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美味いメシには毒がある

今日の後書きはちょっと特別編ですm(*_ _)m

(いつもより長い)


地響きのような、波の音のような、なんとも言えない不穏な音が辺りに響き渡る。


思わずユウキは足を止め辺りを見回すと、今まで壁の形を保っていた川が遥か遠い背後から津波のように迫ってきていた。


「「ハァァァァァァァァッッッ!?!?!?」」


まだ岸は見えない。けれど、背を向けた沿岸も見えない。無我夢中で走る。


「エミッ、エミッ、起きてよ、エミィィィィッ!!!」


「…んん…」


「起きろォォォォ!!!!」


「ハッ!何!?なにがあった!?」


「川が崩れた!!波が!!」


「えッ!?」


当然のごとくエミも振り返る。すると、そこにはあと数キロ先にまで迫ってきた川があった。


「ま…マジッ!?」


「マジだよ!!なんかできない!?」


「なんかって!」


「ぼくは逃げることしかできないよ!」


「えッ!?」


「時間ないよ、なんか…なんか…助けて、エミ…!」


「え…」


半分パニック状態に陥りながら一心不乱に走り続けるユウキに、エミは必死に知恵を絞った。


「船…」


「えっ?」


「ユウキ!下ろして!」


「なに言ってんの!エミの足じゃすぐ飲まれるよ!」


「わかってる!でも、二人じゃないとできないの!」


「どういうこと?!」


「さっきみたいに、二人で船作るよ!デカいのはムリでも、ボートくらいだったら作れるでしょ!しかもそれなら、漕がなくても岸まで波で流してもらえるれるかも!」


「それ、最悪全身凍傷するよ!?最悪、また死ぬかもなんだよッ!?」


「やんなきゃわかんない!!」


「…わかった。行くよ!!」


「…!うん!」


ユウキは素早くエミを下ろすと迫ってくる波に対し両手を構えた。エミも同じようにして、手を構える。


「「行くよ!!」」


二人の眼前まで川が迫る。視界がリンクし、一秒一秒が引き延ばされたように長くなる。


そして、そこには少しずつ、少しずつ木製のボートの形が象られていき、遂には船首の完成していない船の船尾部分に川が触れる。慌てて二人は船に乗り込むと、強く形を念じた。


「まだァァ…ッ!!ユウキッ!!」


二人は互いに目を閉じ、それぞれの手を取る。熱い息を吐くと、リンクする脳内のイメージを強く念じる。すると、徐々に創造されていっていた船体が瞬く間に出来上がった。


川の水は僅かに船内に入ってしまっているものの、五百ミリリットルのペットボトル一本分にも満たない程度のものだった。


「「ま、間に合った____ッ!」」


二人の息が切れると、川はその船の完成と二人のこれまでの功績を祝福するかのように沿岸まで風を切って進んで行った。


………


……



船が沿岸に到着すると、目の前に現れたのは急勾配の上り坂だった。ガックリと肩を落とした二人は、一休みしたさに視線を流すと、沿岸沿いの針葉樹の林の入り口にひっそりと佇むようにして掘立て小屋があった。


「…ねえ、疲れたしちょっとあそこで休んでから行かない?出発明日にしても誰も文句なんて言いやしないよ」


「多分それ、ぼくのセリフ」


「えへへ」


「まぁいいや。ぼくも疲れたし、ちょっと休んでこう」


「りょうかーい!」


二人は一休みにと掘立て小屋に入ると、中からは優しいミルクの匂いとホットケーキの甘い香りがした。


「喫茶店かな?」


「いらっしゃい」


二人が屋内に入りゆっくりとドアを閉めると、奥から朗らかな声が通った。


「お二人様?」


「え?はい…」


「川を渡って来られた方限定でホットミルクとホットケーキのサービスしているんじゃが、いかがかね?」


「あ、はい…」


「はいよ、ちょいとお待ち。暖炉前のソファで待ってなね。婆ちゃんが持ってくからね」


声の主は、この小屋の主と思われる、老婆だった。温かな暖炉の火の光に照らされたその顔は、二人の心を温かく包み込むようだった。


「なんかあったかいね」


「ね。アタシおばあちゃんとか疎遠すぎて記憶にないレベルだけど、なんか懐かしく感じるわ」


二人は暖炉の火を眺めながら身体を温めていると、間もない内にホットミルクが運ばれてくる。


「はい、お()遠様(どおさま)。お先にホットミルクね〜。熱いから気をつけて飲むんだよ」


「ありがとう。ぼく、初めて飲むかも…」


「え、そうなの?」


「うん、ご飯とかも一人でテキトーに食べてたから…。みんなの美味しいって言うもの、ぼくほとんど知らないんだ。だからこっちに来ていろんな食べ物知って、殺されたこと改めて後悔した。もっとちゃんと母さんと話し合って、取るべき手段を取るべきだったって。ただでさえ、エミが悲しむはずなのになって……」


