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詩集

本当のあたしは誰?

作者: キハ

また君は泣いているんでしょう


君はとても弱くて泣き虫で


だけど私は強がってる


君の一人称は「あたし」


あたしは昔の「私」


君のその性格が嫌いで嫌で


だから私は変わったの



でも君はまだ泣いている


奥底にいる私、あたしが泣いて


だから私も泣いてしまった


まだ変われていないのね


まだあたしから変われないのね


私はまだ弱くて小さくて泣き虫


ただ強がっていただけで


「私」に変えたって結局私は


「あたし」だったってこと



本当の私は誰?


奥底の昔のあたし?


弱い自分が本物?


それならばあたしが


本当の私なの?



本当のあたしは誰?


強がってる今の私?


でも結局弱い自分?


奥底にいて隠され続ける


それがあたしの本性?



私はあたしを封印したの


弱いあたしが嫌いで


強くなりたかったから


でも変われないのね……


私はあたしで


前と同じように


泣き虫で弱くて小さくて


あたしが本物


あたしは私なんかじゃない



あたしはまた泣いているんでしょう


そして前を向いて泣き止むんでしょう


そして歩き出すのでしょう


弱いけれどあたしはあたしだそれは言える


あたしはまた立ち上がるでしょう







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