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バカ・ダイアリー・エッセイ  作者: ことのはじめ


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離別が好きだという話

 物語において好きな傾向がそれぞれあると思う。今回はそういう話だ。要素の一つとして私は離別が好きだ。



 結ばれてハッピーエンドならそれで構わない。添い遂げる恋愛小説はいいものだ。それはそうと物語の終わりが離別の話も好きだ。



 ハッピーエンドになって最後に別れる話が好きである。恋愛小説の話ではなく一般的な小説の話だ。人と人が別れるだけでなく共同体から離脱するような話も好きである。



 別れたり離脱したりということは要はその居場所が合わなくなった証拠である。より自分に合った居場所を見つけるため旅立つという意味もあるだろう。そういうレベルアップ的な離別は好物である。



 自分の向上を目指しさらなる高みのために得られた環境を手放し次のステージへ進むという向上のための離別や離脱は希望がある。居場所を捨てたわけではなく次の段階に進むだけだから、たまに顔を出すこともあるだろう。そういうつながりまでは捨てたわけではないのだ。



 もちろん、意図しない離別もある。一緒にいたい思いが叶わず離別することもあるだろう。その時の心の在り方も好きである。



 悲しみに暮れることがあってもそれに飲まれず前を向いて歩いて行く姿勢が好きである。最初は悲しみに沈んでいても自分なりに踏ん切りを付けて悲しみから抜け出すというストーリーも好きである。要は前を向いて歩く話が好きなのだろう。



 そこに価値を見出しているのは人生がそういうものだからである。どんなに悲しくてもいつまでも悲しくなるわけではなくどこかで日常に戻っていく時がある。その大きな出来事から日常への回帰についてに興味があるから好きなのかもしれない。



 離別は好きだが離別は悲しいものではなく新たな出発として見ている節もある。先に述べたレベルアップのための離脱と似たようなものである。幸福な環境の保持よりも変化に富んだ一生を見ていたいからかもしれない。



 一番好きなのは「あの時あなたに会えてよかった」と別れた後に言う展開である。別れがただの悲しい出来事ではなく自分にとって意味のあるよいものだったとその人が認識していることが好きなのだ。別れも捉え方によっていろいろと変わるものなのである。



 簡単にまとめると離別自体のショックが好きなのではなく、その後その人物がどうするのかでたくさんご飯が食べられるという話だ。一緒にまとまることで大団円になる話はもちろん好きだ。それはそうと別れについてもよくよく考えていきたいものである。

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