俺はただ死にたいだけだった
今日は全体的に重めかも?(・ω・`)
ちなみにキョウスケは高校二年生で、トウガは三十代半ばくらいのイメージ!
「嫌だッ!!まだ、俺は__ッ!」
俺は風に飲まれて薄れゆく景色の中で、必死にもがいて手を伸ばした。もう少し腕を伸ばせば、手が届くのに。
あの時と同じように力が使えれば、まだあの人の隣で笑えるのに……!
「キョウスケ…。今までたくさんの夢をありがとう__これからもずっと____」
彼が言い終えるよりも先に視界は白飛びしたようになり、竜巻のような風が俺を包み込む。
「________ッ!!!!!」
俺の虚しい叫びは風の音に掻き消され、溢れ出る涙と鼻水をすする間も無く、俺の意識は飛んでいった。
…………
…….
…
目を覚ますと、そこは見慣れた景色だった。懐かしい天井に、俺は一瞬で目を覚ます。部屋のデジタル時計を見ると、俺が家を出てからピッタリ一週間の時が経っていた。向こうの時の流れは、相当遅いみたいだ。
「…本当に帰ってきたんだ…」
俺は身体をひょいと起こすと、散らかった床の隙間を爪先立ちで歩き、ドアを開く。するとそこには、懐かしい顔があった。しかし、その姿は見るからにやつれていて、元気がない。いつもは綺麗にしてあるリビングも今までにないほどに散らかり、缶やらペットボトルやら弁当の空き箱やらが机の上やキッチンに散乱している。この一週間で、何が____
「…母ちゃん…?」
「恭介!!一体どこに行ってたの!?一週間も母ちゃんにも父ちゃんにも連絡もよこさないで…!何考えてるの!!」
「…ごめん」
今まで色々やらかしてきたけど、一番ヤバかった時は思いっきり頭引っ叩かれたっけ。今日はそれ以上だな…。
「…ホント、心配したんだから……」
「え…」
母ちゃんは俺の両肩に手を置いたまま、泣き崩れた。
まさか母ちゃんがこんな風になるなんて。てっきり叩かれるとばかり思ってたけど…。
「…ごめん…」
「もういいわ。とにかく、恭介が無事で良かった。もう二度と、こんなバカな真似はしない、わかったね?」
「うん、約束する」
俺は母ちゃんと指を絡めると、「ゆびきりげんまん」をした。
時は遡り、一週間前。今日は冬休み明け登校初日。
俺はとっくに消えた暖房と、陽が差し込む窓をガン付けて、再び布団に潜り込んだ。
「恭介、起きなさい!!」
「……起きてる」
潜った途端に、布団の向こうから母ちゃんのでっかい声が降ってくる。
「起きてないでしょ!布団から出てきなさい!!今日から学校でしょ!早く支度しなさい」
「…学校なんて、行って意味あるの?」
「勉強する為に行くんでしょ!それに、アンタが高校行きたいって言ったんだから、父ちゃんも汗水流して働いて学費払ってくれてるんでしょ」
「…そっか」
母ちゃんはパートの支度をしながら、俺の部屋のカーテンと窓を勝手に開けて、無理やり布団を引っ剥がす。
俺はいつものルーティンにうんざりしていた。学校の勉強はいくら頑張っても着いていけないし、友達もいない。
入学間もなくして部活を辞めてしまった俺は、つるんでくるヤツはいても、俺がバイトをしている事をソイツは知っていて、どこで知ったのか、毎度給料日後に限って俺にたかってくるのだ。
「……わかった、行くよ」
「ちゃんと遅刻せずに行きなさいよ!」
もう、これっきりだ。
俺は腹を括ると、学校に行く支度をして家を出た。
いつもの時間に家を出ると、いつもと同じ道を通って家の側の十字路を渡る。それから暫く歩いて、俺は最寄り駅へと歩みを進めた。朝のラッシュの時間帯。通り過ぎる人々の足音や子供たちの笑い声がいつもに増して鮮明に耳に入る。
