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バカ・ダイアリー・エッセイ  作者: ことのはじめ


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マルチタスクがわからない

 昔は器用なものだった。今は大したことがない。マルチタスクの話である。



 頭が活発だった頃は歌いながら本を読んで人の話を聞いていたものだがさすがにそこまでの元気はない。せいぜい朝食を作るときにマルチタスクするくらいである。案外なんとかなるものである。



 シングルタスクが得意でマルチタスクが向かなくてもそれっぽくできる方法はある。マルチタスク化している作業をルーチン化するといい。複数を同時にこなすのではなく複数を一つに集約してしまうのである。



 まああまり複雑なことはできないが自分がすることは常に一つの状態のまま二つ以上のタスクを交代交代で手を付けていくものである。朝食の例で言えばお湯を沸かしながらパンを焼いて皿の準備をするとかそういうのをまとめるやつだ。これはルーチン化すると何も考えずとも一つの手間で複数作業ができるのでおすすめである。



 朝食の例でいけばお湯を火にかけた後パンをトースターにいれ、その間に皿をテーブルに出す。皿やらジャムやらを出したところでお湯が沸き、パンが焼けるので順番に取っていくというものである。自分がすることは順番に物事を片付けるだけだから何も考えずに目の前のことをやるだけである。



 ややこしいがマルチタスクはルーチン化するとシングルタスクのように片付けられるから楽である。導線が一本になるようタスクを組み合わせて何も考えずに導線をたどれば複数作業が片付くのである。事前準備こそいるかもしれないが慣れると組み立ても楽しいものである。



 マルチタスクは最近はめっきりできなくなってしまった。ちょっと年を取ったからかもしれない。老化には抗えないものである。



 シングルタスクが得意なわけではないから注意がとっちらかってばかりである。集中できる人とはすごいものである。一つのことにぐっと集中できるシングルタスクが得意な人がちょっと羨ましい。



 無い物ねだりである。大人しくこの頭でなんとかするしかあるまい。なんともどうしようもない。



 マルチタスクができているのかいないのかは自分ではわかり兼ねるが、シングルタスクでないことは確かだ。とりあえず音楽を聴きながら作業するのはシングルかマルチかなのかはわからない。たまに通話しながらも文章を書いている。



 書けるからたぶんマルチなのだがいかんせんその実感がない。私は感覚で作業をしているのかもしれない。ちょっと実在を疑うような状態である。

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