6/40
6章「愁思姉弟」
私と怪我をしたヤマケ君は、双子の姉弟と共にEOGの施設に戻った。
ここは救護室。
ヤマケ君がふと目を覚ました。
「・・・神木さん・・・それに、イロハとセス・・・」
イロハと呼ばれた少女はヤマケ君に話しかけた。
「全く、外出する時は万一に備えて、ちゃんと装備を持って行きなさいって言ったのに・・・おかげで新人の子の招待のパーティーも中止になったし・・・」
少女がこちらを向いた。
「ああ、紹介が遅れたわね。私はイロハ。現実の方では愁思色葉よ。よろしくね。で、こっちが・・・」
鋭い目付きをしたもう1人の少年が話した。
「イロハ姉の弟のセスだ。現実では愁思瀬洲。・・・よろしく。」
イロハが話した。
「セスはちょっと人に馴染めない所があるから、慣れるまでちょっと時間がかかるけど、仲良くしてやってね。・・・ヤマケが完全に治るまで、談話室でゆっくりしましょうか。」
私と愁思姉弟は救護室を出た。
学校が警報で臨時休業になったので、1章だけ投稿します。