最寄り駅の改札を通り、俺は電光掲示板を見上げた。次の電車は高尾行きがもう間も無く来る。普段は一、二番線の東京行きに乗るが、今の俺にとって上下線どちらでもいい。早くこの命を経ってくれるなら、どちらでも____
俺が四番線に着くのとほぼ同じタイミングで、快速の高尾行きが駅に停車する。そして俺は小さく息を飲み、足早に電車に乗り込んだ。
俺は電車に揺られながら、ぼんやりとこの長くも短かった学生生活のことを思い出す。
この時間、この電車に乗ることはそう少なくはなかった。一時俺は登校拒否をしていた時期があり、私服をこっそりカバンに詰めて登校するフリをしては、下り線に乗って当てもなくふらふら彷徨っていたことがあった。今となっては、遠い昔の記憶に感じるが。
そんなことを窓の外を眺めながらぼんやりと考えていると、駅接近を知らせる車内アナウンスが流れる。
もうそんな所まで来たのか。これでやっとこの世界とも煩わしいヤツらともお別れか____
そんな想いを巡らせる中、ふと車内の人々に目をやった。
コイツらはこれからも生きていくのか。面倒ごとに揉みくちゃにされて、嫌なことも楽しいことも、全部あるのか。彼氏とか彼女とか、できるかもしれないのか。俺が経験してない全部を、経験するかもしれないのか____
なぜか胸が疼く。悲しいような、悔しいような。やっと解放されて、嬉しいはずなのに。
窓の外の景色が住宅街から駅ビルに変わり、電車が減速し始める。
___覚悟を決めるなら、今だ。
「__っ」
ゾクゾクと悪寒が走り、手には冷や汗が滲みだす。
死にたくない、死にたい。死にたくない、死にたい。
二つの感情が交互に頭と心を行き交う中、無情にも電車は駅に到着する。
「降ります、すいません、すいません」
「あっ___」
途端に声がすると、ドアの前に立っていた俺はその恰幅のいい男に押し出されるようにして電車から押し出された。そして俺が呆然と立ち尽くしている間に一瞬の発車メロディと共にドアは閉ざされ、電車は徐々に加速していく。
___きっとこれは、神が俺に死ぬ手配をしてくれたということだろう。もう、怖気付いてはいられない。
俺がふと電光掲示板を見上げると、運が良いのか悪いのか、丁度一分後に通勤特快が来る。それまでには____
時間が近づくにつれて、高まる鼓動。俺は心をなんとか落ち着かせながらホームの端まで歩いていくと、遠くに「通勤特快」の文字を浮かべた電車が見えた。
あぁ、いつもの電車だ。けど、これが最後だ。最期の、瞬間だ。
俺はその時を待った。時計の秒針が刻を刻むように、トク、トク、と俺の心臓も静かに脈打っていた。
これももう、止まるのか。
そして、その時。電車はもうすぐそこ。〇、一秒単位で電車が近づき、スローモーション再生したかのように電車が動く。あとは俺が飛ぶだけ。
そうか、こんな感覚か。
俺は黄色の点状ブロックから勢いをつけて、飛んだ。
身体が宙を舞い、今この時が引き伸ばされ、永遠とも言えるほどに長く感じる一秒。車体が眼前に迫る。俺は今、死ぬ。最期になにを思うかなんて、ない。ただあるのは、「無」だ。目の前に広がる色のない景色と、俺の心に満ちた無の気持ち。それが今こうして、俺の身体を突き動かしている。そして、これから無に還るのだ。
____だが。その次の瞬間身体を電車が突き抜けるような感覚と共にどこか身体に強い違和感を感じる。しかし痛みはない。そしてホームを行く人が、皆、無関心なのだ。人一人跳ねられて緊急停止ボタンも押さず、振り向きもしないなんて、そんなことあるのだろうか?もしくは____
「なんとか助けられたみたいだね」
「え」
背後から突然聞こえた声に咄嗟に振り返ると、そこには黒い大きな翼を生やしたイケオジがいた。ソイツはその大きな翼を広げて宙に立ち、優しく微笑んでいる。
