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序章〜1〜

「ちょっと、山藤さん‼︎1号分娩室の人、大分声が出てるけど、子宮口の開きと胎児の頭の位置は確認してる⁉︎」


「は、はい、すみません‼︎すぐ確認してきます‼︎」


新人助産師の山藤が、急いで分娩室へ入って行く様子を見て、今日何度目になるか分からない溜息をついた。


伊藤歌恋いとうかれん、38歳、助産師歴15年…

中規模施設を有する総合病院に新卒で就職し、それなりに充実した日常を送ってはきたが、気が付けば独り身のアラフォーになっていました\( ˆoˆ )/


って、笑えないよ、全く…。


大体、歌恋って名前が、チャキチャキの助産師である私に合っていない。釣り上がり気味の目は、髪の毛オールアップによって強調され、白衣で威圧感二割り増しな上に早口が癖だもの。


職場では年数的に指導する側になっているけど、指導やら何やらすると、若い子は大体萎縮するし。泣かれた事もあるし。


だが、ここは医療の現場、お産は決して安全ではない。助産師としてお産に立ち会い、お母さんと赤ちゃんを支える立場として、何より免許を持つ医療者として、厳しく指導する事も大切だ。でも…


「怖がられてるよね…ハァ…」口をついて出るのは、後輩への指導に関する不安、もとい自分の外聞を気にすることによる溜息ばかりだ。

お読みいただき、誠にありがとうございます‼︎

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