プロローグ
薄暗い部屋の中2人の声が聞こえてくる
「なぁ最近の噂知ってるか?」
もう1人が目を細めながらもう1人をみる
「それって俺らみたいな闇取引をしてる奴らを殺し回ってるちっこいやつの噂か」
「ああ、同業者によるとこんぐらいやつが短剣2本を持って殺し回ってるやつだ」
男性は145cm辺りに手を置きながら言う。
「名前はなんつうんだ?」
「そいつの名前は未だに誰も分からねぇんだ、2つ名はたくさんあるがな」
「そいつはこぇな早めに終わらせるか」
その会話を聞いていた1人の少女が呟く
「殺るね」
無線から太く低い声が聞こえてくる
「ああ、確定だ殺ってくれ」
その瞬間彼女は何かを隠していた布をとる、スナイパーライフル、暗殺に適した武器だ
彼女はなんの躊躇もなく引き金を引く
「殺った、帰還する」
彼女が機械的にそうゆうと無線から深刻そうな声で返事が帰ってきた
「重要な話がある」
彼女は酒場の前にいた、違和感が生まれるが迷いなく中に入りカウンターに座り込んだ。
男は身長180cm程度のスキンヘッドで顔は誰が見ても威圧感を覚えるような顔だ
「お前がこの仕事を初めて何年たった?」
自然に彼女の右に座り込んだ男がマスターにお酒を注文しながら聞く
「12年」
彼女がそう言う
その時彼女の左に座ってきた女性が言った
「なぁ46お前も外の世界を見に行って見ればいいだろ?お前の腕ならどこでもやって行けるじゃないか」
それに続いて男が言う
「その話なんだが、お前は俺が拾ったがお前の人生をずっとここで世界を綺麗にするのに使う気はない、お前が入学できる学校を用意した、そこで少しは世界を見てこい」
そこで46と言われた少女は首を振る
「私の知識があれば学校に行く意味はない」
が男は彼女に向けて言う
「外の世界を見て、コネを作るのも暗殺者に必要だぞ?」
これに対して彼女は困った顔をした
男が言う
「そうだな、なら任務にしよう、学校に行き6年間通って世界を勉強してこい」
彼女はしぶしぶ頷いた
「まぁ任務なら行くけど…」
「よし!ならまずは名前が無いとな
46だと学校に入れないからな」
そういわれ彼女は考え始めた、表の社会で生きるためには名前が必要になる。
がしかし彼女には名前が無い
「ボスの本名はなんなの?」
彼女はボスを見る
「俺の本名はそこの、サケがいなくなったら話してやる」
ボスがサケと言われた女性を見た、身長170cmでまさに美人と思われる女性だ。
サケと呼ばれた女性は笑いながら言った。
「おいおい、ボス〜私たちは長い付き合いだろ?名前ぐらい教えてくれてもいいんじゃないかな?」
「お前とは仕事だけで付き合いたいんだよ」
「ボスもつれないなぁ〜」
と言いながら扉から出て行った。
「さて邪魔者もいなくなったし、早速言うか、俺の本名は橋木仁だ」
「なら私は橋木しろで」
彼女は即答する
「おいおい、そんなに安易なら名前でいいのか?」
男性は心配そうな顔をしながら言う
実際ありふれている名前だがそれが彼女が世間に紛れるのにちょうど良かった。
彼女は新しい名前に上機嫌になっているのか男の話を聞いてはいなかった
「あ、あとお前には学校に行ってもらうが仕事派 はお前が居ないと回らないからな、学校に同い年のやつを送り込む、そいつがお前との連絡員であり、学校の色々を教えてくれるだろ」
「わかった」
彼女、橋木しろは普通の学生の生活を送る1歩を始めることになった。