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バカ・ダイアリー・エッセイ  作者: ことのはじめ


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白とか黒とか

 色は基本的にグラデーションである。どこからが厳密に白と呼ばれ黒と呼ばれるかは決まっていない気がする。けれど白と黒で分けたい人間が多い気がする。



 二極化というのは全てに当てはめるには少し過激な方法だ。個人でどこまでが善で悪かとかやり出すと地獄の始まりである。だが人々とは明確を求めてやまない。



 なぜそこまで明確であることにこだわるのだろう。適当に放っておいていいこともあるだろうに。断じられないと不安なのだろうか。



 明確に基準を作ることで助かることももちろんある。明確に対象者を決める場合とか。そういう場合での明確はとても役にたつ。



 問題はそれを全てに当てはめようとすることである。法律のグレーゾーンとか、それこそ善悪とか。ここまでと明確に言わないからこそ成り立っているものを明確にするととても生きづらくなる気がする。



 個人できっぱり分けていく分には気にしなくていいのかもしれない。そういう相手と付き合いやすい人が人間関係を築くのだろうし。しかしその基準をみんなに当てはめるのはやめた方がいい。



 絶対的な価値観なんて存在しないのだから自分の物差しを絶対として皆に広めるのはやめた方がいいと思う。もう少しどんぶり勘定で考えられないものか。それとも物差しが一つしか持てないのか。



 一貫性があるのはフィクションのキャラクターだけで十分である。リアルの人間がフィクションじみてもちぐはぐになるだけだ。もう少しリアルの人間を見て手本にした方がいい気がする。



 なんでもはっきり分けてしまうと窮屈だと思うのだが。それとも窮屈な方が過ごしやすいのだろうか。私はだらしない方なのであまりきっちりとはできない。



 物差しはたくさん持てるのだから道具として使い分ければいいのである。はっきりわける物差しと曖昧にしておく物差しとを両立させると楽に生きられると思うのだが。



 なんでもはっきり振り分けた先のことを考えてみればいいと思う。曖昧は良識のもとに成立する。曖昧を許さない態度もそれはそれで問題ない気がする。



 余裕がないのか良識がないのか両方なのかどれでもないのか。まあそこまで気にしても仕方がないが。もうちょっと余裕があったほうが楽にはなれそうだ。



 気楽に生きた方が楽だと思うのだがそうでもない人も多いのだろう。真面目に一生懸命だから明確な指標がほしいのかもしれない。そんなものはないと思うが。



 絶対はないから曖昧なものの中で自分が何を選ぶか考えた方がいい気がする。そこで得た答えならある程度自分の足元を頑丈にしてくれるのではないだろうか。白黒はつけなくてもいいから折り合いはつけてほしいものである。

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