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9章「独占欲の屑人間 2」
背中からでも分かるほど、白井裕介の体の動きはおかしかった。
体はギクシャク動き、時が止まったように動きが一旦止まり、またすぐに動き出す。
裕介が廊下を曲がった。私はワンテンポ遅らせて前の廊下に入った。
近くの扉を開けると、裕介の自室らしかった。
中の隠れられるクローゼットの扉を開ける。
「!・・・!!」
中にはやはり、彼女さんが縛られていた。
「もう大丈夫。怖かったよね・・・。家に帰って安心して。」
グレープウォッチを彼女にかざすと、彼女は光に囲まれて消えた。
アイが音量小さめで起動した。
「・・・はい。転送完了です。これで彼女は自分の家に転送されました。後は白井裕介の怨念の捕獲のみです。」
物音がし、後ろにセス君が来た。
「上手くいったか。じゃあ、廊下歩いてる白井裕介を-」
「警察に出頭させるんだろ?」
後ろに白井裕介がいた。
やっとテスト終わりました〜。
今回は結構自信ありますよ。