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バカ・ダイアリー・エッセイ  作者: ことのはじめ


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マツコのような養護教諭

 昔の話である。高校在学中に、マツコ・デラックスのような養護教諭がいた。豪胆な性格とマツコさながらの見た目で生徒にマツコと呼ばれていた。



 私もかなり世話になったのだが、とにかく豪胆な性格であった。当たりが柔らかいといった優しさはなく、かなり適当にざっくばらんとした対応であった。だが生徒の話はよく聞いていた。



 私もメロンパンを分けてもらったことがある。当のマツコはおにぎりの頂点をもぎ捨て、残りの三分の二を食べていた。突然おにぎりをもぐからびっくりしたことを覚えている。



 保健室には大分世話になっていたが、マツコの存在感は大きかった。具合が悪いときはベッドを使わせてもらえたし、悩んでいたときに話を聞いてもえらたこともあった。あまり内容は覚えていない。



 覚えていないというか学生時代のことはあまり記憶にないのだ。何もない生活をしていたのではなく物理的に思い出せないのである。学校がどんな校舎だったかとか、雰囲気は覚えているのだが、肝心なそこで何があったかを思い出せないだ。



 印象しか思い出せないといったところである。逆にトラウマや嫌な思い出は夢に見るほどに明瞭なのだからわからないものである。だから割と自分のことが思い出せない。



 他人のことなら細かいことも覚えているのだが、自分自身のことになるとたまに年さえおぼつかなくなる程度に覚えていないのだ。自分をないがしろにしているからだろうか。それはそうと三年以上前のことが上手く思い出せないのは困ったことである。



 それだけ自分に興味がないからだろうか。興味がないというよりは自分を優先するなと言われてきたからかもしれない。そこら辺は言い訳になるかもなのでやはり自分のことを忘れているのかもしれない。



 今さえよければいいとしばらく活動してきたところもあり、ちゃんと覚えていられなかったのかもしれない。そんな余裕は正直ないのと、そこまでして自分を優先して覚えないといけないのかと思っていたところもある。周りにも周りのためで自分のことは後回しにしろと言われていたところもあるかもしれない。



 自分のことを残したい割に自分の中では自分のことが曖昧なのだからおかしいものだ。だから日記を書いているのかもしれない。そうではなくただ書きたいという意味もあるのだが。

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