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僕とガイアの異世界戦記  作者: icefish
突然の異世界
4/15

ザイードの悲劇

シュウが地震を起こして王都を大混乱に陥れ、虎人ザルガと共に王宮へ侵入。

魔法で兵士や建物を蹴散らし、宝物庫から装備と物資を回収して脱出。

砂漠で野営しつつ、ザルガの故郷・ガルファナへ向かう計画を立てる。

王宮側は大混乱の末、盗賊シュウとザルガの行方を追うが、二人は砂漠の果てへ逃走中。

アースクエイク!!


目の前一帯、地面が激しく揺れる。

衛兵たちが「なんだ!!?なにが起こった!!!」と叫びながら右往左往してる。

まぁ、みた感じほとんど地面にひざまづいてる感じ?

立てないよねそりゃこの揺れじゃぁね。


ついでにめぼしい建物も倒壊していってる。


…地震って怖いよね。


そんなとき。

人が慌てふためいてるとき、原因が自分だと

冷静になるんだな。

って思った。

そんで、

これ、もしかしたら装備も回収できるんじゃね?

さっきの兵隊もなんか思ったより紙ステータスっぽかったし、これわ、、異世界転生定番の、TUEEEができるかもしれんな。うん、やり方次第で、っと付け加えておこう。

小心者なもので。


問題わ

虎の獣人がいるんだよなぁ。

見捨てるのも付き合わせるのもなんか……。

取り敢えず聞いてみるか。


「あのさ、ちょっと寄り道してよい?あの王宮いって盗られた装備回収したいんだよね。勿論このまま逃げてもいいけどさ。アンタ病み上がりだから1人にするのちょっと気がひけるとゆーか、心配とゆーか…。」


…虎の人ビックリした顔してるなぁ。

そーか、この現状だしなぁ。

これわ、ふつーじゃないんだろなぁ。


虎の人

「かまわない。どーやら貴殿といた方が無事逃げ切れそう故な。しかし貴殿わ大魔法にもたける御仁であったか、なんたる威力よ…。」


でわ、この混乱にのっかって、王宮まで行きますかぁ。

2人わ真っ直ぐ向こう側に見える王宮目指して走り出す。


途中で兵隊となんどもすれ違うが、倒壊した建物やらなんやらでこちらに注意向けてる暇ないらしい。

てか、まじてここいら一帯地殻変動でも起きたのかってありさまだしね。


王宮手前の建物の物陰に身を隠す2人。

王宮に渡る橋はどうやら一つだけのよう。まぁみた感じの感想だけどね。堀囲ってるしね。


だか、しかし。

地の竜ガイアさんより加護った俺にわこっからトンネル掘って侵入するなんてこともできるのさ。ふへへ。

さぁ

やったるぜ。

地面に手を置いて唱える

「アースホールーーー!」

確かガイアさんもこんなん使ってたけど、なんか空間魔法がなんとか言ってたなぁそーいえば。

まぁ、トンネルねイメージなんてアースホールでよくね?って感じよ。……語彙力とわ。


直径10メートルほどの大穴を宮殿の真下貫通するよーに婉曲に伸ばすイメージで発動。

ワハハ、虎の人が驚いておるわ!


じゃあいくかね。

「先程の地鳴りといい、貴殿わ本当に何者なのだ?」

「ぁあ…お気になさらず。そーいえばお名前わ?私はシュウ・アラカワと申します。」

2人はトンネルを並走中。


「申し遅れた!オレはザルガという。ガルファナの戦士だ。この度わ助けていただき感謝する!必ずこの恩は返す!」


「お気になさらずーー」。


どーやら虎男ことザルガさんはガルファナの戦士らしい。

多分獣人族の村とかそんな感じよね、多分。

戦士かぁ、強そうだもんなぁ。てか黒い虎とか超かっこいいな。


中年男あらためシュウわそんな事を考えていた。

そんなこんなでトンネルを並走中。出口付近に複数の気配を感じる。まぁ、そらそーなるわな。


「ザルガさんちょっと止まってもらっていいですか、出口付近に気配が複数ありますので、おそらく宮殿の兵隊共かと。ただ、もーめんどくさくなってきたので、このまま突っ込んででかめの魔法1発ぶっ放してしてやろうかと。ですので、少し時間あけて追いついてもらえればと。」

「こころえた!」

この人素直だな。僕がだまして兵隊に引き渡すとか考えないんだろーか?

…うーん、いろんな意味で心配な人だなぁ。

まぁ、いっか。

でわ

いざ!


シュウわトンネルの出口から飛び出した。跳躍し辺りを見回すとなんと、ばっちりエントランス。そんで予想通り兵隊共が集まっておるわ。

しかし、

…そらぁ玄関にでっかい穴あいたらすぐ人集まるわな。

まぁすぎたるわなんとか…。はぁ。

手に魔力集中!

