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VS.諸悪の根源


その晩。


燈芽、佑、綾生の三人は橙里と父を呼び出し、緊急の家族会議を開いていた。


父はこの話し合いの参加を頑なに断っていたものの家族全員から押し切られ、参加せざるを得ない状況となったのである。


「えっと…まずは、母さん、父さん。時間を作ってくれてありがと。俺と綾生からどうしても話したい大切な話があるんだ」


「珍しいね、佑。いきなりどうしたの?」


橙里は初めての家族会議に戸惑いながらも、佑の話に耳を傾けた。しかし、その顔はどこか嬉しそうな顔をしている。


「うん。実は俺たち、今まで母さんに内緒にしてた事があったんだ___」



そして、佑と綾生は互いにこの三年間であった事、思った事を橙里に話した。


「____ってワケで、俺たちはやっぱり学校に行きたいし燈芽のこともこれ以上苦しめたくない。母さんとももっと話したい。本当はもっと早く言うべきだったんだろうけど…。二人とも。今まで、ホントごめん…」


「ごめんなさい」


佑と綾生は橙里と燈芽の方を向くと深々と頭を下げた。

初めのうちは静かに聞いていた橙里だったが、次第にその顔は悲しみの色に染まっていき、遂には机に突っ伏して咽び泣き始めてしまった。


「…やっぱ、簡単には許せないよね…」


「違う、違うよ…。ごめんね…気付けなくて…。自分の子供たちのことなのに…。私が自分のことばかりだったから…。もっと私が二人に目を向けていれば…」


「__ハァーー…っ」


嗚咽混じりに橙里が言葉を紡いだ刹那、父の深い溜め息がその場に響く。途端に四人の視線は父に集まり、途端に静寂が訪れる。

ダイニングテーブルに足を乗せ面倒臭そうに話を聞いていた父は眉間にシワを寄せると、ズボンのポケットから取り出した紙タバコに火を付けた。


「…んどクセェなァ…。言いたいことはそれだけか?」


「……」


気だるそうな父の言葉に、一同は唖然として言葉を失う。しかし、父は構わずに続けた。


「もう無いなら俺は寝る。テメェらに永遠と付き合ってられるほど俺はヒマじゃねェんだよ」


父は音を立てて足を下ろすと、席を立った。刹那。橙里は父の手を引き呼び止める。


「ねえ待って。この話に一番関わってるのはアナタでしょ?それなのに、なんでアナタが一番ちゃんと聞いてないの?もっとしっかり子供たちと向き合ってよ…!」


「…知らねェよ…。…やっぱガキなんて作るもんじゃねェな…」


「「悪かったね、デキちゃって」」


途端に、佑と綾生は父を睨みつける。しかし、その軽蔑するかのような視線はその二人だけではなかった。橙里に加え、燈芽からも突き刺さるような冷たい視線を感じた父は居ても立ってもいられずに大人しく席に着いた。


「…なら、一つだけ言っておく。俺はテメェらが笑おうが泣こうが、知ったこっちゃねェ。今回の話も俺が肝になってるとかなんとか言ってたがそれも全部テメェのせいだよ。なァ、燈芽さんよォ…?生意気なクソガキに育ちやがって…」


「やろうってんなら受けて立つよ」


「上等じゃねェか___ッ!!」


二人は席を立ち、睨み合う。しかし一同に誘われ燈芽は渋々、父は椅子を蹴り飛ばして離れた所のソファに腰掛けた。


「…けど、これだけはパパが言ってくれないとどうしようもないの。……燈芽と、芽彩ちゃんのいじめの件。これ、アタイたちの名前を使ってパパがしたことでしょ?子供のうちは軽いイタズラ程度にあっても仕方ないと思うけど、パパがやってるのはそうじゃないよね。止められるのはパパしかいないんだよ!なんとかしてよ、パ___」


「パパ、パパ、パパ、パパうッせェな…!このメスガキがッ!!俺は望んでテメェの『パパ』になったわけじゃねェんだよ…!俺はサイフと()がいっぺんに手に入るならそれで良かったんだよ。その為の釣りだったのにコイツがたった一回の中出しで作りやがって____」


途端に、父の罵声を遮るようにして橙里がその横面に大きな音を立てて張り手を食らわせた。唐突なことに一瞬固まった父だったが、刹那の間に我に返ると橙里の胸ぐらを掴み上げる。


