純愛って、いいよね。
【お知らせ(投稿)】
後書きに投稿に関する大事なお知らせがあります(*.ˬ.)"
「じゃあ、イチャイチャしてもいい?」
「へぁ…ッ!?…ちょぉッ___!」
燈芽が答えるよりも早く、芽彩は燈芽に満面の笑みで抱きつく。
「ふふふっ、燈芽くんと二人っきり!幸せ…」
芽彩は抱きついた燈芽の胸に頬を擦り寄せると、そっと目を伏せた。しかし、燈芽は硬直したまま何も動かずにいる。
「燈芽くん。またちゅーしてもいい?」
「えっ…!?」
思考の追いつかない燈芽を取り残して、芽彩は軽く布団を蹴ると彼の頬に小さくキスをした。
「っ!!」
僅かながらも確かに感じた唇の柔らかな感触に、燈芽は肩をビクリと震わせる。
「ふふっ、燈芽くんってほんと面白いよね。いつもはすごく真面目でクールでカッコいいのに、こういうことになると急に弱くなっちゃう…。他にはどんな燈芽くんがいるのかなぁ」
「どんなって…。僕は僕だよ…。ていうか、変なことしないで…。絶対、僕で遊んでるよね…?」
「遊んでないよ!燈芽くんが面白いから、見てるだけ!…でも、そろそろ眠くなってきちゃった…」
芽彩は小さくあくびを溢すと一度燈芽に回した腕を離し、燈芽の方を向いて寝の姿勢に入った。
「…芽彩ちゃん。腕枕、する?」
「…いいの?」
「いいよ」
燈芽が腕を広げて声を掛けると、芽彩はその腕にトン、と頭をもたげる。
「…気持ちいい…燈芽くんの、腕枕…。こんな時間、一生続けばいいのにな…」
そして間もない内に、芽彩は睡魔に誘われるようにして眠りについた。
………
……
…
翌朝。
知らぬ間に燈芽も眠りについてしまっていたようで、陽の光に顔を照らされた彼は寝ぼけ眼を擦りながら半身起こした。
時計の針はまだ六を過ぎて間もなかったが、すっかり目が冴えてしまった燈芽は芽彩の方を向くとじっと彼女の顔を見た。
安心しきった様子で幸せそうに眠る芽彩。そんな彼女の顔を見ていた燈芽は、知らず知らずのうちに、そのほっぺたを指で突いていた。
「…柔らかい…」
燈芽は顔を綻ばせるが、芽彩はむず痒そうに顔を歪めた。
「もう一回だけ……」
燈芽は薄らと笑みを浮かべながら芽彩のほっぺたを突く。その瞬間だった。芽彩の瞳がぱちりと開く。
「…燈芽くん…?」
「…!め、芽彩ちゃん…!おはよう」
「…え、うん…おはよう…。ここ…わたし…。あ、お泊まり会…」
「…え?え?」
「ううん、なんでもない。…でもやっぱ、幸せだね。好きな人と一緒にいられるって」
「…うん」
芽彩から向けられた笑顔に、燈芽は複雑な表情をして答える。
「どうしたの?」
「…いや、芽彩ちゃんはちゃんとした理由があって僕に想いを寄せてくれてるけど、僕は芽彩ちゃんのことをちゃんと理由を持って好きって言えない。それなのに、そんな僕が芽彩ちゃんのそばにいていいのかな…。もっと芽彩ちゃんに相応しい人がいるんじゃないのかな……」
「理由なんて、必要かな?」
「え…?」
「たしかに、わたしが燈芽くんのこと好きになったのは助けてくれたからってこともあるけど、それでもやっぱり一番は、あの時のあったかさとか優しさとかをまた感じたい、これからもずっと一緒にいたい、そう思ったからだよ」
「…そう、だったんだ」
燈芽は静かに呟くと、芽彩を優しく抱きしめる。
「…わっ…!」
「ありがとう…」
「…?」
「僕も、これからずっと芽彩ちゃんといたい。ずっと隣で芽彩ちゃんの笑顔を見てたい。だからもし、僕のせいで芽彩ちゃんが嫌な思いをしそうになったら全力で僕が守る。だから僕と、これからもずっと一緒にいてください」
「ふふ、なに言ってるの?」
「えっ…?」
「言ったでしょ、わたしは燈芽くんから離れないって。わたしは燈芽くんのこと、大、大、大好きなんだから」
芽彩の言葉に燈芽は小さく息を吐くと、僅かに俯いた。
「燈芽くん…?」
「僕も、芽彩ちゃんのこと大好きだよ」
燈芽は静かに告げると、柔らかく微笑んだ。
そんな穏やかな朝の時間はゆっくりと過ぎていった。
それから新鮮な朝のルーティンを送った後、二人は学校に登校した。