「…えっと…誰?」
「あぁ、ごめんね。オレはトウガ。オレはいわゆる『死神』で、君たちみたいな自殺志願者を正式な形で死に導くのがオレたちの仕事なんだ」
俺がイケオジに気がつくと、向こうは音も立てずに俺の元へと降りてくる。
てっきり俺は死んだらもうそれっきりで面倒ごとも何もなくって、全てが無に還って意識も何も無くなるって思ってたからこんな訳わかんないやつに付き合いたくない。
でも、この様子じゃ当分離れそうもないけど……。
「ツッコミどころ満載なんだけど…」
「尺の問題もあるから、二つまでに絞ってね」
「メタッ!じゃあ…。なんで俺を助けたの?」
「んー、難しいね。まあ簡単に言えば未練を残させたくないって感じかな」
「……」
人の気も知らないで。俺は未練なんて無いのに。死にたいから死んだ。それだけだし、こんな夢も希望も、生きる意味すら無い、俺を必要としてない世の中に長居してどうする?ただ呆然と日々を過ごしたって、どうせいいこと一つあるわけない。お前なんかになにがわかんだよ。
「後は大丈夫かな?」
沈黙していた俺に、トウガはにこやかに聞き返す。
「あ、はい…じゃあそれともう一つ……。俺、死ねてないんですか?さっき俺が跳ねられるはずだった電車はそのまま突き抜けてっちゃったし。でも、周りのみんなも俺のこと見えてないみたいだし、俺今どうゆう状況なんです?」
「君はさっきちゃんと死んでるよ。簡単に説明するなら、君は『幽体』になったんだ」
「……は?」
改めて俺は手足を見ると微かにその身体は透けていた。どことなく、全身に脱力感があって身体が軽い。よくよく見るとさっきまで動いていたはずの俺の「肉体」は抜け殻となり、今は精神体として浮遊しているようだった。しかし、浮遊といえどもこの身体は軽いのにどこか重く、まだ肉体と分離しきれていないような感覚がある。
「幽体ってことは…飛べるんですか?」
「もちろん。今からオレが___」
当然のように「トウガ」に言われた俺は子供の頃に憧れたスーパーヒーローを思い出す。ある程度精神的に大人になって、物理的に生身で飛べないということがわかると幼稚な夢だったと思うけど____今なら。
俺は目を閉じ、身体を上空に向けるように意識を集中させる。すると。
「とっ、飛んだぁッ!」
俺の身体は数センチレールから離れると、少しずつ少しずつ、上昇していく。途端に、肉体からぷつりと身体が切れるような感覚がした。それと同時にすっと身体の重さもなくなり、自由自在に宙を舞うようにして飛ぶ。少し慣れた俺はトウガの周りをグルリと回って見せた。
「すごいよ、俺、飛んでるよッ!!」
「…うん、すごいよ。まさかそんなにすぐに「飛行」を習得できるなんて…ね」
「…え?」
「君には正しい死よりも、もっと相応しい死がありそうだ。ちょっと来てもらおうか」
「はぁッ!?」
トウガは何か考えるようにして怪しげに笑うと、俺に黒い霧を放った。するとその霧は俺を取り巻くと、ロープのように身体を縛りつけた。
「____ッ!?なにすんだよ!」
必死の抵抗も虚しく、俺はなされるがままにトウガに連行されていってしまった。
やっぱ死んでも、メンドクサイのかも____
しばらく飛んで、数十分。土地勘の無い俺にはどこを移動しているのかはさっぱりだったが、地下鉄のトンネルの中の移動がほとんどで、最後到着した場所はそのトンネルのさらに潜った所にある、重厚な銅の禍々しい扉だった。移動前、トウガが俺に怪しげな魔術をかけたからか俺がトンネル内でも良好な視界を得られていたということはここだけの話。
