8章「独占欲の屑人間 1」
私はふと気づくと2020年の世界にいた。
2080年とは違う、懐かしい匂いがする。
隣にはセス君がいた。
セス君は下にジーパンを履き、上には下着の模様がない黒いTシャツの上に、フード付きのパーカーを着ている。
私は下が長めのスカートになっている以外、セス君と同じ格好らしかった。
腕にあるグレープウォッチ。
アイが表示された。
「・・・無事に到着出来たようですね。ここは横浜です。このビル街からもう少し行った先にターゲットの白井の家があります。そこにまずは向かってください。もちろん、目立たないように行動してくださいね。このEOGの存在は一般人には知られてはいけないので。」
セス君がグレープウォッチに向かって言った。
「よし、了解した。じゃあソツネ、行くぞ。」
私たちは歩き出した。
・・・・・・
私達は白井家に到着した。
アイが話しかけた。
「現在白井裕介は1人です。今のうちに侵入しましょう。後、中に監禁されている愛人の彼女さんも救出することも忘れずに。彼女に向かってツリクドをかざせばOKですよ。」
セス君がグレープウォッチを鍵に向かってかざすと、鍵は開いた。
玄関はひっそりと重い空気が佇んでいた。
その時、足音が響いた。
「・・・!隠れて・・・!」
セス君と物陰に隠れた。
陰から正体を覗いた。
黒髪の青年が歩いていた。
目の集点があっていない。非常に不安定な歩き方だった。
「ヒヒヒ・・・フヒヒヒヒ・・・!」
私はセス君に話しかけた。
「多分、この先に彼女さんがいると思う。私が彼女さんに会いに行く。」
「大丈夫なのか?」
「・・・うん。じゃあ、行ってくる。」
私はこっそり裕介の後をついた。
もうすぐ期末テストですね。
自分はまだ社会を完璧に暗記できていないので、とりあえず赤点だけ回避出来ればいいですwww
学生の皆さんは一緒に期末テスト頑張りましょうね。