づくと少女は驚いた表情をした。

虹の光の中へ、少女は静かに姿を消した。


タピオはしばらく、その場所を見つめていた。

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