しかしその道のりは、地中をすり抜けたりワープをしたりと、異世界さながらのトウガの姿に俺は少々見惚れていた。ファンタジー好きとまでは行かないが、理屈では説明できない魔法や非現実的な世界に惹かれるのは万国、老若男女共通だろう。多分。
「着いたよ」
「ここは…」
ハッとして辺りを見渡すと、そこに広がっていた景色は混沌とした世界。地上なのか地中なのか分からないその場所は暗雲が立ち込め、雷鳴が轟いている。歩みを進めようにも、至る所に髑髏やら白骨体やらが散乱し、腰が抜けてしまってとても前には進めない。
わかりやすく伝えるなら、ザ・暗黒世界って感じだけど…何か右の奥の方には明るい光が見えて、左の方には微かにヴェネツィアのような美しい街並みが微かに見え、正面には何か大きなビルがある___が、辺り一体が濃霧でほとんど見えない。
「オレたちの職場へようこそ。オレが死神って実感、沸いた?」
トウガは変わらず陽だまりのような笑みを浮かべるが、その背後には髑髏。ドス黒く染まった闇が顔に落ち、思わず俺は「ひぃっ」と情けない声を上げてしまった。
「ごめんね、こんな強制みたいな形になっちゃって。でもそうでもしないと君、オレに協力してくれなさそうだったからさ…。それに何も怖いことなんてしないから大丈夫!…オレの頼み断らなければ、ね?」
「た、頼み…ですか…?」
「うん。オレの見立てでは、君多分死神の素質あると思うんだ。少なくとも、一年前からオレは君のことマークしてたけど、予想を遥かに超えるメンタルと洞察力と警戒心、そして勘。上司に報告してOKもらえたら、死神になるためのテストを受けてもらうよ」
「OKもらえたらって…。もらえなかったらどうなるんですか…?」
「まぁ…ないと思うけど、そしたら正しい死に導くしかないかな」
トウガは何かを考え込むかのようにそう答えると、俺の方をチラリと見る。
死んでまでもテストかよ。それに監視までされてたって…。マジでコイツなんなんだよ……。
「そ、その…。さっきから言ってる『正しい死』ってなんなんですか?」
「君たちの世界で言う、三途の川っていうヤツだよ。まぁ、君たちのイメージとはちょっと違うけどね。でも確かに川を渡って、いくつかの試練は受けてもらう。そしたら次の魂への生まれ変わりを受け入れてもらえるんだ」
「えーと…?」
「要は輪廻転生。死んだ魂は一度オレたちの手で浄化されて、次の器に入り新たな生命となって再び命を宿す。こうして輪廻は巡っていくんだ」
「へえ…なんだか深いですね」
意外。てっきり俺は死んだらもうそこで終わりって思ってたけど、それで終わるわけじゃないんだ。「浄化」ってのがちょっと気になるけど。
「でしょ。じゃ、早速オレたちの仕事に魅力を感じてもらえたところで上司のところへレッツゴー!」
「うぉぉッ!?」
俺はトウガに無理やり腕を掴まれると、再びどこかへと連行されていった。
そして連れて行かれた先は、おどろおどろしい空気が溢れ出す巨大な古い銅合金の扉の前。いかにもラスボスの部屋の前、というような造りのその場所は音も無く、空気も冷え切っている。嵐の前の静けさとはこのことか。
「到着!ここはオレの上司の部屋。私語厳禁だからね。何か聞かれるまで、絶ッ対喋っちゃダメだよ」
「えっ?はい」
トウガはいつになく真剣な顔で俺に迫ると、静かに翼を畳み、部屋の中へと歩みを進めた。
さっきとは打って変わって虚無の空間。永遠と続くその部屋の先は真っ暗で、その闇の先は見えないはずなのに、なぜか「暗闇が広がっている」と認識ができる。これは一種の錯覚なのだろうか。
「セイロク様…っ。ただ今、戻りました」
トウガの声が暗闇に響く。すると、ふいに背後からこれまた柔らかなおっさんの声が耳元に届いた。しかし振り返ったその先には誰もおらず、俺はキョロキョロと辺りを見渡す。すると。