「…ッメェ、何してッか分かってンか!?ア゛ァ!?」


「それはこっちのセリフよ。アンタ、自分の子供が可愛くないワケ?確かに生意気な態度を取られたらムカつくだろうし、反発されたら辛いのは分かるわよ。それでも親として産んだ責任があるんだし、それ以上にそんな態度を取られてイライラするよりも、こっちが大人の対応をしてお互いに気持ちのいい時間をより長く過ごした方がいいって思わないの?それに大体、アンタがしてることはちっちゃい子が駄々こねてるのと同じことっていい加減気付きなさいよ」


「ンだと__ッッ!?…じゃあテメェはアレか?糞を食えっつわれても食うのか?それと同じだよ。ムカつくモンはムカつく、イイ顔して偽善者ぶってんじゃねェよッ!!大体なァ、この家のカネ出してんのは誰だと思ってんだ?俺だろ。テメェらの学校に献金してんのは誰だ?俺だろ…ッ!テメェらが俺に逆らう権利なんてェのはねェんだよッ!!」


「…ッ!!」


「…違うよ。父さん」


「ハァ?」


「母さんは偽善者なんかじゃない。本当にそう思って、オレたちにそう接してくれてるんだ。兄ちゃんたちがどんなに反抗的な態度を取っても、無視をしても、母さんは怒鳴るようなことはしなかった。兄ちゃんたちがどう思ってたかは分からないけど、少なくとも母さんは母さんなりに二人のことを大切に思って接してたし、育ててたんだよ。どんなに除け者にされてもね。それに、元々アンタの元手は母さんでしょ。だからオレたちに逆らう権利はなくても、母さんは自由にできる権利はあるはずだよ」


「母さん…」


「オレはずっと隣で見てたから。百パーセント理解することはできなくても、母さんの気持ちに立つくらいは出来事るよ」


燈芽はピシャリと言い切ると、席を立って橙里の隣に立った。そして父の瞳を真っ直ぐに見つめる。


「オレは母さんの味方だから」


すると。


「俺も」「アタイも」


声を揃えて双子が席を立つ。すると今度は橙里の席の後ろに双子が立った。


「父さんにはいっぱい可愛がってもらえた、そう思ってた。けど、父さんがしてたのは俺たちに遊ぶ『道具』や『場所』を与えるだけで、直接父さんが構ってくれた記憶なんてほとんどない。もっと早く気付くべきだったんだ」


「そうだよ、いつもアタイたちは二人で遊ぶことばかりで、学校なんかにも行けないから退屈だった。だからこそ家に帰ったらその世界の側で幸せそうにしてるママや燈芽が嫌だった。ズルいって思ってた。…でも縛られなくていいって分かってから、アタイすごく楽になった。なにもムダなこと考えなくなって、反対に楽しいことをもっと考えられるようになって。だから今は、ママと燈芽に感謝してる!」


「佑…綾生…」


四対一になった父は虫の居所が悪くなったように顔を歪めると、すぐさま席を立ち四人の顔を睨みつけた。


「貴様ら…どうなっても知らねェからな…」


「何度も言わせないで。それはこっちのセリフよ」


橙里は子供たちを庇うようにして前に出ると、早々に父をリビングから追い出したのだった。


おつかれー!

久しぶりのキョウスケだよーヽ(´▽`)/


今回はちょこちょこ過激表現ある内容だったけど、みんなちゃんとここまで来れたかな??来れた人、挙手!(°∀° )/


ちなみにこれ礼昴から。


「一部のダークな部分はニュースとかネットとか参考にして書いてるんだけど、ここ変、とか、実態はもっと醜悪とかあったら教えてくれると助かる。今作は意識している訳でもなくそういうのがたくさん盛り込まれていってるから、有識者の読者様からコメントいただけるともっとより良い作品が書ける気がするm(*_ _)m」


だって(´-` )

俺、シリアス嫌いなんだけどなー。って、バリバリにシリアスの作品の主人公が言うセリフじゃないか!!


まあ、とにもかくにもより良い作品作りに向けて頑張るよ!俺も、みんなも!!もちろん、礼昴もね!


そんじゃ今日はこの辺で!

また次回お楽しみにーー!!

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