表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の転生、なにかがおかしい  作者: 高橋伊織
2/14

2話 俺は転生した

 佑斗は体の動きが凄く鈍い気がしていた。

 それもそのはず。なぜなら体の大部分が土に埋もれていたのだから。

 「目が覚めたらいきなり土に埋まってるとか…てか、なんかこれ植物になってね…?」

 佑斗の体は薄茶色で根が3つに分かれていた。人間でいうところの腕2本と体部分だろう。頭からは大きな葉が2つ生えていた。

 「あーなんで植物なんだよ。せめて動けるやつがよかったんだけど…」

 そう嘆きながら周りを見てみる。

 普通の植物と比べて目線がおかしいような気もする。

 そんなことよりも明らかに自然物とは言えない物があった。

 あれってもしかしてガラス…なのか?そんなことを思っていると目の前にテキストウィンドウらしきものが現れたのと同時に頭の中に機械的音声が流れてきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 あなたの名前を入力してください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「え!?ちょっと急にいろいろあったせいで心臓バックバックなんだけど。それに名前入力してって言われても身動き取れないし…あ、もしかしてそういうことか?」

 腕らしき根を垂直に上げてみる。すると土から簡単に抜けた。

 「よし!とりあえず片方抜けたし入力するか。」

 名前には『ユート』と入力した。

 この名前にした理由というのがあるわけではない。けど昔からの癖というべきか、ずっと名前は『ユート』でやってきた。だから名前を普段と変える、なんてことは考えてすらいなかった。

 「うん、入力したのに特に何も言われないのね。まあ、仕方ないか。」

 そう呟きながらもう片方の根を抜いた。

 それに続いて真ん中の根も抜いた。

 「これで身動き取れるしちょっと下見てみるか、あ?」

 長く続いていると思った地面は半径10cmほどで下を覗いたらやはり浮いていた。いや、浮いているのか円柱状になってるのかは分からないが…

 もっと下を見ようとしたが何かにぶつかった。

 「いった!いや、見えない壁にぶつかったら電流とか聞いてないんですけど。これってもしかして、魔法とかそういう類いのやつなのか?じゃあやっぱり!異世界転生したってことか!?」

 そう思い喜んだのだが、自分が今置かれてる状況のせいで全く喜べない。今の状況だと監禁されてるようなものだ。

 ここから出る方法も分からないでいた。

 「このまま考えてても仕方ないし、なんかほらステータスとかって見れるんじゃない?とりあえず念じてみるか!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