「誰だ?」
途端に俺たちの正面から声がすると、こちらと対峙するようにして「セイロク」が鋭い視線を俺に向けていた。ゆったりとした佇まいの割には目の奥が据わっていて、俺を見定めるかのような視線がただならぬ空気を醸し出している。
「…ッ!セイロク様、この者は本日の自殺志願者でございます。ですが、私は彼にこの上ない才能を感じまして___」
そこまでトウガが言うと、セイロクはゆっくりとかぶりを振った。そして、静かにこちらを見つめる。
「帰りなさい」
「お待ちを…ッ!」
途端にセイロクは手を上げると、俺たちは強い衝撃で突き飛ばされ、闇に飲み込まれた。
………
……
…
ふと目が覚めると、そこは俺とトウガが初めに来た彼の職場と言った場所だった。相変わらずの地獄絵図に思わず鳥肌が立つ。
「あっ、起きた?」
「あ…はい…て、えッ____!?」
地獄絵図に気を取られていたが、俺はイケオジに膝枕をされていることに気がつく。
いや、コイツはただのイケオジじゃない。クセのあるミディアムショートの天パの黒髪を横分けに流していて、黒茶色のウェリントンメガネをしている。
初めて見た時は自殺の邪魔されてムカついてたから容姿どころじゃなかったけど、改めて見ると__。
俺が女なら、この状況一発で落ちる。やべえやべえ……。
「す、す、す、すいません…!今、どきます」
「あはは。顔赤いよ?そんな照れなくても良いのに」
「変なことするからですよ…!」
「ごめんごめん。あ、それとね。さっきのことなんだけど」
「はい」
ゆっくりと立ち上がったトウガは真剣な顔になると、俺に向き直る。そして、静かに口を開いた。
「オレ、やっぱ君のこと死神にしたいと思ってるんだ」
「えっ?でもさっきの人はダメって…」
「うん。でもセイロク様は実力主義だから。多分君の年齢を見たんじゃないかな。その年齢の死神なんて前代未聞。ましてや、若い死神は結果は中々出ない上に、すぐ辞めちゃうんだ。だから、選ばれなかったのかもね。けどその反面、辞める一方で入る人はごく少数だから、死神業界はかなり瀕死状態なんだよね…」
「そもそも業界とかあったんだ…。てか、そんなに難しい仕事なんですか?」
「うーん…習うより慣れろ、かな?どう?やってみたい?」
トウガはワクワクした顔で俺に迫る。
正直、断りたい気持ちが強い。もう嫌な思いもしたくないし、傷つくのも嫌だ。その為に俺は死ぬって選択をしたんだから。それなのにまた仕事なんて__。
でも、さっきこの人がセイロクって人に俺が才能があるって訴えてくれたことは素直に嬉しかった。久しぶりに、誰かに認められた気がした。それなら少しくらいは、手伝ってやってもいいかな___。
「はい、宜しくお願いします」
「よしっ!こちらこそ宜しくねっ!あ、そういや君、名前は?」
「恭介です。吉澤恭介」
「キョウスケか。良い名前だね!じゃ、改めてこれから宜しくね、キョウスケ!」
そうして、トウガと俺の「死神」としての奇妙な生活は幕を開けた。
それから早速トウガは職場から少し離れた、例のヴェネツィア街の地下へ俺を連れて行くと、俺を壁沿いに立たせてマジマジと見つめた。差し詰め、校舎裏に好きな子を呼び出した男子中学生とその相手、と言った感じだろうか。
「な、なんですか…?」
最後まで読んでくれてありがとうございました
⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
明日もまた投稿予定だけど、明日もまた人が死にます
(˶ᐢωᐢ˶)
始まりあるものはいつか終わりがある。悲しいけど、世の中の性です。でも、明日はそれだけではない展開も!こう、ご期待です!