表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の転生、なにかがおかしい  作者: 高橋伊織
4/14

4話 転生は夢なのか

 心臓が波打ち息は荒げていた。身体中は冷や汗により冷えきっていた。

 しばらくの間、何も考えることは出来なかった。

 「…あれ?なんで自分のベッドで寝てるんだ?」

 自分の家と似ていたとしても見間違えることはない。確実に自分の家なんだ。

 その時察したんだ。今までのは夢だって。

 こんな夢滅多に見ることもないだろうから、簡単にノートに書き出すことにした。

 「ふぅ、とりあえず書き終わった。てか、学校遅れたらやばくね?」

 そう口にしながらスマホを見た。

 『7月27日 10:43』

 それだけが堂々と書かれていた。

 「え…?どういうことだ?日付までは覚えてないけど、6月だったよな…?」

 口に出したら少し落ち着くかと思ったけど、全くそんなことはない。

ただただ自分の身に何が起こったのかだけが気になった。

 それに、夢だとしたらどこまでが夢なんだ?

 学校で倒れてマンドラゴラに転生した。そして気味の悪い魔女らしき奴が俺をクスリに入れた。

 となると結論は学校に行った後が夢なのか、学校自体行っていなかったのか。

 俺は後者より前者の方が可能性高い気もするけど…それでも不思議なことはたくさん残る。

 なぜ、夏休みに入ったことを覚えていないのか。

 なぜ、目が覚めた時病院じゃなく家に居たのか。

 どのくらい時間が経っただろうか。ずっとこのことを考えてたせいで時間の存在すら忘れていた。

 思い出したのは腹の虫が鳴いたおかげだ。

 「あ、そうだ。食べ物もなかったかもしれないから買いに行かないと。とりあえず服は…ま、なんでもいいか。」

 階段を降りて思い出した。

 「あ、財布持ってきてねぇや。」

 少し面倒くさいと思いながら階段を登る。

 その時リビングのドアが空いた。

 「あら、やっと目が覚めたのね。よかったわ。お昼ご飯一緒に食べる?」

 俺は愕然とした。見知らぬ金髪の女性が家にいるのだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