二人はいつものように席に着き、いつものように話し出す。しかし、その二人の変わりようは昨日と比べると一目瞭然だった。
いつもは前を向きながら話していた二人が、今日になって途端にお互いが向き合って話すようになり、芽彩に至ってはとてもリラックスした様子で机に頬杖をつきながら燈芽の話を聞いている。
「「あの二人、何があったんだ…?」」
「「今井兄弟に言った方がいいんじゃない…?」」
「「あの女…ヤバいね…」」
クラスメイトたちが密やかに二人を見て小言を言う中、二人は反対にその「禁じられた愛」に心を躍らせるのだった。
一限始業前。
二人は教室移動で話しながら階段を下っていると、唐突に芽彩の身体が前方に向かって押し出される。
「ゎ___っ」
芽彩は声にならない声を発すると、その足は階段を踏み外し、テキストや筆記具は宙を舞う。
「……」
燈芽は刹那の出来事に目を__剥かなかった。
小さく息を吐き、強く目を閉ざす。
宙を舞う芽彩の手を引くとその小さな身体の下に彼自身の身体を潜り込ませ、彼女の身体を刹那の間に背負い込む。
そして着地間際、背後を鋭い眼光で睨みつける。そこには、体格の良い他クラスの男子生徒が立っていた。
「…っ!」
「落ちろ」
燈芽は強く足を踏み込むと階段の頂上まで跳躍し、その男子生徒の頭を蹴り飛ばした
「グォぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ___ッ!」
男子生徒は絶叫した後、階段を勢いよく転がり落ちると踊り場の壁に顔を強く打ち付け、ピクリとも動かなくなってしまった。
途中まで恐怖の余り固まっていた芽彩だったが、ようやく正気に戻るとトントン、と燈芽の肩を叩いた。
「ねぇ、ちょっとやりすぎじゃない…?」
「そんなことないよ。僕の大切な芽彩ちゃんにケガさせようとしたんだもん。このぐらい痛い目みないと、また同じことするかもしれないからね。それに、ソイツがこうやって僕のことみんなに知らしめてくれれば、誰も芽彩ちゃんに酷いことしないでしょ?」
「…そっか、そうだと良いんだけど…」
芽彩は浮かない顔で答えるが、燈芽には一切の不安も無かった。
その晩。
父はいつものように、酒の臭いを漂わせながら玄関の扉を潜った。その後ろに付く双子はいつものように、新しいゲームやらおもちゃやらを手にしている。
「…おかえり、パパ」
燈芽は自室から顔を出すと、静かに父を出迎える。すると、父は充血した目で燈芽に掴み掛かった。
「テメェ…ッ!!どう言うことだ…!!」
「な、なんの話…!?」
突然のことに燈芽は戸惑いながらも、父に掴まれた手をなんとか引き剥がす。
「テメェが学校でS◯Xしたって話は聞いてんだよッ!キスだって早ェクソガキが、何勝手にS◯Xしてんだよッ__!!」
「いや、ホントになんの話!?」
「テメェの担任から聞いてんだよ、全部。隣の席のガキとそれはそれはもう仲がいいんだと?」
「…芽彩ちゃん…!?」
「俺はテメェの存在だけでも寒気がするのによォ、そんなメスのクソガキとイチャコラしてるなんざもう吐き気が止まんねェよ…。どうしてくれるよ…。なァ?」
「…パパがなんて言ったって、何をしたって、僕は芽彩ちゃんから離れたりなんてしないよ。芽彩ちゃんだって、僕から離れたりしない。僕たちは、二人で一つなんだ!」
「ほう…。良い度胸じゃねェか……。じゃあ勝負だ」
いつもご愛読ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
そして、今日も一日お疲れ様です!!
天河 礼昴です。
本日は後書き蘭のキャラクターたちによる雑談会(?)はお休みとさせていただきますm(_ _)m
さて、早速本題の投稿についてのお知らせですが、今週はプライベートでの予定が多数入っているため、今週末から来週末の間、(14~21を予定)投稿頻度を下げさせていただきます。
いつもお読みいただいている皆様には申し訳ございませんが、何卒ご了承いただけますと幸いです<(_ _)>
それでは改めまして、本日も最後までご愛読いただきまして誠にありがとうございました!
また明日もお楽しみにーー!!(*´︶`*)ノ




