字余りの恋
字余りの恋に
ちょっとだけ憧れたときがあった
空白のときを過ごした
ふたりにとっては長い、長い時間
眠れない夜と比例して
涙をそばに置いといて
恋の評価はとても出来やしない
あの日に近い思いは
もうできないのかもしれないね
ケンカしたわけでもないけど
タイミングがちょっと
合わなかっただけ
すれ違い・・と言う、
重い意味とは違っていて
振り返った道が
かすんでみえたから
暮れゆく街の舗道
影が伸びて
好きの言葉に
もうひとつだけ言えたなら
それは笑顔よりも
大きな武器となり
あなたにもきっと
届いていたはず
抑えつけてた気持ちは
どこかを否定して
戸惑いだけを生んでいた
いまなら、字余りでも何でも
しゃべりすぎるくらい
恋を語れるのになぁ
あの頃のふたりには
遊びゴコロが
ちょっと足りなかったのかな