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悲しい世界〜2〜
ハッと目覚めると、所々穴が空いている天井が見えた。空は夕焼けに染まっており、森にいた時から少し経っているようだった。
ぼ〜…っと天井を眺めていたが、いやいやそんな場合じゃないって‼︎と状況を思い出し、とりあえず掛布をめくって身体を調べる。
うん、異常なし。少したるんだアラフォーです。ハハッ!トンデモナイ状況のせいか、私の脳内ボケも暴走気味だ。ホッとしたのもつかの間、
…コンコンッ!
ドアをノックする音に全身が跳ね上がる。え、えぇ⁉︎どうすればいいの⁉︎オロオロと怯える私を尻目に、容赦なくドアは開かれる。
「…失礼します。お身体の様子は如何ですか?」
慌てたせいでベッドからずり落ちた私の姿を見た女性は、やや驚いたようだが、私の身体を気遣ってくれているようだ。
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