「…ごめん」


「えっ、なんでエミが謝るのさ」


「いや、なんか…流れ?」


「ワケわからんっ」


エミはおどけたように笑うと、連られてユウキも顔をくしゃりとさせた。


「はい、お待ち。ホットケーキねえ」


「ありがとう」


「あいよ〜」


老婆は二人の前にコトンと皿を並べると、小屋の奥の方のロッキングチェアに腰掛けた。老婆は背もたれに掛かっていた編みかけのセーターを手に取ると、ゆっくりと手を進めた。


「器用だね、あの婆ちゃん」


「ね…。あ、ねえもしかしてさ。このコースターとか、あのドアプレートとかも全部手作りなんじゃない?ほら、全部毛糸だよ」


「えっ」


「ほらそれに、ここのラグだって…!めちゃくちゃ大作だよ!!」


「わ…ホントだ…!!じゃあもしかしてこのホットケーキも隠し味入りで超絶美味しかったりして…」


「食べてみよう!」


二人はナイフとフォークを手に取ると、息を飲んでホットケーキにナイフを入れていく。


サクッ、サクッと音を立てながら温かな湯気がバターと小麦の香りと共にたちまち立ち昇る。すると同時にふわふわの生地がその断面から覗き、二人の食欲を刺激した。


二人は顔を見合わせると、同時にホットケーキを頬張る。すると、大きく目を見張った。


「「ん、ん、んっ…マァァァァァァッッッッ!!!」」


大きく頬張り、一回、二回、とゆっくりと噛んでいく。すると、口の中いっぱいに広がるシロップとバターの後に続く、濃厚な卵の味わい。香ばしく豊かな小麦の香りが鼻を抜け、食べ進めれば食べ進めるほどに二人の食欲は増していった。


二人は無我夢中でフォークとナイフを動かし続けた。よほど美味しかったのか、一言たりとも言葉を発しない。


「「ごちそうさまでしたぁーーっ!!」」


「おばあちゃん、美味しかった!ありがとね!」


「はいよ、お粗末さまでした。ほんじゃね、早速本題に入ろうかね」


「本題?」


老婆は「どっこいしょ」とロッキングチェアから腰を上げると、ゆっくりとユウキとエミに近づいた。二人は思わず身構える。


「お二人さん、川はどう渡ってきたんかね?」


「えっ?」


彼女たちの前を素通りし、斜め向かいの一人掛けソファに座った老婆は変わらずのゆったりとした口調で二人に問いた。


「えっ…と、川を割って…?」


「割る?」


「うん、なんかスパーンってしたら、ズバーンってなって、ドバーンって感じで、その後ドガガガガってして、ザバーってそこまで来ました!」


「エミ…語彙力…。ごめんなさい、わからないですよね。要約するとですね___」


「大丈夫じゃよ、要は川を霊力の力で割って一部蒸発させ、道を作った。その後、渡っている最中川は元の状態に戻りつつあったが、再び霊力を使って船を造り、そこの沿岸まで来たんじゃな?」


「す、すごい…。今のエミの説明でなんで…」


「わしはエンジェビルたちと似たような能力を持っておるのじゃ。あやつらは魂に直接触れ、フィルム化させないと記憶を見ることはできんが、わしは会話から直接記憶を透視することができる。じゃから、話してくれればなんでも見ることができるのじゃよ」


「…そーなんだ。でもなんでわざわざそんなこと聞いてきたの?」


「そろそろじゃからじゃよ」


「「え??」」


途端に、二人を猛烈な睡魔が襲う。二人は必死に抵抗するも虚しく、眠りの世界に落ちてしまった。




硬く、ゴツゴツとした地面。明らかにそこには先ほどの掘立て小屋ではなかった。ユウキは寝ぼけ眼を強引に開くと、手や身体についた砂利や砂を払いながら立ち上がった。


「どこだ?ここ…」


強く吹き荒ぶ風は辺りの木々をざわめかせ、砂埃を巻き上げる。時に木の枝や小石が飛んできては、彼の身体を掠めたり、側を通り抜けたりしていく。今まで無事だったのはきっと、この目の前の風上にある低い岩のお陰だろう。


