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もの思い

作者: 白宇 利士

ショートショートです。

市販薬では死ねないなんて、嘘だ。

目の前の小さな箱を見ながら考える。中毒死できる薬物の名前なんて、ネットで調べればすぐに分かる。その薬物がどの市販薬にどのくらい含まれているのかだって。

 目の前の小さな箱を手に取り、含有成分表を見る。こんなのパフォーマンスだ。本当は事前に調べていて、何箱買えば致死量を満たすかだって計算してきている。ここに立つその前に、全て分かっているのだ。

――一箱、約千円。

今、手元にあるお金は1万とちょっと。必要な量は3百錠。これだって体重が五十キロだと想定した場合だ。

――必要なのはダイエットか……

手に取った箱を棚に戻し、踵を返して出口に向かった。

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