「くーたーばーれーやぁーーーーエクスプロージョン!!!」

爆音と爆炎と

エントランス付近一帯が綺麗に吹き飛んだ。

エントランス自体はわりと広く、高さもあったが、そこだけくり抜いたよーに見事に弾けて混ざっている。

当然

その辺にあった気配なぞ

塵ほども残っていない。

兵隊だけでわなかったろう。

働くメイドやら執事なんかもいたのだろう。


だが

そんなもんわしらん。

とっとと返してもらうもん取り返して脱出しよう。


ザルガさんが追いついてきた。

「シュウ殿、無事か!」

「ぁあザルガさん、おかげさまで。

今の爆発で、また人が集まって来そうなので離れましょう。上の階に向かって取り敢えず僕の装備しってそーなえらそーな奴捕まえましょう。えらそーな奴は上の階にいると相場は決まっていますしね。

兵隊と会った場合は容赦なく殲滅していきますゆえに。」

「シュウ殿は人族だと思うが、同族に恨みでもあるのか?容赦がみあたらんが。」

「いや、ザルガさん、何があったかわわかりませんし、聞きませんけど、あんな磔とかする輩になんの容赦をするっつーんですか。ジェノサイドでいいのです。あんな輩わ。」

「そ、そーか、よくわからないが、人族同士もいろいろあるのだな。」

「そーです。うんざりするくらい色々あるのです。」。

階段が綺麗に吹き飛んだんで、2段ジャンプで上階へ。上階の一部屋に身を潜める。

ちなみにザルガさんは病み上がりながらきれいな2段ジャンプで上階にきたよ。

さすが獣人。

身体能力が凄まじなぁ。

これわ、買い被ってたかもしんないなぁ。


タンスが目に入った。


…服、あるかな。主にザルガさんの。

よし、扉にバリケードをまずわはってー

ウォール

「ザルガさんザルガさん、そこになんか着れる服はいってるかもしれないですよ?」

「助かる、なければそこの布でもちぎって使おう。」


民族衣装がありました。サルエルみたいなやつ。

あと白いゆったりとしたローブ、ザルガさんでも着れるサイズでした。

よかったですね、体毛あるとわいえほぼ裸族でしたからねー。不憫な。

あとは靴ですかねぇ。

ちなみにザルガさんと僕は兵士からぶんどった剣

をもっているよ。

あーマジックバックがあったら着替えにも困らんのにな。

……

………。

ん?

あれ?

ガイアさんが持たせてくれた鞄って

マジックバックじゃなかったか?


あ、そーだ!!

そーだった!!?

まじ忘れてた!!!

これわ本気で取り返さにゃならぬわ!


扉のバリケードを分解。人の気配がする

どーやら階下を覗いているよーだ。

耳をすますと。


「おい!エントランスが吹き飛んでるぞ!何があったんだ!!襲撃か!?国王陛下をお守りしろ!いそげ!」


とかなよとかほざきよるわ。

国王いるのかやはり

ふふふ

国王よ、僕を不審者と決めつけた挙句、軍隊までだして、僕をカツアゲした上、投獄した罪、身をもって償えや!!戦争じゃ!!


「ザルガさん、ここからわ国取りですよ!やってやりましょう!革命じゃぁぁぁあ」

「お、おう」


シュウは隠れるのをやめた。

堂々と姿を現し、階段を残してエクスプロージョンを片っ端から撃ち込んでいく。

そう

無差別に…。因みにザルガはシュウの背後を警戒する事にしたのだが、2人の背後まで迫れる猛者はあらわれず。


「ゴミ共が、くたばれやぁーーーー!!」


…。


まぁ、それから色々あってね、

王宮を半壊させてさ、偉そうな髭おやじ捕まえて、宝物庫から自分の装備無事回収して、ついでに宝物庫の中片っ端からマジックバックに突っ込んできたわ。

で、いま無事に砂漠へ脱出成功したってわけよ。


え、王様?

さぁねえ、運がよけりゃ生きてんじゃね?しらんけど。


脱出のドサクサで、軍事施設の物資庫もみつけたからら、でっかい木箱に干し肉、硬いパン、水袋が山積みで

「もらっとこか」

ガサっとパクった。


脱獄から3日目


砂漠地帯の夜

3つある月?を眺めながら

「うわぁ地球じゃないなぁやっぱり」と苦笑い。

「…貴殿、妙なことを気にするな」

砂漠の風が黒髪をバサバサ揺らし、「自由って感じだなぁ!」と笑う。


石壁シェルター作って野営。

パクった干し肉と硬いパンをガジガジ食う。

「カレーライスが、食べたい…どっかの貿易都市にないだろうか?…異世界だし、あるといいな…。」


ザルガさんが干し肉を食うの止めて

「シュウ殿はこれから何処へ向かうつもりだ?もし決まってないのだったら、我の故郷ガルファナにこのまま共にゆかぬか?故郷で貴殿をもてなしたい。」


「おーいいですなぁ、ザルガさんの故郷かぁ、ぜひ行ってみたい!どんなとこなんです?」

「ガルファナわ砂漠の果て、密林の要塞だ。戦士の儀式や祭りで賑わう所よ。」

「へー、密林の要塞かぁ、なんか凄そうですねw」


…語彙力。


そんな話をしていると、遠くに砂煙が見えた。そして少しづつ近づいて来ているのが見えた。

ワームかな?

3つの月が黒髪を照らし、「ガイアさんに土産話増えたなぁ」と呟く。



一方、半壊、ほぼ全壊したザイードの王宮では大混乱がやっと落ち着きつつある。奇跡的に残った白い大理石の会議室で、

宰相が叫ぶ。

「盗賊の似顔絵が完成した! 黒髪の男と黒い虎の獣人、宮殿を破壊し、宝物庫を襲った盗賊だ!ギルドにも通達しろ! 許すまじ!」。

将軍

「精鋭部隊を動かす。だが、砂漠の果てまで逃げられたら厄介だその前に捕らえてやる!」と唸る。


不穏な気配がする砂漠の果て、ガルファナまではまだまだ遠い。

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