「こんな所にずっと居たら…また死ぬ…!!」


あまりに過酷な環境に肝を冷やしたユウキは咄嗟に屈むと、エミを起こした。


「エミ、エミ…!」


「…起きてるよ」


「えっ…じゃあどうして____」


「運ばれてる途中で睡眠薬が切れたの。私、一時期睡眠薬使いすぎて、効き目が薄くなったことがあったから…。それかもね」


「まさかそんなことが幸運を招くとは…」


「幸運かどうかは別としてだけど、でもお得情報一つゲットだよ」


「えっ」


「さっきのお婆ちゃん。悪魔の格好してた」


「悪魔?」


「うん。きっとこれも試練の内の一つか何かなんだよ」


「なにそれ」


「わかんない。けど、川を渡った後は裁きをもう一回するって言ってたから、もしその言葉がホントなら、今がその時なんじゃないの?」


「どういうこと?」


「少なくとも、さっきのおばあちゃんのホットケーキはアタシたちをここに連れてくるための罠。もしかしたら、アタシたちの観察もあったのかも。だから、ここから転生するための場所に自力で行くってことが、その裁きの試練なのかもね」


「…マジ?」


ユウキは改めて岩陰から顔を出す。変わらない景色と、見えない壁に顔を曇らせる。


「…でも、どこに行けば…」


「わかるよ!」


____ギィ、ギ、ギ…ジッ__プツッ




途端にモニターに映し出されていた映像は消え、私は言葉を失った。トウガは一瞬呆然としていたもののすぐに気を持ち直すと、手元のパネルを操作した。


「…故障か…?こんなこと滅多にないはずなんだけど…。あとでジェイにお願いして___」


その時だった。


「トウガ様ぁぁぁぁ!!!」


「あ、ジェイ。丁度いいところに。モニターが__」


「違いまちゅ、リンドウが!大変なことに…!!」


「…?」


「来てくださいでちゅ!!」


「わかった」


 騒然とする監視センターの中、私たちはその場を後にした。

おつおつー(*ˊᗜˋ*)/

エミだよー!!


ねえねえ!!アタシ超ビックリしたんだけど!

なんか今日いつも通り起きたらさ!『死神さん(今作)』のタイトル、超勝手に変わってんの!!マジ礼昴(著者)、なに考えてんの!?って思って!!

あー、エミ、また愚痴ってる〜。ごめんね。今朝からずっとこうで。言ったでしょー。評価入ったのに思った他閲覧数伸びないから、泣く泣くタイトル変更してちょっとでも読者獲得に繋げようとしてるんだって。

知らないよそんなのーッ!!前のタイトルだって、考えに考え抜いて決まったモノだったじゃん!!色々背景があるんだよ!?それを読者獲得のためって…。それに、これまで読んでくれてた愛読者さんたちはどうなるのさ!!ブラウザを開きっぱにしてくれてたら読んでもらえるけど、消されちゃってたら前のタイトルは消えてるからもう読めないかもなんだよ…!?そんなの、あんまりだよ…!

……。

天の声『二人とも、ごめん。でもやっぱり、私はもっとたくさんの人に読んでもらいたい。上を目指したい。これまでの愛読者様にも読んでもらえる様に、活動報告書いたり、あらすじに元タイトル記載したり、色々やったりはした。…だめかな』

…アタシがこれ以上反対しても、アンタは辞めないよね

天の声『…うん、ごめん』

わかった。好きにしなよ

天の声『ありがとう…』

え、えーと…。エミと礼昴でだいぶ気まずくなっちゃったけど、今日はこれでお別れです:( ;´꒳`;)

では、また明日〜!ばいばーい!!ヾ(・ω・`;)ノ


 エミ!みんながいる前であんな態度ダメでしょ!!

知らないよ、だって礼昴が勝手なことするから だっても何もない!ありがとうの気持ちがどうって言ったのはエミでしょ!! うわぁぁ、わかったよぉぉ、ごめんなさいいい.˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚.

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